大学生がJサポ2200人に好きな遠征地を聞いた話―J2,J3編―
こんにちは。Korinです。
「春眠暁を覚えず」
かつて唐の詩人である孟浩然はこのように申していましたが、僕にとってCLを見る日は例外のようでなぜかスパッと4時50分に目が覚めます。普段は全く起きないのに。
何でこんな話しているかというと、僕は本来なら3/12(日本時間)のパリサンジェルマンvsドルトムントの一戦をスタジアムで観戦する予定でした。
しかし、ここ最近の大人の事情により無観客試合となってしまったので、カッコイイeチケットを恨めしそうに見つめながら家でTV観戦しました。
結果はご存知の通り1stLegにアウェーで1-2で敗れていたパリが2ndLegを2-0で逆転勝利し、合計スコア3-2で4シーズンぶりのベスト8進出を決めました。
相手のエースであるホーランド選手のゴールセレブレーションのポーズを皆でやるという、鬼畜っぷり。
実際に届いためちゃくちゃクールなeチケットです。行きたかったなぁ、パルク・デ・フランス。
まあパリは今後数年以内に絶対行くとして。今回の本題にいきたいと思います。
◆初めて見てくださった方へ◆
数多の記事の中からこの記事を閲覧頂きありがとうございます。
この記事は卒論を書く大学生が1日で約2200人のJリーグサポーターから遠征についてアンケートを取った話です。
J1の好きな遠征地ランキングはこちらに書いてあるのでぜひご覧ください!
大学生がJサポ2200人に好きな遠征地を聞いた話ーJ1編ー
https://note.com/pompom_korin/n/n642d87bfeaf7
前回は2019年にJ1に所属した18チームの中で好きな遠征地ランキングをご紹介いたしました。
今回はお待ちかねのメインであるJ2・J3編をお届けしてまいりたいと思います!早速J2編からいってみましょう!
【好きな遠征地 2019年J2チーム編】
第5位
【山形 52票】
第5位はモンテディオ山形のホームタウンである山形が選ばれました!
【主な選出理由】
・スタグルのレベルが高くて駐車場が広くて無料(40代 仙台サポ)
・うちらはなかなか歓迎されないことが多いが、数少ない歓迎された遠征地の一つだから(30代 浦和サポ)
・スタジアム周辺の自然が豊かでよい(50代 福岡サポ)
・駅からレンタルサイクルがあるのでコンパクトに食と観光を楽しめる(40代 東京Vサポ)
・卒業をかけたテスト前日に日帰りで乗り込んで逆転勝利。テスト遅刻したけど勝ったからオールオッケー(20代 福岡サポ)
最後に一人バカがいますが…誰でしょうね…(白目)。
山形の主な選出理由は『食』。本当にスタグルのレベルが高いですね。選出理由でも数多くそのような声が上がっていました。
具材だけでなくスープの味も奥深い『芋煮』、山形を代表するスタグルである『炎のカリーパン』はさることながら、『米沢牛の串焼き』、ジューシーな『玉こんにゃく』など枚挙にいとまがありません。しかも全部低価格。
さらに、山形市ではレンタサイクル事業を行っているため、市内の観光地を自転車で一網打尽することができます。しかもお値段無料。大丈夫なんでしょうか。
昨年は4月~10月くらいまでが利用期間となっていたので、行く前に自分の遠征のときは対象か山形市の公式HPを確認してから行きましょう。
さて、続いては3位の発表です。2か所が同数票で並んだので順番にご紹介します。
第3位タイ
【新潟 57票】
第3位タイはアルビレックス新潟のホームである新潟が選出されました!
【主な選出理由】
・日本酒の宝庫 (多数)
・ご飯も酒も申し分ない (30代 名古屋サポ)
・ビッグスワンはアウェーの雰囲気を感じられるから(30代 札幌サポ)
・スタジアムのおもてなしの雰囲気がよい (40代 長崎サポ)
米どころ新潟。食だけでなく『日本酒』にも多くの意見が集まりました。さすが日本酒消費量も酒蔵の数も日本一の都道府県だけあります。
酒蔵は県内だけで89個あり、2位の長野県の74個を大きく突き放してトップに降臨しています。(平28国税庁清酒製造業企業数より)
試合開始前に酒蔵見学(予約なしで行ける酒蔵も一定数あるそうです!)し、試飲で様々な日本酒を味わって、お気に入りの一本を買って帰ることもできます。
もはや試合不要。そのまま帰れば気分もハッピーです。
もし何かの間違いでスタジアムに着いてしまっても大丈夫。美味しい締めのグルメがあなたをさらに心地よくしてくれます。
名物の万代のバスカレーも食べられますが、コスパ抜群なのはイタリアンです。300円台というスタグルでは圧倒的低価格ながら食べ盛りの大学生も満足するボリュームがでてきます。しかも、素朴な味がして美味い。
米だけじゃなくて他も美味しい新潟に遠征地として死角はあるのでしょうか。首都圏からは距離的に行きやすいので非常におススメです!
