見出し画像

【人生の転機】 転職で残業が1/3に激減

はじめに


「転職」に対してどのようなイメージを持たれるだろうか?
 ・仕事を辞めるなんて根性がない
 ・今の会社より環境が悪くなるのでは
 ・どの会社に行っても忙しいのは同じ
 ・順調に出世できるのにもったいない

きっと、ネガティブな意見を持つ人の方が多いと思う。

私が転職したとき
当時勤めていた会社の人は否定的な意見ばかりだった。


「新卒で入った会社で定年まで働き続けるのが美徳」

そんな価値観がある一方で、
転職するのが当たり前になりつつある。

総務省の資料によると、2019年の転職者数は351万人と過去最多で、
年々増加していることがわかる。

出典:「増加傾向が続く転職者の状況 ~ 2019 年の転職者数は過去最多 ~」(総務省)

離職理由に着目してみると、
「より良い条件の仕事を探すため」
が圧倒的に多いことがわかる。私もその理由で転職した。

一度きりの人生。
不満を感じている会社で定年まで働き続けるのではなく、
より良い会社を求めて、自ら行動している証拠である。

これはネガティブではなく、ポジティブだ。

出典:「増加傾向が続く転職者の状況 ~ 2019 年の転職者数は過去最多 ~」(総務省)


今回は、当時の転職を振り返り、
 ・転職を決めるきっかけ
 ・転職活動の内容
 ・転職に伴う葛藤
 ・転職した結果
等を投稿にまとめていきたいと思う。


転職を決めるきっかけ


当時働いていた会社は「ブラック企業」ではないが、
限りなく黒に近い、「グレー企業」といったところだった。
 ・残業時間は月70~80時間
 ・休日出勤は月1~2回
 ・残業代は全て支給

給料は比較的多く、
残業で稼ぐようなイメージ。(基本給は少ない)
ボーナスも比較的多かった。

ただ、とにかく忙しい。
「22時が定時」
と冗談で言いつつ、実際にそのぐらいみんな働いていた。


帰ったら寝るだけの生活だった。
妻が家で待っているが、妻との時間は皆無。
 ・シャワーを浴びる
 ・ご飯を食べる
 ・片付ける
 ・寝る
家での時間はこれぐらい。

一方で、週末は飲み会三昧。
当時は新型コロナウイルスがなかったし、
子供が生まれる前だったため、気兼ねなく行っていた。

平日は遅くまで働く
 ↓
ストレスがものすごく溜まる
 ↓
週末の飲み会でストレス発散。現実逃避
 ↓
平日がまたスタート

この繰り返し。
しかし、この時点では「転職」なんて考えは全くなかった。

今振り返ってみると
「もっと早く転職した方が良かった」
と思うが、こんな生活を繰り返していくと、
これが「当たり前」になる。

そして
痛みに鈍感になっていく。

これが人間の怖いところである。


そんな生活を3~4年続けていた時、
会社の階段でばったり、違う部署の同期に会ったのだ。

新入社員研修では関わりがたくさんあったが、
それぞれの部署に配属されてからは関わりがなく、
久しぶりの再会だった。

「最近どう?」
「仕事は順調?」
「忙しそうだね」
そんなたわいも無い会話をしていた時、
「俺…転職するんだよね」
と同期が言った。

仲良いから残念だったが、その人の人生だ。仕方ない。
「転職先はどんな会社なの?」
と聞くと、
「残業は今の半分以下。でも給料は上がる」
と答えた。

時間が止まった気がした。
絶句とはこのことだ。

信じられない。嘘だと思った。むしろ嘘だと思いたい。
毎日遅くまで働いて、休日も働いて、自分の時間を失って。
その犠牲の対価として、高い給料をもらうのが当たり前だった。

そんな私にとって、衝撃すぎる一言だったのだ。

その同期の言葉をきっかけに
「これが嘘か本当か、自分の目で確かめる」
という思いで、転職活動をスタートしたのである。


転職活動の内容

1. 転職エージェントの登録


転職活動をすることを決めたら、まず最初にするべきことは
転職エージェント」に登録することである。

転職エージェントとは、登録すると転職相談に乗ってくれて、求人探しから面接対策まで、幅広いサポートをしてくれる『人材紹介サービス』のことです。
登録すると、担当者(キャリアアドバイザー)がつき、あなたの転職理由や希望条件、キャリア感をしっかりとヒアリングした上で、エージェントが保有する求人から適切な職場を選び、「この会社はどうですか?」と提案してくれます。

CareerTheory

上述の通り、スマホで転職エージェントに登録すると、
担当者が付いてくれて、こちらの希望に合わせて会社を紹介してくれる。

誰でもそうであるが、新卒で入社した会社が基準になる。
それ以外の世界は知らない。

だからこそ、
 ・毎日22時まで働くのが当たり前
 ・休日出勤があるのも仕方がない
 ・祝日は基本仕事 (カレンダーの3連休はない)
 ・仕事で溜まったストレスを飲み会で発散。絆を深める。
 ・これが定年まで続いていく…
という固まった価値観が醸成されていく。

私にとって、その固まった価値観をぶち破ってくれたのが、
「残業は今の半分以下。でも給料は上がる」
と言う同期の一言であるが、
転職エージェントの担当者に話をしてみるだけでも
価値観が変わっていくはず。


