モヤモヤすることも大事

先日、コーヒーハウスという名前のカフェに行ってきた。コーヒーハウスとは17世紀頃、主にイギリスで議論する社交場として栄えた喫茶店だ。

そこでは面白いことに「哲学カフェ」と称して定期的に読書会を開いているらしい。

興味を持って店主に話を聞いてみると、元々コーヒーと読書が好きでそれを組み合わせて経営を始めたそう。その中で店主が話していたのはモヤモヤすることの尊さ。

「読書すること=答えを求めること」だと認識されている風潮があるように感じるが、むしろ議論の末にモヤモヤすることが大事だと。読書会では参加者各々が同じテクストからどう感じたのかを発話し合ってお互いに異なる意見を出す。それら一つ一つには妥協点がなく「そういう意見もあるんだ!」という発見に繋がることが多いそう。

その発見があったところで依然として自分の意見とは異なるものであるため、そのテクスト読解の正解が分からず、モヤモヤするそう。これが店主の狙いだ。

確かに、今まで私は何かを求めて読書することが多かった。その一方でモヤモヤすることが極力排除するために誰かの解説や読み方を参考にしたりしてきた。

店主の話を踏まえてこれからは、モヤモヤはそれとして大切に心の中に閉まっておき、いつか自分なりの答えが見つかるといいな〜という姿勢も尊んでいこうと思った。

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