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玉露の淹れ方(日本茶インストラクター2次試験対策)

皆様こんばんは。
今日も私の2次試験対策にお付き合いください。

先週直前勉強会に参加したのですが、その1周間前に夫が熱を出してしまいました。
結果、陰性でほっとしたのですが、正直インストラクションのシナリオは、勉強会の様子を見て最終的に完成をさせようと考えていたので、検査結果が出るまでは不安でいっぱいでした。

この時期そういった理由で、やむを得ず欠席してしまった方もいるかもしれないので、少しでも不安が解消されたらと思い、実際の流れと共に玉露の淹れ方をご紹介します。
※これは、聞いた話を元にした私のイメージの世界です。


【実技試験】


鑑定試験が終わり、実技試験会場へ・・
グループの中で1番初めの人は、台本を振り返る暇なく部屋へ入ります。

pono:「受験番号●●ponoです。よろしくお願い致します。」

試験官:「それでは、玉露をお願いします。」

pono:「はい、わかりました。」
    1分位で準備
 1番小さい茶器セットを運び演台にのせる。
 茶器以外のポット等は元々台に乗っている。
 ティースプーンとテーブルスプーンが置いてあるので注意!

pono:「よろしくお願い致します。」
 タイマーが押される


本日は、玉露の淹れ方をご紹介致します。

玉露は、うま味や甘味ををたっぷり含んだ濃厚な味わいが特徴です。
濃厚な味わいを少量でゆっくり楽しむお茶ですので、
茶器もごく小振りなものをご用意致しました。
湯はしっかり沸騰させた軟水を使用します。

容量100ml急須と40ml茶碗

それではお茶を淹れていきます。

お茶を美味しく淹れるポイントは4つあります。
茶の量・湯の量・湯の温度・浸出時間です。

本日の玉露は60度の湯で、3人分淹れていきます。

まずポットの中に90度の湯が入っていますので、
これから湯の温度を60度まで冷ましていきます。

はじめに、湯冷ましに湯をつぎます。
新しい器に湯を移し、その器が温まることで、
5度~10度湯の温度が下がります。

60ml位注ぐ

さらに湯冷ましから各茶碗8分目まで湯を移します。
こうすることで、湯の量を量ることができ、茶碗を温めることもできます。

湯を冷ましている間に、お茶の葉を急須に入れます。
茶の量は3人分で10gです。
ティースプーン軽い山盛りが2gですので、
10g分5杯急須に入れます。

茶碗の湯が60度になりました。
湯を急須に静かに注ぎます。

蓋をして2分待ちます。
湯の温度が60度と低めのため、浸出時間は長めです。

試験中は2分待たなくてOK

2分たちましたので、茶碗に注ぎ分けます。
濃度が均等になるように廻しつぎをします。
このように少しずつ1→2→3→と注ぎ、
3→2→1と戻ることを繰り返しながら
最後の一滴まで注ぎ切ります。
最後まで注ぎ切ることで、二煎目もおいしく淹れることができます。

注ぎ切る所でタイマーが鳴ると嬉しいです

お茶が入りました。
茶碗の底尻を布巾で拭き、茶托に乗せてお出しします。
少量ですので、舌の上で転がすように味わいます。

どうぞお召し上がり下さい。


ちなみに、上級煎茶と中級煎茶の台本の構成は同じ様にしました。
上級煎茶は、茶の説明と茶の量、湯の温度を変えたのみ、中級煎茶はさらに湯冷しを省き、人数が5人に増えたのみの変更で、だいぶ落ち着いて話せる様になりました。


寿月堂歌舞伎座タワーで頂いた玉露

玉露は普段遣いで飲むお茶ではなく、飲む機会が少ないかもしれませんが、お出汁のような、うま味がぎゅっと凝縮された濃厚な味わいです。
是非一度味わってみて下さい。

最後までお読み頂きありがとうございました。



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