平成の終わりに昭和っぽい雰囲気の法事に参加した

つい先日、私の祖父の七回忌の法事に行ってきました。家々で法事や結婚の風習は違うと思うので、世間一般というのが今一つ定めづらいのかと思います。それでも、私がこの休みで経験した法事というのはやっぱり前時代的で、平成も終わろうとするこのタイミングでもこんな文化が残ってるのかーと考えさせられる内容でした。

男性陣で拝んで、女性は料理のお世話

家で法事を行うというやり方だったために、仕出し料理を家で準備するために親族の女性陣のポジションは基本的にはキッチンでした。男性はお坊さんを招いた和室で拝んで、お墓参り。戻ったら料理が用意されていて、いい感じにお酒を飲んで解散です。なんというか、男はのんきなもんだなーと男側ながら考えてました。

自分は男側でありながら、法事を行っている家の長男なのでそれなりに動き回っていました。お坊さんの送り迎えだったり、お墓参りの持ち物管理だったり、宴会中のお酌だったり。なんというか仕事のつもりで振舞うのがしっくりくる感じです。

女性が男性のお世話をするという価値観自体がやっぱり古いなーと、法事を通して改めて思いました。田舎の法事ということもあるのか、男性ばっかりの会食風景を見て、まだまだ昭和っぽいと感じてしまいます。

遠慮なく「子供の予定は?」と聞いてくる

これに関しては、自分が悩んでいるからより重く受け止めている印象はあります。それでも、仕事、結婚の話の次にはみんな口をそろえて「そろそろ子どもは?」という聞き方をされました。

なんとなく、こういったことはプライベートなもので、気を遣う人だとあまりメインの話題としてはあげない印象があります。自分の職場で考えたときも、直接的に「そろそろ子どもは?」といった聞き方をされた覚えはほとんどありません。考えてみると、そういった気遣いをできる人が多い職場にいるのかもしれませんが。

個人的には自分から話題として持ち出す分には聞いてもらいたいのですが、グイグイ聞いてこられるとちょっと距離を置きたくなります。もしかしたら事情があるかもしれない、とか想像力を働かせてくれたらいいのになと、思ってしまいます。昔ながらの男社会で、結婚から子供という流れが当たり前の世代にとっては悪気はないはずですが、これも価値観のずれなのかもしれません。

地元は嫌いじゃないけど、戻りたいわけではない

改めて地元に帰る機会があって思うことは、いつかはここに戻るのだとは全く思わないということ。

実際には同じ県の中で暮らしていて、火急の用があれば一時間も車を飛ばして帰れるところで暮らしています。この距離感が自分にとってはベストだと思っていて、今回の法事を通して近隣の住人と会話をしても改めて感じました。

田舎ならではの付き合いの魅力というのが、今の私にはいまひとつ感じ取ることが出来ず、住民のほとんどは高齢者という状況に自分をわざわざ置こうとは思えなかったりします。「昭和の価値観が嫌だ」というのは理由の一つでしかないと思うのですが、それでも確かに感じた違和感ではあります。令和という時代が迫っている中でも、変わらないものがあることを再確認した休日の一コマでした。

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