西行の和歌

『西行全歌集』、家の中を2,3時間探し回ってやっと発見・・

たかだか1000円くらいだからもう一冊買えば良かったんだけど、なかなか見つけられなかったからこそ改めて愛着も湧いて来る。

それにしても和歌はやっぱり面白い。
この『西行全歌集』から1首引いてみよう。

茂りゆきし原の下草尾花出でて招くはたれを慕ふなるらん

「野原に茂っている草に、尾花がひょこりと顔を出し、風にそよがれている。そよいでいるのは、その先に居る誰かを慕っているからだろうか。」というような歌である。

こんな美しいものの見方があるのかと驚嘆する。まだまだ読み始めたばかりで断定はできないが、西行の和歌の魅力はアクロバティックでありながら、同時に優美だという点が挙げられそうだ。

『西行全歌集』、引き続きちまちま味わっていきます。

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