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旅行記 No.1

欧州周遊旅行でのバスの移動中、「この旅で思ったことを何かしらの形で残しておきたいな。」そう思って開いたnote。

今回は”ヨーロッパ女子ひとり旅”だが、”添乗員付きのツアー”である。一人で全てを計画するつもりだったが、今日の情勢もあり、ツアーでないと親に許可してもらえなかった。結果ありがたかったけど。

まずここで、ツアーを利用するなんて旅人ではない、と友達に言われた。不覚にも間違いない、と思った。女の子だし、一人だし、ヨーロッパ慣れてるわけじゃないし、安全第一だし、などなど理由を並べたらツアーにする意味は大いにあるけれど、やっぱり全て自分で調べて、ルート考えて、チケット買って、など手間を考えると、自力でいく旅行の方が学びは多くサバイバル感もあるなあ、と感じた。私は個人的に旅の魅力は、自分で切り開いていって未知の体験をすることだと思っている。だからこそ、次は一人で自力で旅ができるように準備したいな。

時は戻り、成田空港からフランクフルトに向かう1日目の話。
朝が早く、スカイライナーに課金して空港に向かった。そして、15時間のフライトが始まった。

北極海付近上空

たぶん迂回経路ということもあり、北極海の上空を飛んでいた。初めて見る景色にナチュラルな感動を覚えた。

長い長いフライトを終える頃、一つ目のアクシデントが起こった。
ケータイが充電できない、多分コードが壊れている、あと10%しかない、やばい、という感じ。

空港に着くも、店が少なく探す時間がなかった。その日は0%のケータイと共に過ごし、ホテル近くの商店街にて、安っぽいコードを購入。
ケータイを充電できるという当たり前のことに対し、盛大な喜びを本人だけが感じていた。

2日目、ドイツはローテンブルクに向かった。

ローテンブルクの街並み


色鮮やかな建物が並び、ずっと見惚れてしまうほど美しかった。
「Minischneeball」という伝統的なお菓子をお店で食べ、カフェラテとともに味わうひとり時間は至福だった。

3日目は、ノイシュバンシュタイン城を見学した。

ノイシュバンシュタイン城


ロマンティック街道の終点に位置し、木々の中にそびえ立つ城は、本当にお伽話に出てくるようだった。ここに行くまでに、少し長い坂道を40分ほどかけて登った。馬車で登ることもでき、道の至る所には馬の糞が落ちていた。
城内を見学し、坂道を降った途中でランチタイムになった。

午後は、ミュンヘンまでバス移動し、夜の繁華街を少し歩いた。自由時間が30分ほどしかなかったのが残念。団体行動のデメリットだなあと感じた。

また、ミュンヘンでバスを降りた時、あまりにも寝起きすぎてかなりボケていた。よって、集合場所を確認せず、出歩いてしまったのだ。案の定、集合場所がわからなくなってしまい、一人でかなり焦って街中を駆け回った思い出がある。笑
バスは、細道を一本曲がったところに停車していた。Googleマップにない場所って怖い。。。

4日目、リヒテンシュタイン王国へ移動。
ここはタックスヘイブンで裕福な国として知られていた。日本の小豆島ほどの面積しか持たないので、ヨーロッパの小国としても有名である。

スイスに入るや否やすぐにリヒテンシュタインに着き、島国出身の私は国境の近さに幾度も感動した。

ここでは、芸術的なデザインを誇る切手が人気であるそう。世界の切手マニアが目をつけているとか。

自分へのお土産として、使用済み切手がたくさん入ったものを購入した。日本に帰ったら、この切手を並べて額縁に入れて飾りたい。
こういう想像をするのもまた、とっても楽しい。

リヒテンシュタインの首都ファドゥーツ

5日目、スイスはチューリッヒに移動。
ずっとずっと来てみたかったスイス!!!大興奮だった。

チューリッヒの街並み

天候にも恵まれ、街並みの隙間から見える雪を被った山々に感動した。スイスという国に入れたこと、チューリッヒのカフェで思いを巡らせたことはとっても幸せだったが、滞在時間は半日しかなく、自然を十分に感じることはできなかった。ベルニナ急行に乗ってみたすぎる。。。

