謝ること
3ヶ月前、僕の人生は彼女によって狂わされた。
やってしまったことはもう元には戻らない。
時間は戻せない。
僕は謝罪が欲しかった。ただ、謝って欲しかった。
誠実な謝罪は、罪を自覚し認識と行動を改めるという意思表示であると、僕は思っているからだ。
しかし彼女は平謝りしかしなかった。
どうしても謝罪が欲しい。僕はそこにこだわってしまった。
友人から言われた。
「謝らせてどうするのさ。なんにもならないじゃない」
僕は、確かに、と思った。
確かに、謝罪を受けたところで一時僕の心は救われるかもしれないが、彼女のやったことは無にできない。狂った僕の人生は狂ったままだ。
なら、僕は僕の人生を再構築することに集中した方がいいのかもしれない。
…だがそこまで割り切れないのだ。
「謝ること」、あなたはどう思いますか。
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