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【アメリカ移住実録 #7】逃げるは恥だが役に立つ! 立つ鳥跡を濁して退職

第一回はこちらから↓↓

2017年3月

家族構成

  • ポム: 平々凡々日本のサラリーマン、34歳

  • ポム妻: しっかり者、公務員、34歳

  • 長女 ポム子: のんびり、4歳

  • 次女 ポム美: 2歳

アメリカ移住のための転職先G社が決まり、後は現職の退職を残すのみとなったポムです。
しかし、現職への退職報告をしたら、その時以降営業所長から嫌がらせを受けることになりました。

度重なる暴言を伴う深夜の電話や、誰も引き継ぎに協力してくれないなど、様々な嫌がらせを受け続け、3月を迎える頃にはメンタルも限界突破。
とにかく、日々「あと○日で退職」と数えながら、耐えて過ごすことしか考えられなくなりました。

当初現職を辞めると決心したときは、
「今期の数字もしっかりやりきって、笑顔で退職しよう」と思っていました。私は、立つ鳥跡を濁さず、をやりたかったのです。

しかし、思った数字が残せない状況に、さらに毎日嫌がらせを受け、気持ちは頑張りたくても頑張れなくなりました。
今の形で辞めると、残った社員から
「あいつは、最後まで仕事をせずに辞めた。結局仕事が出来なくて辞めたんだ。逃げたんだ。」
と思われるんじゃないかと考えると悲しく、悔しく、苦しくなりました。

少しずつ春めいてきた2017年3月、退職まであと2週間となったある日。
その日は、仕事を終え一人、単身赴任のアパートへ歩いて帰っていました。
いつもは、バスでアパートの前まで帰るのですが、その日はたまたまバスのタイミングが悪かったのもあり、家まで歩きたくなったのです。

歩いていると道路脇の店から、星野源の恋が流れていました。
2016年10月から2016年12月の間、ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」が放映されており、ドラマが終わった後もいろんな場所で恋が流れていました。
(ポムは、暗い単身赴任のアパートで毎週このドラマを見るのを楽しみにしていたんです。ガッキーかわいいです。)


胸の中にあるもの いつか見えなくなるもの
それは側にいること
いつも思いだして
君の中にあるもの 距離の中にある鼓動
恋をしたのあなたの 指の混ざり 頬の香り
夫婦を超えていけ
二人を超えていけ

私が単身赴任中の間も、ワンオペで家を守ってくれている妻を思い出しました。
妻の「家族でアメリカに移住しよう」から始まった転職活動。。。。。
家族ともっともっと楽しく暮らしたい。
まさに夫婦を超えていく為。二人を超えていく為。

その時、私は不意にこう思いました。

「この先も家族と幸せに暮らしていく事、それ以外のことで何を頑張るって言うんだ。」

今まで頑張らなくていいことで頑張ってたんだ。
この会社に残る人たちなんて、もう関係ないや。どう思われてもいいや。
もういいんだ。。。
立つ鳥跡を濁さず、なんてやらなくていいや。
濁す。

次の日から私は、頑張るのをやめ、最低限のことだけをやって、会社ですごしました。
一度、「最後まで頑張る」という肩の荷を下ろすともう楽になりました。
会社から与えられたノルマも数字も、もう追いかけませんでした。
もう、頑張らない。
逃げる。
「逃げるは恥だが役に立つ」


10年以上勤めた会社を退職する日、
当初思っていたのと違う意味で、私は「静かに」退職することになりました。
最後まで引き継ぎが遅れたせいで、お世話になった会社の先輩方(以前の部署の方とか)に挨拶する時間もありませんでした。
楽しいことも苦しいこともあった、10年以上という長い時間を捧げた、現職での時間がこのような形で終わるのは少し残念でしたが、
でも私はもう、晴れやかな気持ちになっていました。

私は次に行く。
皆さんお幸せに。



普通の地方在住一家、ポム家は本当にアメリカに移住できるのか?????
暗い暗い退職編は終わり。でもまだまだ続く。
是非応援よろしくお願いします。

第八回へ続く (この話は実録ですが、身バレ防止等の観点から若干のフェイクが入っています)
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第八回はこちらから↓

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