マガジンのカバー画像

本の感想たち

19
読んだ本について思ったことや考えたことを書きます。
運営しているクリエイター

2021年2月の記事一覧

シェイクスピア『ロミオとジュリエット』感想

誰もが知る『ロミオとジュリエット』

これは悲劇の仮面を被った喜劇だ。アンジャッシュも顔負けのスレ違いコント。

ジュリエットと父親の意向、パリスとジュリエットの会話、ロミオとジュリエットの運命、全てスレ違って悲劇へと収束するのに何故か笑えてしまう。(キャピュレットが権力の道具としか見ていなかった娘を亡くした途端に涙を流すという掌返しっぷりは滑稽そのもの) この笑いは、登場人物たちは悲劇に見舞われ

もっとみる