映画『これが私の人生設計』タイトルに騙されるな!(※ネタバレあり)
あらすじ
幼稚園児でありながらウィトルウィウス的人体図を描いた天才女性建築家のセレーナが、まだまだ男尊女卑の考えが深く根付いている母国・イタリアでゲイの友人に助けらながら奮闘していく。
感想
タイトルがよくありがちな自己啓発系映画の感じ(※個人的な見解です。私がひねくれているだけの可能性大)で、あーあー女性建築家の奮闘を意識高めに描いてるんでしょ? と期待はしていなかったが、結構深いところを面白おかしく描いているいい映画だった。
コメディということで、イタリア映画ならではのベッタベタ(※個人的な見解です。イタリア映画って結構ベタな笑いの取り方すると思わない? オンライン会議で上はスーツだけど下はパンツ1枚でそれがバレるみたいな)な笑いどころもたくさんあって飽きずに最後まで観れた。
主人公の友人でゲイのフランチェスコがクズなんだけど(※個人的な見解です。だっていろんな男を家にどんどこ招いてヤることヤるんだもん。そのくせゲイなのに主人公のセレーナの靴下を脱がせて足のマッサージしたりセレーナのために高そうなシャンパンあけたりしてさ、そんな思わせぶりなことするのズルくない? ゲイだって気付いたセレーナが「私にはやさしかったのに!」って言ったら「次は殴ろうか?」ってめっちゃこわいことサラッと言うし)憎めない。恋人ではないけど、お互いに必要な存在ってところが惹かれる。
それにしてもイタリアはこんなに男社会なのかとびっくり。コーヒーを淹れるのが女の仕事みたいな風潮がまだあるんだね。
映画だから誇張して描いてはいるんだろうけど、もっと寛容で明るい国(※個人的な見解です。NHKで毎週月曜の23:30から放送している『旅するためのイタリア語』からしかイタリアの情報を得ておりません。ちなみにこの映画も『旅するためのイタリア語』で紹介されていたので観ました。毎週番組を観ているのにイタリア語はさっぱりです)だと思ってた。
まあ、日本も舞妓さん問題とかあるし、他国のこと言えないけど。
イタリア映画にハマって結構観てるんだけど、これはなかなか当たりでした。タイトルに騙されなくてよかった。紹介してくれたNHKの『旅するためのイタリア語』さん、ありがとう!
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