スイスは絶対にリベンジするってその日に誓った。

6日目、郊外の街を経てナンシーへ到着。

ナンシーの市場

海外の市場ってなんでこんなに見てるだけで楽しいんだろう??誰でも共感するよね。
色彩豊かな野菜たちが輝いてる✨
フランス郊外も、綺麗な建物が多かった。今回は、コルマール・ストラスブールを継いでナンシーに向かったが、どこもずっと見ていられる景色だった。

フランス郊外

7日目〜9日目、パリ散策。

残りはほとんどが自由行動だった。パリは2回目、2019年に友人と2人旅をして訪れた。
滞在期間の1日だけ、ツアーで一緒だった親子が一緒に回ろうと声をかけてくれた。高校生の男の子とそのお母さんは、パリの王道ツアーを予約してくれ、ランチとディナーまでご馳走してくれた。

ランチタイム

考えもしない出会いがあるのが旅行である。私は、もし逆の立場になったら、そんな行動を取れる格好いい大人になりたいと思った。

別日の夜には、たまたま同じ日にパリにいた大学の後輩にあった。
こんな偶然があるのかと笑った日。
バレンタインだったので、お店の人がお花をくれた。街ゆく人が花束を抱えて歩いていたので、羨ましいね〜悲しいね〜とか言っていたけど、その一輪でしっかり心が満たされた。
帰りに、エッフェル塔の前を歩いて記念写真を撮り、お別れした。

夜のエッフェル塔

10日目、帰りの飛行機の中。

この旅で感じたことを書き出した。本当にいろんなことがあった旅だった、全てをnoteに書ききれないけど、印象に残ったことがいくつかある。

①パリでのツアーバス
ツアーバスを利用する時、日本人は後ろの席に座りがちだと思う。一方で、外国人は前の席に座っていた。うまく言語化できないが、そこに大きな意識の違いがあると感じた。一方で、バスを降りる時、前の席はゴミが散乱していた。やはり日本人のゴミに対するマナーは誇るべきものだと思った。

②スリにあった人のEP
パリ滞在中、一緒に過ごしてくれた親子がスリまがいのことにあったと話してくれた。サッカーの試合観戦で帰路が遅くなり、電車に乗っていたところ、フランス語で女の人にめちゃくちゃ話しかけられ、その隙に小さい子供がバックのチャックを開けていた、という。その瞬間に気づき、日本語で怒鳴り散らかしたとか。笑
強いな〜〜と思うと同時に、自分じゃ言えないなあ〜〜と感じた。
日本では、女の子1人で終電で帰ることも稀ではないが、海外の場合かなり危機感を覚えたこともあり、夜の危険さについての認識も大きく異なると感じた。

③たばこの話
フランスのタバコは一箱1100~1200円ほどした。パッケージもかなり怖いものばかり。フランスは、ユーロ圏内でも有数の喫煙大国であり、男性35%女性30%もの人が喫煙者となっている。よって、日本と比較してかなり値段も高く、喫煙者を減らす工夫がされていた。

フランス煙草のパッケージ

④テラスの文化
フランスと言えば、テラスでコーヒー片手に談話を楽しむイメージがある。実際も本当にそうで、日本にはないこの文化は素敵だなあと思った。
「太陽に当たり、風にふかれ、景色を見つめる」そんな時間が必然的に取れる。そして想像以上に心も身体も癒される。
現代社会のブルーライトと高層ビルしか見えていない生活に、ぜひ取り入れたい。

⑤多民族国家
日本は島国であるが故に、本当に単一民族国家であると強く感じた。多民族が当たり前の環境にいると、考えやマナー、意識がまるで異なる。想像以上に日本はある意味閉鎖的な国なのかもしれない。
人種差別の問題も、日本では比較的大きく取り上げられることはないと感じる。世界に対してこれからどんどん成長していかなければならないこの時代に、”世界の常識”という日本人のハンデはかなり大きいものではないかと思った。

⑥リメイク精神
欧州では、古いものを壊して新しいものを作るのではなく、古いものを生かしてリメイクしていく精神が根付いている。
これは欧州の街並みに大きく表れていると思う。近代的発展に価値を置くならば、作り替えて行くことも必要だが、昔の歴史や面影を共存させることはとても重要だと感じた。

