ハラスメントから脱出する方法 ⑧新しいことにチャレンジする


今日は、脱出レシピの⑧新しいことにチャレンジするの説明です。
レシピの順番通りでなくても良いので単品でもお楽しみいただけます。
ご興味のある方は、ハラスメント脱出レシピとブログも下に添付しますので、
よろしければ、ご覧ください。

⑧新しいことにチャレンジする

新しいことにチャレンジするといっても、大それたことをしなくても大丈夫です。
新しいことを始めるのは、今の環境を変えるために行動を変えて行くという目的もありますが、それ以前に、自分の「現在地」を現実的に客観視するのにとても役に立つのです。

例えば、どこかへ旅行をして普段と違う景色を見てから帰ってくると、
「あれ、うちって、こんな狭かったっけ?」とか
「こんなに居心地よかった(悪かった)っけ?」など、
いつもと違う雰囲気を感じることはありませんか。
特に海外旅行をすると帰国後に不思議な感覚になることがあります。

それから、大人になってから、通っていた小学校に行ってみると、
「えー流し台こんなに低かったっけ?」と感じたり、校庭が思ったより狭かったりしたことはありませんか?

新しい世界やいつもと違う世界を見ると、比較の選択が増えるからでしょうか、今いる場所を改めて客観的に見やすくなると思います。
慣れた場所なのに違って見えたり、新しい発見ができたり、現実を実感したりして、思いがけない心の動きを感じることがあります。

ほんの小さな変化でも、今までの生活にちょっとした新しい風穴をあけることができます。
今まで行ったことのない街に行ってみてもいいし、
少しハードルの高いお店にウィンドウショッピングに行ってみるとか、
一人で映画やカフェに行って自分の世界観に浸るとか、
いつもと違うお店で髪を切るとか、
ネイルの色を変えるとか、
③の生活習慣を見直すのに合わせた、些細な朝活でもいいし、なんでもいいのです。今まで、やって見たかったことを思い出して、手の届く範囲からやってみると良いと思います。
もちろん、物怖じしない方は、大胆に一人旅に出てもいいし、引っ越し、転職も良いですよね。好きなことがいいです。

私が、自分がハラスメントを受けていると気がついたきっかけは、いろいろあって、たくさんの段階がありました。
一番大きな分岐点は、サーフィンを始めたことでした。サーフィンはたまたま声をかけてくれた友達がいて始めることができました。
海の世界って勇気がいるから、お誘いがなければできなかったと思います。感謝感謝です。

毎週1−2回、子どもたちが学校に行っている間に海に通いました。
サーフィンといっても、センスがなくて下手だったので、波にゴロゴロ揉まれている時間の方が長かったです。
他のサーファーにぶつからないように人を避けて、海水と砂にまみれて、必死。
目の前の危険に集中して、無駄なことを考える暇もない。
とにかく怪我だけしないように頑張って、生き延びた爽快感なのか、たいして波に乗れてもいないくせに、終わると心地よくスッキリした気分になりました。
日常の全ての無駄な気苦労をそぎ落とした気分でした。
それから裸足で砂浜を歩くだけでも、とても癒されました。久しぶりに子どもの頃の感覚が、内側から湧いてきて、子ども心が蘇りました。

大自然に圧倒されて自分の小ささを目の当たりにして心が洗われると、顔も心もすっぴんの自分になれました。
無防備に東京に帰ってくると、当然、普段の生活に向き合うことになります。そんな時に、ハラスメントをする人に会うと、ものすごい違和感を感じるのです。いつもは、普通に対応しているのに。

そのギャップを感じて、全てそぎ落とされた無防備な素の自分と、ハラスメントに対応している自分が、全く別だということを体感しました。
普段、必要以上に構えて、人と接していることに気がつきました。そこで、
「えー私って、こんな人たちと付き合っていたの?」
「いつもことしてたのか?うわーいやだ。」って目が覚めたのです。

当然、自分にとって気分が良くて楽チンなのは、海で溺れるようにサーフィンしてきた後の自分です。
一回おかしいなと気がつくと、もう戻れない。
海帰りの自分とそれまでの日常の自分のギャップは、加速して行きました。どんどん、それまでの日常を受け付けなくなって、カウンセリングを受ける勇気もでて、自己改革に勤しむようになったのです。

サーフィンを始めたおかげで、体幹を鍛えようとピラティスも始めました。だんだん、体の使い方が変化しました。体を変えると、心もつられて変わります。体が解放されれば、心も解放される。それまで、坐骨神経痛に悩まされていたのが、どんどん動けるようになっていきました。フットワークが良くなって、芋づる式に色々なことにチャレンジしました。
変わらないこともあれば、変わっていくこともあります。残るものもあれば、消えるものもあります。

