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【#1】ノリでタイに行ってえらい目にあった話

お疲れ様です。
社畜人生3年目に突入したしがないOLです。

みなさんはノリで海外旅行したことがありますか?
海外旅行経験が浅く、タイ語も英語もろくに話せない人間が
弾丸でタイ旅行に行ってえらい目に合ったので、ここに記録しておきます。

旅のきっかけは、仕事がしんどくて休職することになったためです。
やっと月80時間残業くらいの生活に慣れてきたと思ったら、ふとした時に死にたい気持ちでいっぱいになっている自分に気づきました。
適応障害の診断と引き換えにしばしの休みを獲得。
何もやる気は起きませんが、まあどうせ死ぬなら最期くらい好きなことしようと思って、衝動的にタイの航空券とホテルを取ったのでした。

結論から言うと様々なイベントが重なって大変刺激的でよい旅になりました。
ただ、あまりにショッキングだったり他人に迷惑をかけてしまったりするイベントも生じてしまったので、この記事では反省と注意喚起を兼ねてそこだけ切り抜いてお届けしようと思います。 

あくまで素人が書いた記事ですので、正確な情報はしかるべき場所で調べることをお勧めします。
また、誰かを責めるような記事ではなく、すべて自己責任で行っていることをご了承ください。


1.成田空港を全力ダッシュした話

会社の飲み会で、酔った上司がいつも「タイはいいぞ~」と言ってました。
何がいいんですか?ときいても「ん~…全部!」としか返ってこないので、なにがそんなにいいのかこの目で確かめるために旅立ちを決意。

このためだけに航空券とホテルだけで15万円つぎこんだ時点で自分の判断力と思考力が0に近いことがわかります。
我ながら安直すぎて恐ろしいですね。

旅は冒頭から困難を極めました。
自分は1度しか海外に行ったことがなく、当時は大学のプログラムを利用していたので、どうやって飛行機に乗るかなどろくに調べもしなかったし覚えてもいませんでした。
海外旅行経験がない方は、当たり前ですが事前に出国手続きの所要時間など確認しておくことをお勧めします。
自分は何も調べず30分前に出国ゲートに向かったところ、まじで時間がなく、グランドスタッフのお姉さんとゲート内を500mくらい全力ダッシュする羽目になりました。
迷惑かけて本当に申し訳ない……
この時点で余計に死にたくなりました。

出国ゲートから搭乗口までかなり距離がありますので、1時間前には出国ゲートを通過しておくと安心でしょう。
ゲート内にはショップもたくさんあるので、時間もしっかりつぶせます。

迷惑かけてる分際で大変恐縮ですが、グランドスタッフのお姉さんがタイトスカートにパンプスの状態なのに走るのが鬼早くて驚きました。
スニーカーにデニムの運動不足OLは死にかけながら、お姉さんからの叱咤激励でなんとか出発10分前に搭乗しました。

2.トゥクトゥクで拉致られた話

タイについた日の翌日、有名な寺院であるワット・ポーに向かいました。
地下鉄で移動し、なんとか最寄り駅のサナーム・チャイ駅に到着すると、一人のおじさんに話しかけられました。
TOEIC300点台の拙すぎる英語力で会話を試みたところ、おじさんは「ワット・ポーは3時間後にオープンするから、それまで水上ボートツアーに参加して時間をつぶしなよ」と言っているようでした。

事前に買ったガイドブックに「寺院が閉まっているなどと声をかけてくる人は全員詐欺」と書いてあったのですが、
おじさんは近所の資料館に勤めていて、ボランティアで外国人観光客に道案内をしてあげていると言っていたのと、
ちょうど旧正月で町中がお祭りムードだったので、寺院も特別スケジュールなのかな…と信じてしまいました。

日本語も織り交ぜながら熱心に教えてくれて、近くに運良く止まっていたトゥクトゥクの運転手に私の行き先を話してくれました。
チップも断られ、めちゃくちゃ親切でいいおじさんや…と感動しトゥクトゥクに乗車。

…したのも束の間。

乗車したトゥクトゥクが、目的地とま反対に出発。
見る見るうちに人気の少ない、スラムみたいな通りに入っていきました。

さすがに怖くなってGoogle翻訳などを駆使して下車を試みましたが、おっちゃんは見向きもせず。
10分ほど走って、人気の少ないほっそい通りの突き当りで降ろされました。
男性10人程度がたむろして待ち構えていて、マジで怖かった。。。

男性一人に、1時間水上バスツアーしてやるから一人2,200バーツ(日本円で9,000円くらい)払えと請求されました。
タイではオイルマッサージ90分で1,100バーツくらいなので、バスツアーは明らかにぼったくり価格。
金を払ったところで何されるかわかったもんじゃないので、しつこく食い下がる男性に対してひたすら「ノー!」と言い続けて、
トゥクトゥク代20バーツだけ払って逃げました。
一瞬で人間不信になりました。

詐欺なんてあうわけないやんと思ってましたが、気づかぬうちにはまってました。
みなさんは、親切に話しかけてくる相手にほいほいついていかないようお気を付けください…。

詐欺師のおっちゃんがくれた
ぼったくり水上ツアーの概要マップ
詐欺だと気づく5分前

3.タクシーで詐欺にあった話

ぼったくり水上ツアーから逃げて何とか観光を続行。
ワット・ポー、ワット・アルーンなどを回りへとへとで歩いていたところ、
タクシーの運ちゃんに話しかけられました。
暑いし、疲れてるし、まあいっか…と脳死状態でついタクシーに乗ってしまったのが運の尽き。