もし、やりたい仕事や希望条件が明確でなかったとしても
親切に対応してくれるから安心だ。

そもそも、
「本当は転職したい」
「今の会社に不満があって」
そんなことは、会社の人間に言えるはずがない。

でも、まったく関係のない第三者(転職エージェント)には
心の内を全て伝えることができる。

そうやって、担当者との面談を重ねていくと
 ・自分の考えが明確になっていく
 ・外の世界を見せてくれて、視野が広がる
と変わっていき、
ボヤけていた転職イメージが少しずつ鮮明になっていく。


尚、転職エージェントは
転職先の会社から成功報酬を受け取っているため、
全てのサービスが『無料』で利用できる。

ちなみに私は
 ・リクルートエージェント 
 ・ビズリーチ
に登録し、ビズリーチ経由で転職に成功した。


2. 求人選定 & 応募書類作成


転職の目的、希望条件、方向性がある程度明確になると、
担当者が求人企業をたくさん紹介してくれる。
 ・今働いている会社と同じ業界
 ・スキルは流用できるが、今と違う業界
 ・今と職種が違う、少しチャレンジングな求人 等

これは私のスタンスであるが、
求人の内容やホームページの情報はあくまで参考程度で、
転職の決め手にはならない。

世間的には有名で評価の高い会社でも、
「働いてみたら違った」なんてことはザラにある。

結局は
自分とその会社が合うかどうか
が重要である。

そして、それを判断できる絶好の機会が
「面接」であると考えている。

詳細は後述するとして、
その面接が行われるまでは深くこだわらず、
「数打ちゃ当たる」精神で、とにかく応募していた。

実際の応募数までは記憶していないが、
恐らく10~20社は応募して、
実際に面接まで行ったのは3社だった。


もし、履歴書や職務経歴書等の応募書類や
面接に対して不安がある場合でも
しっかり担当者がサポートしてくれる。

採用担当者を目を惹くような書類の書き方や
模擬面接を通して、具体的な面接テクニックを教えてくれる。

何より、仕事しながらの転職活動は時間がないため、
 ・求人企業の選定
 ・各企業への応募
 ・面接の日程調整
 ・採用担当者への連絡
 ・入社日の調整
を全て代行してくれるのは本当に助かる。


3. 面接


書類選考を通過した後は面接を行う。

当時はコロナ禍ではなかったこともあって、
リモート面接は1社のみで、
その他は現地に出向いて、対面で面接を行った。

全額交通費を支給してくれる会社もあれば、
交通費の一部だけを支給する会社もある。

私の場合、一番遠い面接会場は片道4時間。
基本的に会社が稼働している平日に行われるため、
有給休暇をとって面接したのを覚えている。


転職活動で重要なのが
自分とその会社が合うかどうか
を見極めることである。

これを判断できる絶好の機会が
「面接」であると考えている。

1次面接では、配属先の上司が面接官となるケースが多いため、
実際に働く部署の雰囲気を感じ取ることができる。

また、
新卒採用が面接官からの一方的な質問形式に対して、
中途採用は双方向の会話形式で面接が進んでいく。

もちろん
 ・志望動機
 ・転職理由
等の基本的なことは聞かれるが、
双方向の会話の中で深掘りしていくイメージだ。

だからこそ、私は遠慮をしなかった。
転職した後に「やっぱり違った」となっては困るので、
 ・給料
 ・残業時間
 ・福利厚生
 ・リストラ
等、聞きたいことは全部聞いた。
そして、実際に包み隠さず全部答えてくれた。

会社側も相性が悪い人を採用するメリットはないし、
すぐ辞められても困るので、隠す必要がないのである。


当時の面接メモが残っていたので、一部を紹介する。
こんなことを聞いていたんだ、
率直にこんな印象を持ったんだ、という参考程度に。

■会社A
 ・将来的に転勤の可能性あり (海外も)
 ・昇進するためには必須。課長級は転勤経験者ばかり
 ・残業時間は20〜30時間
 ・出張は多い。(日帰り or 一泊二日)
 ・今の職種と違いすぎることが明確になった

■会社B
 ・勤務地と工場が遠く、1週間単位で出張行くことが多い
 ・海外出張もある(韓国、中国 等)
 ・志望動機、転職理由は一切聞かれない。仕事内容だけ聞かれた
 ・残業時間は70〜80時間。今の会社と同じ時点で論外。 
 ・リストラあり。実力社会。
 ・従業員同士がギスギスしてる印象

■会社C ※転職先
 ・社風が良さそう、部長級の人達が温かい感じ
 ・若くても活躍できる環境 
 ・残業時間は20~30時間
 ・培ってきた今のスキルは使えない。一から学び直す必要あり
 ・給料はそこまで高く出せない
 ・たまに海外出張もある
 ・仕事とプライベートを両立させている印象

たった3社だけであるが、全く違うことがわかる。

面接の段階でお互いが納得いくまで話し合うため、
転職した会社Cでもスムーズに仕事を始められた。


転職前後を比較すると下図の通りである。

全ての項目において条件が良くなったし、
面接時の内容からギャップは少なかった。

図 転職前後の比較

ふと思い出す。
「残業は今の半分以下。でも給料は上がる」
あの時の同期の言葉は本当だったのだ。

「そんな会社はあるはずがない」
「仮にあったとしても、自分には転職できない」
「今の会社で我慢し続けるしかないんだ」

こう思い込んでいる間は人生は好転しない。
行動した人間のみ、転機が訪れる。

この先の長い人生において、
今回の転職が間違いなく『人生の転機』であった。


今となっては成功経験として振り返るが、
実は転職するにあたって、たくさんの「葛藤」もあったのだ。
辛い経験もしてきた。涙を流すこともあった。

続きはこちら↓↓

ぽん太
(4,311文字)

この記事が参加している募集

#転職してよかったこと

5,981件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?