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心配するな、きっとうまくいかないから

↑と本の帯に黒塗り白字で書かれている!
さすが楠木建さん
と読む前から楽しみになる。
「GRIT無用レジリエンス不要」
も目に留まる。
これこそが本のタイトル絶対悲観主義の構え。 ※グリットとはやり抜く力、粘る力
と定義され、その中のRがレジリエンス!
つまり緩い哲学。
緊張と弛緩(しかん)は背中合わせの関係。弛緩があるからここぞというときに集中できる。筋トレとストレッチのような関係。

絶対悲観主義は、淡々と続けていくことができる、一方仕事の構えをラクにするためのものであって、楽観は禁物。自分の土俵をここと定め、磨きをかけていくしかない。

【どういうところがおもしろいか】
昔柿ピーが好きだった(今もスキ)。
体はひとつですが、事業部制を採用していて三つの事業部があります(事業部長は全部僕)。
というような書き方

【幸福】
微分派の幸せは昇給昇進がその典型。その時は大いに高揚しても、その給与水準や職位にはすぐになれてしまいます。ガツンと来るイベントは毎日起こりません。子育ては積分。20年間大変な中に幸せがある。絶対悲観主義に幸福の敵である嫉妬はない。健康問題は教養問題。

【お金】
最強関心対象でありいつも特集が組まれる。そのためプレジデントは一番売れるビジネス誌。
セコロジーの影響をいちごミルクが物語っていたことが印象的だった。
アンビバレントな気持ちになるのは、
①一元的な量だから比較してしまう
②汎用的交換性があるから何でも関連づけてしまう
③貯蔵性があるから将来を縛る
こうした特徴を持つゆえ。
反対に時間は平等。

【リモートワーク】
効率対効果という古典的なトレードオフ。
書き手は文章を練り上げようとしないし、読み手もそれを求めない。この悪循環で文章の質が下がっていく現象が起きている。
2021年になると「できればリアルで」という依頼が増える。目の前に聞いてくれている人がいることはすごくありがたく感じる。心地よい疲れになる。一人プレゼンや一人出版の素地がある人からすればオーディエンスがあることがありがたく思える。

【new word】
・克己     (こっき)心。おのれに勝つ
・トートロジー とは、ある事柄を述べるのに、同義語または類語または同語を反復させる修辞技法のこと
・抉る     えぐる
・そうは問屋が卸さない、幸福の期待は障害・仕事には矜持を持たなければならないが、なるべく後回しにした方がイイ
・「禍福」であってプラスから始まらずマイナス先行
・実に恬淡としている  「てんたん」あっさりとしていて、無欲なこと
・世間に指弾される   つまはじきされる
・静謐  せいひつと読んで、静かで落ち着いている、世の中が穏やかに治まっている、といった意味
・ありていにいって ぶっちゃけの大人の言い方
・軌を一にする  きをいつにする 同じ
・寛やか     ゆるやか

【その他自己用所感】
最近読書アウトプットの成果を市井から感じた。
論理的な帰結として、をサラっと書けるようにしたい。
最後ポルシェが出てくる!2021年に356型から起こしたスピードスター660のように、自分が小学校好きだった白いポルシェは追いかけていきたいと思った。

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