最寄りの地下鉄の駅まで、歩いて10分くらい。
そこまでお願いと頼んだところ、「200バーツ」と言われました。
タイのタクシーは初乗り35バーツで、メーターを回さないと法律で罰せられます。
しかしこの運ちゃんはかたくなにメーターを回さず、ぼったくり価格を請求してきます。
しかも片耳イヤホンしてずっと誰かと話してる…
怖え…

降りる!メーター回して!100バーツにして!などいろいろわめいてみましたが、全く聞く耳を持たない運ちゃん。
降ろしてすらくれないのはどうなん…?
最終的に180バーツ(日本円で800円くらい)払って生還しました。

ちなみに私が下りたところで運ちゃんは次の乗客を探し声をかけまくってましたが、
全観光客が無視してました。マジで乗らないのが正解です。

日本円にすると幸い大した金額じゃないのでよかったですが、
次からは自分でタクシーを止めて移動します。

ワット・ポーはとてもきれいでした

4.1万円分のお土産がゴミになった話

いろいろあってあっという間に帰国の時間になりました。
楽しかった思い出は、また別の記事で残そうと思います。

仕事はしばしの休みを獲得し、職場の人にお土産を買う必要もなかったので
自分用のお土産を多めに買っていくことにしました。
旅行中印象的だったのは、ホテル、レストラン、マッサージ屋さん、飛行機内…いたるところで出されるお手拭きからすべからくとてもいい匂いがしたことです。
このにおいが大好きで、店員さんに聞いたところレモングラスの香りだと判明。
幸いお金はあるので、タイブランドのハンドクリームでも買って帰ることにしました。

最終日の夜立ち寄ったショッピングモールに、「HARNN」というタイの有名ブランドのショップがあったので買い物してみることに。
英語わからないなりに片言で話すと、店員のお姉さんが優しく案内してくれました。
また、ハンドクリームだけでなくボディクリームとボディソープも買うと、新発売の商品のサンプルを4つもつけるといってました。
新商品があまりにいい匂いすぎたので、それにつられてつい、総額3,000バーツ(日本円で12,000円くらい)の買い物をしてしまいました。。。
さすがに後悔。

でもとにかくいい商品が手に入ったので気分はルンルン。
高額だったので空港で税金も返ってくるらしく、あとは免税手続きだけすれば何も問題なく帰国できる…はずでした。

1店舗で1日に2,000バーツ以上買い物した場合、空港で税金の還付が受けられます。
詳細はぜひ調べてみてください。
あくまで2024年4月現在の情報です。

空港に到着し、チェックインを済ませ、出国ゲートに入って、余った時間で還付手続きを受ける…
私はそうシミュレーションしてました。
行きに成田空港で失敗してるので、今回は余裕をもって2時間前にチェックイン。
トイレなど済ませていざ出国ゲートへ。
手荷物をチェックしてもらうと、スタッフが来てカバンを開けてと指示してきました。
なんだか嫌な予感がしながらもカバンを開けると、スタッフのお姉さんはHARNNで購入したボディクリームとボディソープを取り出しました。

お姉さんは、はっきりとこう言いました。
「2つとも、内容量が100mlを超えているので機内持ち込みができません。
ここで捨ててください。」

めちゃめちゃ私があほでした。
シミュレーションした手順が間違っていたのです。
というか冷静に考えれば絶対違うとすぐにわかるはずでした。

でかい荷物はチェックイン時に預けます。
液体は機内持ち込みできないので、当然チェックイン時の荷物に入れて預けます。
税金還付の際には購入した現物を見せなければいけないので、私はチェックインの際にあえてでかいボトル2本をチェックインの荷物に入れなかったのです。
つまり、こういうこと↓

× チェックイン → 出国審査 → 税金還付
 税金還付 → チェックイン → 出国審査

出発まで1時間以上ありましたが、お姉さん曰く再チェックインする時間はなく、
あえなく総額10,000円の高級ボトルはスワンナプーム空港に捨てられたのでした。

600円程度の税金を取り戻すために10,000円を捨てる…
結局600円も戻ってこず…
ことわざになりそうなくらいインパクトのある経験でした。

ほんとに、空港での手続きがよくわからない方は事前にしっかり調べること、
またチェックイン時の注意事項はしっかり読むことをおすすめします。
どんなにいい旅も、おみやげがなくなると最悪のフライトになります。

没収されなかったハンドクリームとサンプルたち

P.S. 
HARNNは日本にも店舗があるらしいので、今度買い戻してきます…
便利な時代でよかった…

さいごに

仕事で詰み、勢いで日本を飛び出した結果、本当にいろんな経験ができました。
周りに迷惑をかけてしまった場面については、本当に反省してます。
でも、非日常を味わうことで生きている実感を少しは取り戻せましたし、
もっといろんな場所に行ってみたいと思うようになりました。

タイは、こんなポンコツが行っても刺激的で楽しいし、気温も人もあたたかい国です。
こころが冷えてしまった人、日常に疲れてしまった人はぜひタイに行ってみてはいかがでしょうか。
詐欺にだけは気を付けてください。。。

それじゃあ、また。



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