とある古書店主の生き方

普段からよく古書店に足を運ぶが、とある店にやけに若くてバイトとも見える店主がいたので試しに話しかけてみた。すると、20代半ば店を経営しているという。

珍しさのあまり話を聞いてみたら人生観というか、古書店主としての生き方を語ってくれた。彼は一般的にエリートとされる大学生で大手企業に就職が決まっていたが、持病の関係で内定を辞退し、自分の好きな街でアルバイトを始めたそう。そうこうしているうちに、近くにいい物件を見つけ、本が好きだったことも相まって勢いで古書店を開店したらしい。

収入はギリギリ生きていける程度にはあるらしく、そこで放った「生き死にも死に生きもせず、低〜く暮らしていく」という一言が印象的だった。無理して高みを目指すのではなく、自分の満足いくだけ生きると。

巷では"草食系男子"と揶揄される典型的な例だが、こういう生き方も素敵だなと個人的には思った。


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