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ドメスティック

いつも記事には曖昧なタイトルをつけており、今回もまた何の話なのかというと漫画を読んだ感想です。

今回は久しぶりにサイ〇パスのことについて触れています。

※しっかりとネタバレを含むので、これから作品を読んでみたいという方はタイトルだけ確認して、この記事を読むことは控えることをおすすめします


作品について

ドメスティックな彼女 という流石景さんが描かれた漫画作品をご存知でしょうか。

講談社の週刊少年マガジンにて2014年から2020年の間連載された作品で、全28巻発売。
2019年1月から3月まではアニメ放送もされていたようです。

作品タイトルの「ドメスティック(domestic)」は英語だと「家庭内の」という意味であり、ドメスティックバイオレンスを扱う作品だと誤解されないよう、念のために単行本第1巻のカバー下に「バイオレンスな物語ではない」と説明があります。

参考⇒ ドメスティックな彼女


この作品を読んで思ったこと

私自身この作品を読み始めたのは確か2週間くらい前からだったと記憶しており、今現在20巻まで読み進めています。

この作品を読んで思ったことは、
何度失敗を繰り返すのだろうかと。

扉が開いたままで人に見られる、自分の気持ちが抑えられず別れてもまた接触してしまう。
とにかく扉を閉めて、カーテンも閉じましょう......!
あとヒナ姉、そんなにお酒をのんじゃダメだ!!

そんな心の叫びを20巻分繰り返してきました。
心の中で叫んでいるということは、非常に面白い、夢中になっているということは言うまでもなく、もう既に20巻です。相当話に入り込んでいますね。


サイ〇パス登場

この物語、18巻から危険人物が出てきましたよね。
種部健悟」という男です。

私はこの男が出てくるまで、先ほどのような「ヒナ姉、そんなにお酒をのんじゃダメだ!!」のような“平和な叫び”を繰り返していたことに気づかされました。

この男が出てきただけで、日常生活が一変してしまった。
夏生がヒナ姉を庇うために刺され拘置所にいる種部健悟に会った時に、種部はこんなことを言っていました。

だって俺は悪くないからね。
彼女があんまり聞き分けがないから少し驚かせて話をしようとしただけだ
そしたら君が急に割り込んできて刃が刺さってしまった
あの時君が出て来なければ俺はこんな所に入れられることもなかったんだ

このシーンを見た時に、
ああ、この作者は実際にサイ〇パスを見たのかもしれないなと感じました。
絵なのに、生で見たあのおかしな目がそのまま再現されていて、言葉の言い回しもサイ〇パスそのままです。

作者は取材をしたのか、たまたまそういった人物に出会ったことが過去にあったのか。
そもそもこの話は実際に取材をするようなシーンが度々出てくるので、取材を行ったことがあるのかもしれません。
大抵が似ているようでも表面的だったりするのですが、種部健悟はリアリティがありました。

この文章をおかしくないと思うようになったら、もう洗脳されていると思った方がいいと個人的には思っています。

だって俺は悪くないからね。
彼女があんまり聞き分けがないから少し驚かせて話をしようとしただけ
そしたら君が急に割り込んできて刃が刺さってしまった
あの時君が出て来なければ俺はこんな所に入れられることもなかったんだ

俺は悪くない・君が急に割り込んできて刃が刺さってしまった・あの時君が出て来なければ俺はこんな所に入れられることもなかった全て人のせい
彼女があんまり聞き分けがない自分の言いなりにさせようとしている
少し驚かせて話をしようとしただけ少し驚かせるため、話をするために刃物を所持・使うだと?

ここで久しぶりにサイ〇パス社長の言葉を見てみましょう。
サイ〇パス社長とは、私が実際に関わったことがあるサイ〇パスな人物のことを指します。

僕を怒らせたことでストレスが溜まり、僕は彼女に強くあたるようになった。彼女が辞めたのは全部、僕を怒らせた君のせいなんだよ!
わかってる?彼女の人生を変えたのは、君のせいなんだよ!!
引用⇒ サイコパス社長に出会い、逃げるまでの100日間の話【第五章】

君が急に割り込んできて刃が刺さってしまった=僕を怒らせたことでストレスが溜まり、僕は彼女に強くあたるようになった。彼女が辞めたのは全部、僕を怒らせた君のせい

この言い回しを見た時に、ゾッとしてしまいましたね。
刺された夏生は小説の取材にもなるからと加害者(種部)の元へ足を運んだ部分もあったのかもしれませんが、拘置所で怒りもせず淡々と話をきいている姿に“諦め”を感じました。

サイ〇パスのあの言い回しを聞いていると、こちらは機械に話しかけている気分になってきます。
当たり前であるはずの、自分の人間らしい部分を見せる気が失せるのです。

実はこの文章を書きながら久しぶりにサイ〇パスのことについてTwitterで検索をしてみると、女性のみが働くお酒を提供するような新しいビジネスを始めていました。

ただ、そこで働く女性のアカウント(お店の名前も載っているのでサイ〇パスも見ることは確実)では働き始めてから約1ヵ月で体調不良である旨を呟くようになっており、そこから毎日体調不良を起こされていたようで。

「幸せって何なのかな」「人生楽しい時ばかりではない」などとつぶやき、そのままツイートは終わっていました。

その体調不良がサイ〇パスと関係があるのかどうかはわかりませんが、可能性はかなり高いのではないかと思っています。
働き始めてからものの1ヵ月半で更新されなくなっていたので、彼女たちが無事であることを祈るばかりです。
(女性は2人いて、2人ともツイートは途切れていました)

種部健悟もまさか刺すところまでいくとは思っていなかった(この漫画でそのようなシーンがあるとは思っていなかった)ので、例のサイ〇パス社長と重ね合わせるとショックでしたね。

あの人は犯罪心理はあると思いますが、強い殺意を抱くことがあるのかどうかまでは謎です。
今後強い殺意を抱くことはあるのでしょうか......。






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