続いてもう一つの3位の発表です。
第3位タイ
【京都 57票】
第3位タイもう一つは京都サンガFCのホームの京都が選ばれました!
【主な選出理由】
・有名な観光スポットが多く、かつ交通網が良かった(40代 大宮サポ)
・時間が限られているが毎年違う所を観光できる(40代 金沢サポ)
・宝塚観劇や大阪観光もついでにできる(30代 千葉サポ)
さすが日本が誇る観光地・京都。他を凌駕する圧倒的な【観光地の数】がランクインする理由として数多く挙げられました。
寺社仏閣に関しては何年遠征しても毎回違う寺院を回れるほどの数の多さですね。
さらに、大阪とは一味違う粉もの料理を楽しむことができるのも京都の魅力の一つ。
特に、焼きそばを乗せたお好み焼きは京都に行ったらぜひ味わいたい一品です。(広島のお好み焼きは火を通しただけの麺を乗せるのが一般的で、味はつけないそう)
今年から亀岡に新たなホームスタジアムを建設した京都。スタジアムの素晴らしさも相まって、さらにアウェー遠征地としてはマストさが高まっている地域の一つとなってきそうです。
続いては3位に約30票もの大きな差をつけて2位にランキングした地域の紹介です!
第2位
【長崎 86票】
2位はVファーレン長崎でお馴染みの長崎が選出されました!
【主な選出理由】
・程よい距離感で行きやすい(20代 福岡サポ)
・Vファーレンロードなどホスピタリティのすばらしさ(10代 福岡サポ)
・なかなか行けないところなので(30代 仙台サポ)
・カトリック文化とその歴史に感動した(30代 千葉サポ)
長崎は全国どこのサポーターからしても『距離感』が絶妙らしく、選出理由としても多く挙げられていました。
福岡サポーターなどからは「車で行ける近場なアウェイ」ということで多くのサポーターが詰めかけやすいという意見が多かったです。
一方、首都圏在住の方からは「飛行機でしか行けない遠征行った感のある距離」ということでサポーターの心をくすぐるというのです。
近いのがいいのか、遠いのがいいのか。どっちなんでしょうか。わからないものです。
さらに、一番多かったのは「おもてなし」でした。Vファーレンロード(諫早駅~スタジアムまでの全長2キロの道のり)のおもてなしは心に残ったという声がJ1・J2問わず多くのサポーターから聞こえてきました。
目に見える観光資源も確かに大事ではあるのですが、こういう時代だからこそオフラインでの目に見えない心のつながりというのが人の心に残りやすいんだな、というのを強く実感します。
もちろん、観光資源でもハウステンボス、グラバー園をはじめ、浦上天主堂などの歴史的観光資源も充実。中華街巡りもいいですし、日程が十分に確保できれば軍艦島も行きたいですね!(2月21日より上陸再開したようです)
さて、そんなおもてなしの聖地ともいえる長崎を抑えて栄えあるトップに輝いたのはこちら!
第1位
【福岡 95票】
そうです。福岡です。我らがアビスパ福岡が本拠地を置く福岡なのです。
一言だけ言わせてください。全く不正はありませんので…!
【主な選出理由】
・博多Nightの満喫(30代 マリノスサポ)
・ごはんが美味しいコンパクトシティ。スタジアムもホテルも駅も空港から近い(40代 新潟サポ)
・食べ物が驚異的に美味しい(20代 水戸サポ)
・少し郊外へ足を伸ばすと自然に触れられリフレッシュ出来る(40代 川崎サポ)
理由は主に2つでした。
1つ目が【都市としてのコンパクトさ】です。
空港から本拠地のベスト電器スタジアムまでは徒歩15~20分。空港からシャトルバスも出ており、バスだと10分もあれば到着してしまいます。
九州という土地柄、飛行機で来るサポーターも多いため、空港からのアクセスのしやすさはかなり高評価のようです。
2つ目が【ご飯】です。
これ、首都圏在住で福岡出身の僕も行くと毎回思うんですよね。
「福岡ってなんで何食べても美味しいの?」
どのジャンルのレストラン行っても毎回そう思います。
ラーメンやうどんはもちろん、魚介でもイタリアンでも安くて美味しい。
だから毎回食べたいご飯をリストアップすると沢山出てくるのですが、観光でやることがないので非常に困ってしまいます。
個人的には福岡へ行ったら『ゴマサバ』をマストで食べてほしいですね。物産展で売っていても冷凍されてしまっているため、生のゴマサバを食べられるのはレアです。
あ、ゴマサバってサバの品種じゃなくて、サバの刺身をしょうゆベースのタレに付け込んで最後にゴマを一振りした料理のことです。
ご飯もお酒も本当に止まらなくなっちゃう本当に危険な料理です。
http://r.gnavi.co.jp/g-interview/entry/2223
以上J2編でした。僕の好きな遠征地である山形と新潟が両方ランクインしてたのでちょっと嬉しいです。
【2019年J3編】
続いてJ3編に参りたいと思います!
