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【超短編小説】慣れ
初めて書いた作品を創作SNSにアップロードしたら、ハートを二つも貰えた。正直、ハートをもらえるなんて思っていなかったから嬉しくてドキドキした。誰がくれたのかは分からないけれど、この作品にならハートを投げても良いかなって思ってくれた人が居ることが嬉しかった。
二つ目の作品をアップロードしたら、ハートが二つくらいついた。同じ人かは分からないけれど、気に入ってくれた人が居るんだなと思った。嬉しいなって思った。
三つ目の作品をアップロードしたら、ハートは二つついた。そろそろもっと多くの人に読んでもらいたいなと思ったけど、そんな欲はハートをくれた人に失礼だと思ったから、我慢した。
四つ目の作品をアップロードしたら、ハートがなんと十個もついた。初めての二桁。嬉しすぎて飛び上がってしまった。コメントは来なかったけど、これは大きな進歩だと思った。
五つ目の作品をアップロードしたら、ハートが七つも増えていた。でも、よく見たらそのうちの五つは前の作品に充てられたものだった。
六つ目の作品をアップロードしたら、ハートは二つしか来なかった。正直、少ないなぁ、と思った。私の作品なんて所詮そんなものなのかもしれない。
七つ目の作品をアップロードしたら、ハートがたったのひとつしか来なかった。
――まぁ、所詮こんなものか。
こんなものだったのだ。
気の利いたことを書けるとよいのですが何も思いつきません!(頂いたサポートは創作関係のものに活用したいなと思っています)