カウンセラーさんに頼るだけでなく、健全な自分を自力で維持したいと思って、フラワーエッセンスやアロマテラピーも勉強しました。
すると、オステオパシーをするお友達に出会って、体の調整もしてもらえるようになって、ますます良い変化は加速していきました。
最初の行動が、次へ次へと繋がって行きました。

その間も、もちろん良いことばかりではありません。いろいろなことに向き合ってきました。今もその途中です。
一気に環境や生活は、変えられません。心の準備も時間も必要だし、相手のあることならなおさら、徐々に取り組む必要があります。そうそう簡単にはいきません。
でも、少しずつ、自分のできる範囲でものごとは進んでいきますから、大丈夫です。
ロールプレイングゲームみたいに、少しずつアイテムを揃え、ポイントを貯めて、前進する力がつくと進むようになっています。徐々に変わるアハ体験の画像のように、気がつけば、周りの景色が変わっているという具合です。

たまたま、私は大きなチャンレンジから取り組みましたが、最終的にもっとも大事だったのは、日々の小さなことの積み重ねでした。
心も体も細部への気遣いの積み重ねが、大きな変化への土台になることに気がつきました。
だから、大胆なチャンレンジで、一気に目を覚ますもよしだけど、小さなチャレンジでも効果はあります。無理のない、楽しくできる範囲でやってみてください。

ハラスメントにあっているときは、ハラスメントが許される環境にいるということです。
ハラスメントがあっても問題視されないとか、
ハラスメントな発言をしても会話が成立するとか、やってはいけないことが野放しになっている状況です。
だから、自分のいる場所を変えないといけないのです。

ハラスメントが野放しになっている環境にいると、麻痺して自分自身もハラスメントに気が付けなくなります。
ハラスメントをする人にとってハラスメントは、コミュニケーション手段の一つです。
いつも意地悪をしているつもりはありません。
でも、思考のベースが、
「敵味方」「奪う奪われる」「損得勘定」「上下関係」なので、
どうしても役割が、支配するか、されるか、しかないのです。
だから、いっしょにいるだけで、ものすごくエネルギーを奪われます。エナジーヴァンパイアという言葉ありますが、まさに生気を吸い取られます。

ハラスメント的なコミュ二ケーションに対応できてしまうということは、ハラスメントへの適応力や免疫があるということです。
おそらく幼い頃から、家庭内、親戚、身内にハラスメントをする人がいると考えられます。
ハラスメントをする人は、自分のコミュニケーション手段に合わせてくれる人を嗅ぎ分け、仲間として認定します。
だから、ご自分の空気感を変えるためにも、無邪気な自分を解放する時間を増やして、自分の世界を築くことが必要になります。

少しずつ、自分の世界を広げていきましょう。
自分の引き出しが増えると、楽しいですし、人としてたくましくなります。
ハラスメントする人は、引き出しが少ないです。
だから、引き出しの多くて、たくましい人を恐れます。
ハラスメント対策に限らず、人生が楽しくなりますので、ぜひぜひ新しい扉を開いていきましょう〜

脱出レシピ
① ご自分が、ハラスメントにあっていると気がつく。
②ハラスメントをする人、ハラスメントのある関係から離れる決断をする。
③自分のために確実に良いと思うことをする。
 衣食住を中心に、自分一人でできることを実行するのがオススメ。
 例えば、早寝早起き、掃除、断捨離、運動、健康な食事など。 
 健康的で続けられそうなことを試して、「自己満足」することが大事。
 「今日は、大して何もしなかったけど、これだけはできたな。」
 と思えることがあると、小さな自信になります。
 「生活」って、些細なようで、この脱出にとても大きな影響を及ぼします。
④③を続けながら
「自分の、自分のための、自分による生活」を作っていく。
 無理なく続けることが大事。ぼちぼちで。
⑤これは「違うな」という感覚に気がつく。
⑥⑤「違うな」と思うものから離れる努力をする。
 違和感を感じるものへの、敬意は忘れずに。
 イヤであればあるほど、そおっと丁寧に扱うのがコツです。
⑦気持ちの良い睡眠(寝付きの良さ、寝覚めの良さ)を目指す。
⑧新しいことにチャレンジ。
⑨リラックスする、安心する時間を持つ。
⑩⑨の時間を増やしていく。

詳しくは、こちらのブログに。

また、以前も書かせていただきましたが、
いじめや暴力などのハラスメントにあった場合は「救急レベル」なので、
すぐに逃げてください。そしてカウンセラーや専門家に相談をしてください。
このやり方では間に合いません。我慢しないで、頑張らないで!
このレシピは、漫然としたハラスメントがある環境から抜けるためのもので、
ハラスメントに蝕まれない生活を作る方法です。