見出し画像

29.子どもの頃の体験は大人になっても残る

先週の金曜日、都内の小学校のアート授業プロジェクトにご招待頂きました。
子どもたち一人一人の「人生設計」を元に、それぞれ一つの作品に仕上げるというとても素敵な内容でした。

全国からプロのアーティスト達が集まり、子どもたち一人一人と将来について真剣に向き合い、一つの作品に仕上げる…私が子どもの頃には想像もつかなかった大規模なプロジェクトでした。
このプロジェクトを通して自分なりに感じたことをまとめようと思います。


1.子どもの頃の刺激、体験は大人になってからも残る

今回のプロジェクトでは小学4年生が対象でした。
つまりおおよそ10歳の子どもたち。
10歳の頃、私は何を目指していたのか気になり、クローゼットの中で眠っていた当時の文集を開いてみました。

小学4年生当時の文集。クラスのメンバー一人一人が将来の夢について書いています。


10歳でもちゃんと「イラストレーターになりたい」と思えていたことになんだか安心感が湧きました。
でも当時からブレずにここまで来たわけではなかったです。
勉強中心の生活になったり、美大に受かっても周りからの反対で入学できなかったり。
紆余曲折色々あってここまでなんとか来た感じです。

でも子どもの頃に絵に関する物事に触れて、「これを目指したい」と思った時期があったからこその今だと思っています。
子どもの頃はゲームのパッケージ、お菓子の箱を見ながら、真似して描いたり、とにかく参考資料を見ながら真似していました。

そして小学1年生の時、当時6年生の女の子でめちゃくちゃ絵が上手い人がいたんです。私はその人に色んな絵を描いてもらいたくて、1年生の教室がある1階から6年生の教室がある4階まで階段を何度も登って、「このキャラクターを描いてください!」と言って紙を渡して、よく描いてもらっていました笑
その時ポケモンが大好きだったので、トゲピーやピカチュウなど色んなキャラを描いてもらい、またそれを見て真似して描いていたんですよね。懐かしい…。


何故か柿の種がのっているピカチュウ笑
ポケモンが大好きでとにかく沢山描いていました


また親戚に絵が上手い人がいたので、その人にも色んな絵を描いてもらっていました。とにかく上手な人に描いてもらっては真似をして、どうしたらこう描けるのかみたいなことをやっていたと思います。
あとは何より上手な人の絵を見るのが楽しかったんですよね。


その後様々な環境の変化があり、絵を描ける状況ではなくなり、絵からは離れていた時期が長くなりました。
でも大人になって、やはり自分が何をしたいか考えた時に「子どもの頃のように絵を描きたい」と思うようになりました。

その後こちらの液タブに出会ったわけです。


こちらの記事でも書いているように、「今すぐプロになってお金を稼ぐ!」という発想ではありませんでした。
プロのイラストレーターになるにはどれ程大変で、苦労しなければならないか分かっていたからです。
そして夢を大きく持ちすぎると、自分に対して大きなプレッシャーになるのも分かっていたんですよね。


まずは基礎をYoutubeや書籍等で学び、その後は自分が描きたい絵柄を追求しました。誰かの真似や王道のやり方ではなく、自分だったらどう描くかをいつも考えていた気がします。

それからSNS等で絵をあげるようになり、徐々に企業さんからお声がけしてもらうようになりました。そうなるまでは3,4年かかったと思います。

それから同業者の方や色んな業種の方とも知り合うようになり、今では様々なご縁があって仕事やプライベートでも交流させて頂いています。ここまでで5,6年ですね。


これを早いと感じるのか、遅いと感じるのかは人それぞれだと思っています。私自身は出来事には意味があってそうなっていると、こじつけて考えるタイプなので笑、これが正解だったのかなとぼんやりと考えています。


ただ一つ言えるのは紆余曲折あったけれども、最終的にはなんとか「子供のころの夢」の軸に合わせることができたのは、



「子どもの頃の感情、体験を忘れていなかったから」



なのではないかと思うのです。
もちろんそれを元に努力するのは大人になってからの自分だったけれども、
元になった部分がちゃんと残っていたのは良かったなと思うんです。



2.他の人と比べない、自分だけの人生を大切にする

そして今回の小学校のアートプロジェクトの話に戻しますが、
授業内で特に印象的だったのは


「他の人と比べない、自分だけの人生設計を大事にする」


という言葉でした。
これって大人になってからも特に大事にしないといけないことなのに、
気づいたら周りと比較して落ち込んだり、自己嫌悪に陥ったり。
でもこれを子どものうちから学校の授業を通して教えてもらえる子どもたちは恵まれているし、これからの人生で迷ったりしたときにこの言葉を思い出して原点に戻れるだろうなと感じたんです。

「自分だけの人生」を大事に目標に向かって進むことができたら、本当に最強だと思うんですよね。


それを再認識できた本当に素晴らしいプロジェクトでした。
そしてこれを機に小学校でアートを通じて伝える活動をしていきたいと思うようになり、今色々調べているところです。
もし教育関係者の方がこちらの記事を読んでいらっしゃいましたら、お気軽にお声がけくださいませ!


質問、メッセージは以下より受け付けています。
お気軽にどうぞ!

この記事が参加している募集

子どもに教えられたこと

仕事について話そう

宜しければサポートして下さると嬉しいです。 頂いたサポートは今後の活動費に充てさせて頂きます!