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講師業やコンサル業のフリーランスが急増中。「教える」フリーランスとは?

フリーランスとして活動するなら自分の経験やスキルを活かした仕事につきたいですよね。それが誰かのためや社会のために繋がるのであれば、収入だけではなく大きなやりがいを感じられるでしょう。

講師業やコンサル業など「人を教える」仕事は、そのようなやりがいを感じられる業種のひとつです。近年、フリーランスとして活躍する講師やコンサルタントが増加しています。

今回は「教える」フリーランスについて解説していきます。ご自身のスキルを誰かの学びにつなげることについて、この機会に考えてみてください。

講師業・コンサル業のやりがい

どんな仕事にもそれぞれのやりがいはあるものですが、講師業やコンサル業においては、どのようなやりがいを感じられるのでしょうか。

自分のスキルが誰かの学びになる

世の中には様々な仕事があります。どんな仕事も誰かのためになる、なくてはならないものですが、講師業やコンサル業は人と直接かかわりを持ち、働きかけ、その変化を間近で支えることができるという、「自分のスキルや特技が誰かの学びになる」仕事です。そのため、人の役に立っている、という実感を得られやすいというメリットがあります。

人と人とのつながりが励みになる

「人と直接かかわりを持つ」ことはもちろん楽しいことだけではありませんが、スキルやノウハウなどを提供することで嬉しい言葉をもらえる機会も多いものです。
人から感謝されるという経験はとても励みになるものです。自分の仕事に対する意欲にもつながりますよね。

自分自身を高める環境に身を置くことができる

フリーランスとして講師やコンサルタントに従事する場合、組織に属しているよりもさらに研鑽を積む必要があります。組織に属していれば、研修などの会社から提供される学びの機会も多いですが、フリーランスの場合は自ら学ばなければいけません。

また、講義やコンサルティングの内容は時代に合わせて変わります。同じ事例を使い続けていると、いつか時代にそぐわない内容になってしまいますよね。もちろん時代に左右されない本質的なノウハウはあるでしょうが、クライアントのより良い学びのためにもスキルやノウハウは常にアップデートすることが重要です。

意欲的に仕事に取り組めば自己研鑽にも繋がりますし、結果としてより質の高い講義やコンサルティングを提供することができます。

「教える仕事」に需要はある?

近年、シェアリングエコノミーサービスに代表されるような、消費者同士で取引をするCtoCのビジネスモデルが台頭しています。

シェアリングエコノミーとは個人と個人の間で使っていないモノや場所、スキルなどを貸し借りするインターネットサービスを指す言葉で、モノの貸し借りだけでなく、無形のスキルを提供することも含まれています。
講師やコンサルタントを名乗らなくても、自分のスキルを身近な顧客の楽しみや学びにつなげることができるため、こういったサービスで人の学びに貢献するのも立派なフリーランスの「教える仕事」と言えるでしょう。

講師業やコンサル業に従事する方々は、組織の中でキャリアを積んだのちに独立する方も多いようです。
講師やコンサルタントという仕事は年齢や経験を問われることはありませんし、専門分野に関する知識や教えるスキルがあれば誰でもなることができます。近年ではオンライン講義も一般的になったため、場所の制約も少なくなりました。

最近はストアカやUdemyなど、自らの講義やコンサルティングを販売できるWebサービスが増えており、高い専門性や質の高い講義・コンサルティングを、組織を通さずとも直接ユーザーに向けて提供できるようになっています。

また、雇用できる人材が限られている企業や新しいプロジェクトを求めている企業などは、あえて自社で雇用せずにフリーランスと契約するという傾向が近年増加しているようです。

その理由として、フリーランスという働き方自体が「企業内にはない新しい意見を挙げられる」「契約主である企業側にも寄り添ったプランを提供できる」という強みがあるからだと考えられます。

もちろん「教える仕事」においても、企業のニーズとマッチすればフリーランスとして組織に所属することも可能でしょう。教える仕事にはじゅうぶんな需要があると言えます。

「教える仕事」の適性とは

この項では、講師業とコンサル業の適性について解説します。どういった人が講師やコンサルタントに向いているのでしょうか。

講師業

自分の経験やスキルなどをもとに講義を構成し、それを相手が理解できるように伝えるのが講師業です。

すでにあるカリキュラムを教えることだけに特化した講師も存在しますが、そういった業務を行うのは基本的に研修会社などに所属している講師です。フリーランスとなると自分のオリジナル講義を作成し、販売している講師がほとんどなのではないでしょうか。

講師になるには、大前提として、人前で話をすることや、人に教えることが好き、もしくは苦にならないというのが最も大事な適性です。

どう伝えれば興味を持ってもらえるか、理解しやすくするためにどうしたら良いのか、わかりやすいこと、伝わりやすいことを常に求められる仕事です。知識さえあれば良いというものではなく、知識やスキルを相手に獲得してもらうことが重要です。

相手の目線に立って自分のスキルをアウトプットする力が求められますので、共感力も重要です。また、自らが苦手なことを克服して身につけた経験がある人も講師に向いています。自らの経験に根ざした、説得力ある講義ができるからです。

コンサル業

シンプルに言ってしまえば「クライアントの問題解決」がコンサルタントの仕事です。コンサルタントの種類は多岐に渡りますが、どのような業界であってもクライアントの問題を解決するのがコンサルタントなのです。

例えば総合コンサルタント・ITコンサルタントなら企業の幅広い課題を解決します。シンクタンクや人事コンサルタントなら調査や人事戦略における問題を解決します。

領域によってITに関する知識が必要だったり企業戦略の知識が必要だったりと、求められるものは変わってきます。

コンサルタントに向いているのは、解決方法を理論立てて考える論理的思考とプロ意識です。問題を解決できなければコンサルティングとは言えませんから、結果にこだわるタイプがコンサルタントに向いています。

