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【読書メモ】「もう洋服で悩まない! 服を着るならこんなふうに 実践編」を読みました【おしゃれ】


はじめに

 今回読んだのは、「もう洋服で悩まない! 服を着るならこんなふうに 実践編」 (著 MB、イラスト 縞野やえ)です。

 割と堅めの本ばかり読んできたので、少しゆるめの本を選んでみました。私は中高生のころから院生である今まで、全く服やファッションに興味を持たずに生きてきました。特に中高生の頃なんて、普段は制服である学ランだけ着ていればよかったので、私服は母親が買ってきたものばかりでした。苦い思い出です。
 
 この本は漫画「服を着るならこんなふうに」の内容を実践したい人に向けた、漫画と現実を繋ぐ架け橋とされています。本が苦手だけどタイトルに魅かれたという方は、漫画の方が読みやすさ、面白さがあるかもしれません。

 ページ数も約160ページとそこまで長くもなく、それぞれのトピックについて書いてある内容もごちゃごちゃしていません。漫画「服を着るならこんなふうに」のワンシーンを交えて、一つ一つの内容が文と漫画の両方で解説してあります。そして何より、ファッションやコーディネートに無縁でいた人にでも分かりやすい、とてもスッキリした本です。本を読んだだけでおしゃれが好きになれそう!とは思いませんでしたが、実践していく中で好きになれるかもしれない、とは思うことができました。

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どんな人におすすめか

 この本には明確なターゲットが存在していると思っています。

・なんとなくおしゃれに忌避感を持っている男性
・今までおしゃれに興味が無かったけど、おしゃれをしてみたい男性
おしゃれな服を買いに行く服がない!と悩む男性

年齢関係なく、こういった男性に向けられた本だと思います。

内容

 構成としては、5つのチャプターとおまけの6章で構成されていて、それぞれのチャプターごとに重要な点と、それが何故重要なのかが解説されています。具体的には以下の通りです。

CHAPTER 1 おしゃれの大原則
CHAPTER 2 あなたが今買うべき服
CHAPTER 3 シーン別コーディネート集
CHAPTER 4 自分「らしさ」を出してみよう ビジネスコーデの基本
EXTRA 長く着るための洋服のお手入れ
CHAPTER 6 明日がもっと楽しみになる服選び

 この本の一番のポイントは、漫画「服を着るならこんなふうに」のワンシーンが挿絵として使われていることです。「漫画で分かる〇〇」シリーズが流行している昨今、日本人にとって漫画は娯楽としてだけではなく、「伝えたいことを伝えるツール」の一つとして扱われることが増えたように見受けられます。この本もそのことを体現しています。縞野先生の漫画著者であるMBさんの伝えたいことがどこなのかを表していて、とても分かりやすいです。

 書かれている内容も、私の様なファッション初心者にも納得できるような、とても論理的な解説になっています。

コーディネートするときに何に気をつければいいのか」
「どんなアイテムがおすすめなのか、そして何故おすすめなのか」
「自分の普段の格好がなんとなくダサいのは何故なのか」

こんな疑問の答えを理論立てて分かりやすく解説してくださっています。おしゃれになるにはセンスが必要という訳ではなく、ちゃんと理論立てて説明できる知識さえ持てばいいということがよく分かります。

 もう一つのポイントとして、おすすめされているアイテムについてです。ユニクロGU、そして無印良品などのおしゃれに興味が無い人でも行きやすいお店のアイテムが中心として選ばれています。今までおしゃれに無頓着だった男でも買いに行きやすく、実践しやすさを重視していることが分かります。著者であるMBさんがどんな意図でこの本をお書きになられたのかがよく分かります。まえがきの一節をお借りしたいと思います。


「服を買いに行く服がないからだよ!!!」
そんな風に嘆く人が一人でもいなくなるように。皆が平等にファッションを楽しめるように。そんな想いで作りました。是非じっくりお読みください。
(本文より)

大事なのは「ドレスとカジュアルのバランス」

 このポイントだけは紹介したいと思い記させていただきます。本書のCHAPTER1でとても分かりやすく解説されています。本文でも明確に「ファッションにおいて最も大切なことはドレスとカジュアルのバランスです」と記されています。

「ドレス」なアイテムとは、ダークトーンなスーツや白シャツと言ったビジネススタイルのアイテム

「カジュアル」なアイテムとは、パーカーや色落ちデニムと言った休日に家で着てるようなリラックスしたアイテム

 この中間にあり、二つの要素のバランスがとれているコーディネートがおしゃれなコーディネートなのだとMBさんは記しています。そして本書は、このバランスのとり方に着目して書かれていると言って過言ではないと私は思っています。基本的にはドレス:カジュアルのバランスは 7:3 がいいそうです。本書ではさらに

どうすればこのバランスをとれるのか
場面によってどうバランス変えるのか
自分の体型で、このバランスをとるにはどうしたらいいのか
・バランスをとるのにおすすめのアイテムは何なのか

と言った問いに対する答えとともに、バランスのとり方を理解することができました。

感想

 私は背も低めで体型も少し丸目であり、「自分なんかがおしゃれをしてもなぁ」と思っている節がありました。そんな私でも「少しはおしゃれになれるんじゃないか?」と思えるような本でした。おしゃれは人生を豊かにしてくれる力があることを伝えてくれる、そんな本でした。できればコロナが流行する前にこの本に出会い、実際に買いに行きたかったです。

補遺

 漫画「服を着るならこんなふうに」も、漫画として楽しみながらもおしゃれを学べる素晴らしい作品でした(私は現在8巻まで読了)。それと合わせて、MBさんのYouTubeチャンネル、noteも紹介させていただきます。この本は、読書好きな私にMBさんという方のことを知る機会を与えてくれるという役目も果たしてくれました。感謝しています。

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