ただ、サンプル数がかなり少なくなってしまったことや、長野や関東のチームがJ1でカウントされてしまっているため、ベスト3の発表とさせていただきます。ご了承ください。
第3位
【八戸 13票】
第3位は昨年J3初参戦となった八戸が選出されました!
【主な選出理由】
・新鮮な魚が食べられる朝市 (40代 栃木サポ、20代 沼津サポ)
・スタグルが美味しい(40代 秋田サポ)
朝市…。気になりますね…(ゴクリ)。
スタグルも名物の『せんべい汁』があったり、『パイカ丼』と呼ばれる豚の肋骨周りの軟骨を使用した青森名物の豚丼なども販売されています。
このパイカは火を通す前だとカッチカチに固いのに、何時間も煮込むことで柔らかくジューシーになるんだとか。
驚異的なピッチとの近さを誇るプライフーズスタジアム(旧ダイハツスタジアム)のゴール裏の草でピクニックしながら食べたいものです。
第2位
【富山 16票】
第2位はカターレ富山の本拠地である富山が選出されました。
【主な選出理由】
・海産物が非常に美味しい(10代 長野サポ)
・スタグルに鱒寿司があって絶品(30代 鹿児島サポ)
・路面電車に乗るのが楽しい(40代 秋田サポ)
スタグルで鱒寿司が食べれるなんてなんて贅沢なんでしょう。
鱒の触感が違うんでしょうね…!しかも2店舗発売されている日もあるので、食べ比べもできちゃいます。素晴らしい。
富山はJ2サポーターでも金沢遠征の際に立ち寄りやすい場所でもあります。(新幹線で金沢の前に停車する駅。IR鉄道やバスなどでも1時間ほどかかりますが安く行けます)
是非金沢だけではなく、富山にも足を運んでみてはいかがでしょうか。
市内の中心部を路面電車が走っており、それに乗りながらあちこち観光するのも趣があっていとをかしですね!
続いて第1位です!
第1位
【熊本 24票】
J3編第1位はロアッソ熊本のホームである熊本が選出されました!
【主な選出理由】
・歴史的文化財や熊本市がとても栄えていて夜も遊べるから(20代 甲府サポ)
・熊本城に毎年行っています(40代 長崎サポ)
・馬刺しとか食べ物がおいしい(20代 東京Vサポ)
目立ったのは熊本城という理由の多さでした。
平成28年に地震により大きな被害を受けた熊本城。
その復興のシンボルとして着々と修復が進む姿を毎年見学に訪れるために、リーグが違い直接対戦がないチームのサポーターからも好きな遠征地として挙げられていました。
あと、福岡とセットで観光するというサポーターの方も一定数いました。
結構首都圏に住んでいて感じることなんですが、首都圏の人は福岡、大分と個別に認識するよりは「九州」という一括りで認識して、近隣の県と抱き合わせで旅行に行くことが多いように感じます。(実際今回のアンケートでも九州という回答が145件ありました)
そのため、J2の試合で福岡に来て、熊本も一緒に観光した後帰るという楽しみ方もあるようです。
総評
さて、J1~J3まで好きな遠征地ランキングを発表してきましたが、いかがでしょうか。
「当たり前じゃん」と思うような節も多々あったかとは思いますが、この記事が今まで行ったことがなかった遠征地に行くきっかけになったら、僕としてもこれほど嬉しいことはありません。
番外編ですが、浦和サポを中心に【サウジアラビア】という回答が9件もありました。まず9件あるのが凄いです。
そしてその回答のせいで、「ACL出た―――い!」と強烈に思うようになりました。
いつの日か叶うといいな。そう思いながら国内アウェー遠征をまずは楽しみたいと思います。
今回もお読みいただきありがとうございました!
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