韓国人アーティストを無闇に排斥しようとすることについて

日韓関係から韓国人アーティストを排斥しようとする人はいつの時代にも一定数存在する。先日BTSがFNS歌謡祭に出演することを焦点に、「不適切なTシャツを着ていた人は出演するな」など批判の嵐だった。

かく言う私は長らくkpopが好きで、BTSのライブにも行ったことがある。だからと言ってkpopを贔屓目に見ることは断じてないが、ここで疑問に思うのは批判の対象がアーティスト自身ではなく、その属性であることだ。

彼らは韓国人という属性によって彼らを排斥運動を起こしている。これは断じてあってはならないことだと思う。なぜなら音楽と政治には関係ないから。

もちろん、文学が極めて政治的な意味合いを持つことが多いように、音楽が政治的な表現をするケースは多々あるが、kpopの場合は表面的な「韓国嫌い」によって政治的排斥を受けている気がしてならない。

批評することには大いに価値があることであり、文化とは批評を通して形成されていくべきだと思うが、殊kpopに関してはその性質があまりにも単純な印象がある。

だから私は、kpopの音楽性について批評することはどんどんやっていくべきだと思うが、政治的側面だけを切り取って批評することは断じてあってはならないと思う。

BTSを筆頭に世界的人気のあるkpop文化を無闇に排斥してしまえば、内輪で完結し、呑気にしている生き長らえるjpopに革新はないだろう。

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