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カラスバイキング

先月のことです。洗濯物を干している時に何気なく向かいの家の屋根に目を向けると、カラスが何匹かとまっていました。

それを見て、ふと、(カラスって食べれるのかな)と思いました。すごく残酷な発想なのかもしれませんが、豚とかも人間は食べますもんね。そう思った理由は思い出せませんが、もしかしたら、その時にものすごくお腹が減っていたのかもしれませんし、そうでもなかったかもしれません。※フランスではカラスは高級食材だそうです。

カラスは現代ではもちろん食べません。食べないことが常識とされていますし、食べたいとも思いませんから。一般家庭で「カラスのしょうが焼き」なんて出ないし、給食の献立に「カラスカレー」が出たこともありません。普通は食べませんからね。

でも、大昔の人は、カラスが食べれるのか食べれないのかをジャッジするために一度は食べてみたはずです。その上で、カラスは食べることができないという判決が下ったわけです。これは何もカラスに限った話ではありません。この世界に存在しているあらゆる物を猿人あたりの時代の人類は口にしてきたはずです。そして、その積み重ねのおかげで現代に生きる人々は「カラス」は食べないものだという常識を持っているわけです。(少なくとも日本人は。)

そう考えると、大昔の人は新たな食材を見つけるためにだいぶ体を張ってくれていたことがわかります。猛毒のキノコを人類史上初めて食べた人はおそらくお腹を壊したでしょう。なんなら亡くなったかもしれません。それを見てた周りの人達は「あ、あのキノコ食べたら死ぬんだ。食べるのやめとこ。」という風にして食べれる食べれないの判断をしたんだと思います。

そう考えると1番最初に得体の知れないものを口にいれた人を褒め称えなければいけません。自らの命を省みず、ものすごい勇気を振り絞っているのですから。

皆さんも、ふとした時に電柱にかぶりついてみたらどうでしょうか。「醤油かけたら美味しい!」とか、「ケチャップもいい味になるよ。」とか、新たな発見があるかもしれません。

いずれにせよ、先人の知恵と勇気には感謝しなければいけませんね。

ありがとうございました。





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