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大嫌いなギャルと結婚した

初対面の印象は最悪!
10代の頃、先輩から紹介された超ギャル。


「はじめまして。◯◯さんの後輩の◯◯です。
 宜しくお願いします。」

超ギャル
「ども!◯◯だよー! よろしくー♪」

歳下と聞いていたがタメ口?
私の先輩にもタメ口で会話している。

肌は 真っ黒黒黒
髪の毛は 金色、いや、白? メッシュ?

体育会系で育った私は
歳下からタメ口を使われたことはなかった。

お付き合いする子も、遊ぶ子も、
世間一般でいう清楚な女の子ばかりで
この異人種の第一印象は最悪だった。

私は先輩に耳打ちする
「あいつ先輩よりも俺よりも歳下ですよね?
 バリバリタメ口なんですけど、
 いいんですか?」

先輩
「いいの!いいの!
 妹みたいなもんだから!
 お前も気にすんなって」


「自分ムリです!
 初対面で歳下なのに
 敬語使えない無礼な奴とは会話できません」

先輩と遊ぶとき
この超ギャルが登場することもあったが
一切絡まないようにした。

当時、お付き合いしている彼女もいたし
他の女性と遊ぶことで
彼女に心配をかけたくない。

そもそもムカついてるし。
超ギャルが現れると聞くと、
先輩からの誘いを断るようになった。

約10年が経ち
仕事で偶然再開する。

向こうは気付いているだろうか?
いや!
いちいち私のことは覚えていないだろう。


「はじめまして、◯◯と申します」

ギャル
「はじめまして。ではありませんよね?
 以前お会いしてます、◯◯です」

???

覚えていたのか?
超ギャルではないものの
ギャル感は残っている。

仕事絡みだから敬語を使っているのか?
大人になったとはいえ
人間そんなに簡単には変われないぞ?

必要最低限の会話しかせず、
この仕事が早く終われば良いと思っていた。

数日が経った頃

①私の部下が言う
「ギャルさんが打ち合わせ兼ねて、ご飯行きたいって言ってましたよ」

②先輩から連絡
「ギャルに会ったらしいじゃん? 久々にギャルも呼んでみんなで遊ぼうぜ」

嫌だ!
ご飯なんて行きたくない!

先輩とは遊びたいけど、
ギャルとは会いたくない。

仕事上や、先輩の知り合いとは言え、
彼女に変な誤解を招きたくない!

そもそも10年前の最悪な印象は残っている。
常識が無いギャルとは関わりたくない!

各お誘いを断り、
仕事上でしか会わないようにした。

数ヶ月が経った頃
ギャルとの仕事が終わろうとしていた。


「今までありがとうございました。
 また宜しくお願い致します。」

ギャルこと仕事上の知り合い
「お世話になりました。
 今度、皆さんで打ち上げでも♪」

当時、彼女にフラれた直後だった私。
仕事上、お世話になったし、
打ち上げぐらいならいいか?

二人きりじゃなく大勢いるし、
どうせ彼女いないし。

打ち上げでの出来事

酔いに任せて、
彼女にフラれた話までしてしまった😅

仕事上の知り合い
「それは縁が無かったんでしょ?
 今後、どうにかなるって♪」

打ち上げから数日後

先輩から連絡
「あいつのこと嫌いとか言いながら、呑みに行ったらしいじゃん? 今度、みんなで遊ぼうぜ!」

先輩も交えて、
仕事上の知り合いと遊ぶ機会が増えた。

数ヶ月後
大勢で呑んでいるとき

女友達
「そろそろ私、誕生日なんだけど?
 祝ってくれない?」


「先輩呼んで、皆んなで呑もう!」

女友達
「とりあえず、あなただけでも祝ってよ?」

は?
なんで?
2人きりはムリだ!

しかも誕生日でしょ💦
奢らされるのか?
プレゼントとか必要なのか?

ひとり黙々と考え込んでいると、

「深く考えないでよ(笑)
 奢ってとか、プレゼント欲しいなんて
 思ってないから!」

数日考えてさせて頂くことにした。
部下や先輩にも相談した。

考え過ぎで、気持ち悪いと言われた💦
男としては見ていないだろう。
自意識過剰、調子に乗るなと。

とりあえず、誕生日に会うことにした。

女友達
「本当にプレゼント用意してないんだね?
 誕生日なのに〜」

かなり動揺した。
気まずくなって食事代は奢ると伝える。

女友達
「冗談だよ! 奢らなくていい!
 その代わり、また、ご飯に行って欲しい。
 次の休みはいつ?」

以降、会うたびに、
休日を確認され、次に会う約束をする。

ギャルこと女友達は
私が想像していたキャラではなかった。

初対面の印象から全く変わっており、
派手な見た目とは裏腹に、
仕事も性格も真面目だった。

清楚系女子しか、
女の子として認めていなかったが、
この女友達と話をしていて楽しかった。

私は亭主関白で自己中なところもあり、
大人しい子、
天然な子、
自分に合わせてくれる子などが
歴代の彼女である。

この女友達からは
一方的に主導権を握られており
私が合わせることが多い。

いや、むしろ。
私が主張する暇がなく、
女友達のリクエストに応えるのが必死だった。
でも、不快ではなく、楽しかった。

定期的に会うのが当たり前になった頃

歴代彼女とは異なるタイプであり
私の好みではない。
けれど、気になる🤔

この女友達と定期的に遊んでいたので
気がつけば他の女性とは会っていなかった。

とりあえず、告白してみるか?

