【ゆったりしたお金持ち】㉔人を喜ばせることを楽しむ
知り合いの男性に10年ぶりにお会いしたら、随分裕福になっていました。落ち着いていて、品が良く、まさにゆとりのあるお金持ちとなっていました。
その人は、どちらかと言うと無口で自分から話しかけるようなタイプではありませんでしたが、久しぶりに会うと何とも言えない心地よさを演出してくれる素敵な紳士になっていました。
その場にいる人を退屈にさせないよう心配りをしていましたし、さりげなく人柄を褒めたり、洋服や髪形に興味を持ったりなどして、その場を楽しく盛り上げたり和ませたりしていました。
聞くところによると、奥様との出会いが彼をそうさせたのだとか。
奥様は大変朗らかで、誰に対しても当たり前の気配りができる人なのだそうです。スーパーで買い物をすれば、レジの人に「今日は暑いですね。」と気軽に挨拶をして、お釣りを受け取る際に「ありがとうございます。」と丁寧に頭を下げて受け取ります。
レストランで食事をした際も、給仕の人たちに丁寧にあいさつをし、お会計の際も「おいしかったです。」「ごちそうさまでした。」と笑顔でお礼を言うそうです。もちろん、ファストフードのお店でも、店員さんには同じ対応です。
たまに、レストランなどで、自分はお客なのだから、とお店の人に挨拶もお礼も言わない人もいますが、ゆとりのあるお金持ちほど、腰が低く、また誰に対しても丁寧な挨拶を心掛けていると感じます。
そのため、この話を聞いたときも「なるほど。やっぱり。」と感心してしまいました。知り合いの男性は、奥様の立ち居振る舞いを見て感化され、見習うようにしたのだそうです。
すると、普段の表情もやわらかくなり、仕事面でどんどん成果上がっていくようになったのだとか。
自分の周りにいる人に少しだけ喜んでもらえたら、和んでもらえたら、と思って接しているうちに、自分の方が楽しくなったり幸せになったりすることを実感することができたそうです。
日々の積み重ねで習慣化されるようになっていったそうですが、奥様には大変感謝しているようでした。
ちょっとしたきっかけで、大きな変化が生まれることもありますし、自分次第で幸福はどんどん大きくしていくことができるのだなと学ばせてもらったエピソードです。