講師は多数に向けて講義を行いますが、コンサルティングはそれより少ない人数に対して指導を行うことが多いでしょう。講師とは異なるコミュニケーション能力が求められます。

「教える仕事」8選

ストアカやUdemyなどC2Cで教えることや学ぶことができるWebサービスは近年増加しています。このようなサイトを経由して「教える仕事」を獲得しても良いですし、エージェントサービスなど紹介会社に登録する方法もありますね。
この項では、ストアカのカテゴリーなどを参考に、フリーランスのコンサルタントや講師として活躍できる人気の仕事をいくつか紹介します。「こんなことでもいいの?」「自分にもできそう」と思うものもあるかもしれませんよ。

コンサルタントとして活躍できるカテゴリー3選

コンサルタントは課題を解決しなければいけないため、高い専門性が求められます。あまり気軽にできるものはないかもしれませんが、これまでの経験やスキルを存分に活かすことができます。

経営戦略
クライアント(企業)が抱えている経営課題を解決まで導いたり手助けをします。最も多いケースは業務改革とM&Aですが、新たな視点からの改革を指導するため、難易度は高いと言えるでしょう。フリーランスコンサルタントの中でも高い報酬を見込めるカテゴリーです。

財務戦略
会計業務全般の改善や経営に関する提言をする業務です。企業によっては古いシステムを活用している場合もあり、レガシーシステムが経営判断の遅れを引き起こすケースも多いようです。昨今のDX推進の流れから、新しいシステムを導入する必要も生じるかもしれません。そのため、財務戦略コンサルタントはIT関連の知識もアップデートしていく必要があります。

人事戦略
近年、少子化や新型コロナといった課題があり、人事にお金をかけられなかったり採用がうまくいかないといった悩みを抱える企業が増えているようです。そういった悩みを解決するのが人事戦略コンサルタントです。

講師として活躍できるカテゴリー5選

ビジネススキルに限らず、コミュニケーションスキルや家事スキルなども立派な講義になり得ます。自分が得意なことを人に教えることで、たくさんの人の役に立つことができるかもしれません。

Web・IT
Web系の講義はWebサービスにおいて人気分野です。プログラミングやwebデザインなどパソコン技術そのものの活用から、効果的な集客が無料で見込めるSNSマーケティング戦略を教える講座までさまざまなものがあります。
自分の得意な業務やソフトウェアに関する知識とスキルを発揮することができます。

話し方
接客業や販売業の経験、声楽を学んだ人など、人に好印象を与える話し方のコツをご存じであれば、話し方の講師として活躍できるかもしれません。特に資格などは必要ありませんが、アナウンススクール出身、元司会業、といった経歴があると話し方のプロという印象を与えやすいため、集客が容易になる利点があります。

料理・お菓子づくり
近年、レシピ動画などがよくSNSでバズっていますが、動画だけでなく料理教室も人気です。家庭料理をはじめ、和洋中、パン、デザートから、ヴィーガン向け、ハラル料理などさまざまなジャンルがありますから、何か得意なものがある方はぜひ料理やお菓子づくりの教室や講義を開いてみてください。
オンラインでもリアルでも開催することができるのも嬉しいところ。
ポンとオーナースタッフの一人がコロナ禍でお菓子づくりのオンライン教室に通った際に、教室のオーブンではなく自宅のオーブンの焼き加減を先生が見てくれるので、とても有益だったと話していました。
最近は調理室などのスペースを格安で提供してくれるマッチングサイトもあるようですよ。

美文字
スマホやパソコンが一般的になり、文字を書く機会がめっきり少なくなったという方は多いでしょう。
だからこそ、「字を書く」という行為自体に特別感があり、「せっかくであればきれいな文字を書きたい」というニーズもあるようです。最近では写経も静かなブームのようですね。
硬筆、毛筆、ペン字、ペン習字などいろいろなジャンルがありますが、どれも需要があるので、書道などを習っていたり資格がある方はぜひ得意分野でトライしてみてください。

イラスト・似顔絵
イラストや似顔絵を教えてもらいたい、という需要は多く、世の中には数多くのイラスト講座が溢れています。デジタルも人気ですが、水彩画なども根強い人気があるため、さまざまな講座があるようです。
絵画やイラストが得意なら、絵の描き方を教えるというのはどうでしょうか。特別な資格は必要ありませんし、どうせなら好きな絵柄の講師に教えてもらいたいというのが受講生の真理です。
絵柄は人によってかなり異なりますから、自分のイラストや作品を載せて紹介しましょう。SNSの活用もおすすめです。きっと「この絵柄に似たものが描きたい」という受講生が集まってくれます。

まとめ

コロナ禍においてリモートワークが普及した今、講師業・コンサル業もフリーランスとして時間や場所を自分の好きなように設定できるようになりました。地方から都市部の有名講師の講義を受けることができるなど、受講生にとっても嬉しい時代になりましたね。

教える仕事は知識やスキルを人に直接教えることで得られる大きなやりがいがあります。

講師業は自分の得意分野が人の役に立つ喜びがありますし、コンサルタント業では自分のスキル次第で高収入を目指すこともできますので、それをひとつの励みに自己研鑽に励む、という目標も良いかもしれませんね!

とは言え競合も多いジャンルではありますので、SNSなどを活用して自己アピールすることも必要です。実績を積み仕事の質を高めることで周りからの評価はあがりますので、多くの方や企業を支えるフリーランス講師・コンサルタントを目指したいものです。

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