彼女
「おっそ!
 いつまで待たせるんだよ!」


ここでお付き合いしてから聞いた、
彼女側の意見を記そうと思う。

・初対面の記憶は全くない。
 10代はイキっていた。

・当時、先輩を通じて遊んだのは覚えている。
 私のことは大人しい人というイメージ。

・仕事で再開したときは
 大人しいイメージは変わらなかったが
 真面目な人という印象が強かった。

・私の部下から色々聞き出していた。

・仕事で絡むようになり、多少気になったが、
 彼女がいることを知った。
 それでも、存在を忘れられないように
 ちょくちょくアピールするようにしていた。

・先輩にも根回ししていた。

・相変わらず彼女と別れる雰囲気が無かったが
 仕事や先輩を理由に接触を試みた。

・↑「彼女がいるから」という理由で頑なに
 拒否してくるところが、逆に好感度が上がった。

・彼女にフラれたことを知り、
 徹底的に攻めるチャンスだと感じた。

・アピールしてもガードが固かったので、
 部下や先輩にも根回しした。
 ただ、このガードの固さが逆に気に入った。
 (※付き合う人は浮気しない人と決めていた)

・他の女性と接触しないよう、
 徹底的にスケジュールを抑えた。

・主導権を握り、攻め落とすと決めた。

・2人で会う約束を断られるようになったら
 潔く引き下がるつもりだった。


彼女の入念な作戦によって
私はお付き合いを開始したのである。

※ここで補足
私はイケメンでもないし、
若ハゲ始まってたし、
お金持ちでもない。

背も低いし、
なんの特徴もない男。

女性に言い寄ることはあっても、
言い寄られるような男ではない。

私の彼女は少し変わっている😅

※因みに彼女の為に言うが。
彼女が合コンに参加したら、
最低ひとりは興味を持ってくれるぐらいの
外見と中身だと思う。
まぁギャル仕様なんで好みはあるが💦


彼女との交際は
これまでの恋愛経験とは全く異なった。

・歳下なのに、年上女房みたいな感じ。

・YES/NOがはっきりしている。
 私に合わせようとせず、
 自己主張がハッキリしている。

・女々しい私よりも、よっぽど男らしい!

・決断力、行動力、生活力が高い!

これまでの亭主関白的な恋愛は、
彼女によって覆された。

交際から2年が経ち
私から彼女へプロポーズした。

自身が主催していたクラブイベントで
大勢の知り合いに囲まれながら、
ステージ上でプロポーズしたのである
(今考えるとアホ😅)

婚姻届けを持った私
ステージ上に彼女を呼び出す


「あの、結婚しませんか?」

彼女
「???」

「・・・」

「はい」

知り合いに盛大に祝って貰った。

※余談
この日、知り合いに散々呑まされて
何故か後輩の彼女と踊ったりイチャつき
婚姻届けがお酒で破れてしまった。

婚約者はブチ切れたらしいが、
私は酔っ払い過ぎてまともに会話もできない状態。

婚約者
「あんなアホだけど、今日だけは許す!
 浮気しないのはリサーチ済だから大丈夫」

冷静だったが
額の血管が浮いていたらしい。
後日、先輩から聞かされてゾッとした。


結婚してから

若かりし頃の
関白宣言は何処へ行ったのか💦

何事も嫁さんへ相談するのが当たり前であり
私に主導権など存在しない。

かといって、
ルールに縛られている訳でもない。

嫁さん
「浮気、ギャンブル、借金は禁止!
 しかし!
 家計に影響なければ、自由に遊んでよし!」

友達からよく言われるが、
私は結婚しても以前となんら変わってない。
理想的な結婚生活と言われている。

人生って本当に分からない。

大嫌いでムカついて
好みでもない異性だったのに。

自分の考えや性格も変わり、
自分からプロポーズするとは思わなかった。


尻に敷かれているが、
酔っぱらった勢いで夫婦喧嘩になることも。

鬼嫁
「呑みすぎじゃない!?
 あなたを気遣って言ってるんだからね」


「うるさいな〜
 好きに呑ましてくれよ!
 嫌なら出ていけば?」

鬼嫁
「おい! 生意気言うなよ💢?
 私が出ていったら
 あなた独りじゃ生きていけないだろ!?」


「すいませんでした。
 出ていかないで下さい。」


初対面のとき

年上の私が敬語で
歳下の嫁がタメ口だった

今も変わってないな😅

嫁さんに内緒で娯楽で使わせて頂きます!と言いたいところですが。嫁さんと相談のうえ、折角のお気持ちを無駄にしないように意義があることに使用させて頂きます!