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【読了】チームトポロジー~価値あるソフトウェアをすばやく届ける適用型組織設計~

今年12月1日に発売した「チームトポロジー(Team Toplologies)」をさっそく読んだので、感想を投稿させて頂きます。


本書の概要

正式タイトルは「チームトポロジー 価値あるソフトウェアをすばやく届ける適用型組織設計」になります。本書はIT組織論・組織コミュニケーション論にフォーカスした内容になっております。組織論と聞くと難しいイメージを持たれる方も多いと思いますが、本書は文字も比較的大きめ&図表も分かりやすく表現されております。また、本書は読者に合わせて読み方の提示がされている工夫があります。

例1:ソフトウェアシステムのアーキテクチャを改善したい
→「△△章、◇◇章、〇〇章の順に読むことをおすすします」

例2:チームタイプの違い、どのチームに該当するか明確にしたい場合
→「〇〇章の後に、△△章を読むと良いです」

チームトポロジーとは?

チームトポロジーとは、「企業のソフトウェアデリバリーにおける効果的なチーム構造に関して新しい考え方」と本書では記載されています。また、チームトポロジーの中心となるアイデアは以下の7つと提唱されています。
①コンウェイの法則
②4つの基本的なチームタイプ
③チームファースト
④組織的センシング
⑤チームAPI
⑥チームインタラクションモード
⑦トポロジーの進化


本投稿では「コンウェイの法則」にだけ触れておきます。

コンウェイの法則

コンウェイの法則とは、メルヴィン・コンウェイが提唱した概念です。
「システム設計(アーキテクチャ)は、組織構造を反映させたものになる」
という法則になります。法則の概要を知りたい方は、以下サイトが参考になります。


私もこれまでシステム設計/アーキテクチャに関わった経験がありますが、この法則はかなり当てはまると感じております。本書では「コンウェイの法則」「逆コンウェイの法則」がさらに深堀された内容・なぜ重要かが分かりやすく記載されております。

読んだ感想

まず全体通して、読みやすく分かりやすかったです。IT組織論に関する本を初めて手にするなら、本書はおすすめです!さらに、IT/テクノロジーは変化も激しいため、それに追従できる組織ならないと生き残れないかも・・・という危機感も感じました。
本書は”「Spotify」「Netflix」「Google」「Amazon」から学んだチームとアーキテクチャが同時に進化する実践的モデル!”とも書いてあり、いきなりご自身の所属会社に適用するのは難しい部分もあると思います。しかし、チームトポロジーの構成する7つのアイデアの1つずつなら真似/参考にできる要素もあるため、少しずつ取り入れらればと思います!

[2023/2/11 追記]
本書がITエンジニア本対象2023の特別賞を受賞したそうです。


最後に

今回は「チームトポロジー(Team Toplologies)」について簡単にご紹介させていただきました。本書は参考文献の情報も豊富なため、他の名書のタイトルも知ることができ、新たな本を探すきっかけにもなると思います。
今回もご覧いただきありがとうございました!

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