⑦EUの国境の話

googleマップ

この旅行で初めて、ヨーロッパの国々が近すぎることを実感した。
バスの移動中、Googleマップを見ながら、こんなにすぐ違う国に行ける凄さに驚いていた。また、遅ばせながらEU加盟国は、国境を超えるのに手続きが不要であり、バスでどんどん国境を越えられることを初めて知った。
心底羨ましい。。。

⑧トイレ事情

トイレにお金がかかる!
0.5~1€くらい毎回かかったなあ。日本の公共トイレ優秀すぎ!

トイレに入るためのチケット

⑨服装の話
日本と海外では、服装における肌の露出の感覚がかなり異なると思う。
日本では近年こそ増えてきたが、キャミソールやミニスカで外出するのはあまり好まれない気がする。
一方で海外では、スポブラのような服装も一般的であり、自分が快適に感じられるかを重要視してコーディネートを決める傾向にあると言われている。日本は昔から着物がベースとなっていて、これは日本人の体型や文化が強く紐づいていると考える。異文化交流が重要になった今、どんなファッションの考え方も尊重し、広く受け入れられるような世の中を作っていきたいと感じた。

⑩旅について
これについては、実は旅行中何度も考えていた。自分なりの答えが少し出たので、書き残しておく。

人との出会い
ツアーの参加者の中で、一人だったのは私だけで、他は大学の友達、新婚旅行、親子などだった。

ツアーなので、他のグループとも席を共にする。全然一人で食べた方が楽だなあと思いながら、肩身の狭い思いで、テーブルについていた。しかし、席をともにしたのがきっかけでツアーのほとんどの人と話すことができた。
別の夜には、他の大学生グループが夕飯に誘ってくれたり、先ほども書いたが、親子がツアーに誘ってくれたり、嬉しい出会いがたくさんあった。

自由時間は一人で散策することが多かったので、現地の人や他の外国人旅行者と話す機会が何度かあった。
ポルトガル人カップルの写真をとったり、韓国人に韓国人と間違われて声をかけられたり、カフェでは店員さんにお菓子の説明を聞いて会話をしたり。
振り返ってみれば、旅行でちゃんと現地の人とコミュニケーションをとる経験はこの旅行が初めてだったかもしれない。その時に、新しい人との出会いが自分にとってとても価値があることに気づいた。

写真の価値
旅行といえば、写真をたくさんとる。旅行帰りにいっぱいになった写真フォルダを見返して、思い出に浸ることも多いだろう。

最近、特に花火大会の時など、私は大きなモヤモヤを感じる。綺麗な花火を前に、ケータイを掲げている人がほとんどであり、実際のものを肉眼でちゃんと見ているのか、いつも疑問に思う。ケータイ画面越しの花火を見ている人が半数を占めているのではないか。

私も2年前くらいはケータイ越しに景色を見ていた。でも最近、肉眼でしっかり目に焼き付けたいという思いが強くなってきた。
今回の旅行は、撮りたいなって思った景色だけを写真に残し、他は目でしっかり見ることにした。携帯はバックにしまって。
自分はそこまで写真に価値を置いていないなと気づいたのが、大きな発見だった。

歴史を知る
正直、私の歴史知識はゴミ中のゴミ。高校の日本史は赤点であり、世界史はそのデッドラインを彷徨っていた。

でもその国の成り立ちや歴史を知ってるか知らないかで、見方が180°異なることを強く実感した。記憶への残り方も違うし、学べる量も違う。
ずっと、旅行が好きだったけど本当にもったいないことをしたなあと感じるくらい後悔した。

今になってやっと、歴史を知ることがいかに重要で、旅の充実度が何倍にもあがることを知った。だから、せめて自分が行った国の歴史くらいは勉強しておこうと思った。今日からの宿題。

そんなこんなで10日間というあっという間の旅だったけど、自分の新しい価値観を知れた。
これからも、もっともっと旅の楽しみ方を広げていきたい。

Next trip to Southeast Asia…🛩





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