イザル / Izaru

29歳男性 アルバイト  詩 音楽

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本日挙げた詩「帰省(2021/12/31- 2022/1/3 )」を歌詞に歌を作ってます。リンク貼っておくので、興味ある方是非。https://youtu.be/QyOUoxJeQYQ

    • 詩「成ってる」

      「成ってる」 新しい街に行ったって 液晶ばっかり見てるんだから 見慣れない花の名にも 興味も持たずにファミマを探す 治さない仮病 胡椒の振りすぎ 臭いの嗅いじゃう 「安い!」って言って 買って 飽きて 売って 一つ失って 一つ悟る リピートする リピートする どこにも行けない 僕らはすでにゴール リピートする リピートする どこにも行けない 僕らの自由 LP CD MD DL サブスク 「フィジカルで持ちたい」 またLP 「変人」目指して スタンダードに踊らされ

      • 詩『帰省(2021/12/31- 2022/1/3 )』

        『帰省(2021/12/31- 2022/1/3 )』 岸壁の向こうに 光が見えて それで眠れる夜があったな 漁船の水彩画で 賞を取った彼は 今なにをしてるだろうか 更地になった故郷へ 雪が舞って落ちてる 思い出が無かったように 悲しみを包み込むように 見栄を張り お洒落した私を 海が笑うのだ 「変わらないね」 「おかえり」 夕飯を作り休む母の横顔を そっと...、 みてたのだ...。 ---------------------------------

        • 詩「午後5時」

          境内で二人連れが祈る 女はすぐおみくじへ 男はやけに長く 恋の水色が 昨日と混ざり合って 日焼け色なって 苦しいよ チャイムが鳴っている 足取りが重くなったのが分かった 諦めて軒先から引っ込んだ店主 生活を全て背負い込んだ老婆 さびれゆくのだろう きっと僕もだろう チャイムがもう終わる チャイムがもう終わる クラッチバッグとアディオリのお誘い まんざらでもない女を横目見るniko and... 不必要で必要な何かを探して 伽藍堂のワンルーム 思い出すのだろう

        本日挙げた詩「帰省(2021/12/31- 2022/1/3 )」を歌詞に歌を作ってます。リンク貼っておくので、興味ある方是非。https://youtu.be/QyOUoxJeQYQ

          詩「ワンルーム•パパ」

          先日あなたは 遠くに行きました 戻る気配はないようです 買ったことない 野菜の調理法 誤って 歯に挟まったり そんな僕のような あやまちを 母さんと出会う前 あなたもしたでしょ "ひとり"と"ひとり"になれたから 話をしたい 「エヴァ、終わりましたね。」 やり切れない思いを 見せ合いながら 笑いながら 眉毛の太い 足の短い 僕によく似た男の子

          詩「ワンルーム•パパ」

          詩「秘密」

          レースがかかっていた が、 見えないこともなかった 夫婦が飯を食ってた 退屈そうだった 興味がないが、ぱっと見てわかった そんなもんかもしれない 今日の夕焼けは赤かった。 ホントに赤く、おどろいた が、 ニュースにはならなかった あれだけ赤いのは、初めてだったのに いや、初めてではなかったのかもしれない 見ていたのに 取りこぼしていたのか そんなもんかもしれない 人間の神経は 抜き取っておっ広げれば テニスコート一面分の面積だそうだ すごいな でも、 その程度だ 見き

          詩「秘密」

          詩「糸の星」

          筋骨隆々だ でも立ち上がれない 地面がないのだ 無重力 真空 翼も意味をなさない ここは広大だ 際限が無い 支持が無い 積み上げようにも 散り散りに 糸が伸びる星はあるか どんな細い糸でもいい 指で優しくつまんで たぐりよせたぐりよせ たぐりよせたぐりよせ 着陸をしたい 絶対零度だろうが 灼熱だろうが 食いもんがなかろうが 廃れてようが いいのだ 地面を蹴って 跳び 着地して 振動を味わえれば 血の巡りを 脚に熱く感じられれば 衣食住など もうくそくらえだ

          詩「糸の星」

          詩「漁港にて」

          漁師も オフィスレディーも レノンも ホッファーだって どこかで誰かしら 黙って焦ってんだろうさ “にいやよおー しげけれえばよおー にいやよおー しげけれえばよおー” 小さな町で 虫たちが 塔で鳴く頃 毎日  毎日 くりかえし  くりかえし 黙って 焦ってんだろう 同じ空を 見てればいいが 波のように 届けば なおよし “にいやよおー しげけれえばよおー にいやよおー しげけれえばよおー にいやよおー......”

          詩「漁港にて」

          noteに投稿した詩が50編になりました。いつも読んでくれてる方、ありがとうございます。支えにさせてもらってます。

          noteに投稿した詩が50編になりました。いつも読んでくれてる方、ありがとうございます。支えにさせてもらってます。

          詩「簡易的な台無しの快楽」

          即席に 湯を注ぐ 半分くらいで捨てる 簡易的な台無しの快楽 選択肢 「はい」「いいえ」 結局「はい」 プレー中  ディスク折る 簡易的な台無しの快楽 だからひとり 見るもの見るもの離れていって だからひとり 触れるの触れるの病気になって 簡易的な台無しの快楽を 試みたくなる そんな衝動 女 グランチェック 右手 マキタのチェンソー 全くそぐわぬ凶器のようだ 簡易的な台無しの快楽 間隔 段々 短くなって だからひとり 見るもの見るもの離れていって だからひとり

          詩「簡易的な台無しの快楽」

          詩「イロドリ」

          薬局で買う 缶ビール チョッチ安い そんぐらいの工夫 デアゴスティーニ 半分ちょっと前で ほっ放る そんぐらいの意欲 "イロドリ"がある 花を買う 墓前に供える 母の付き添い そんな弔い 意に反す けど、 「そうだね。」 君を飲み込み目を閉じた "イロドリ"がある 「ほっ放る」というのは「ほっぽおる」と読みます。地元の方言です。

          詩「イロドリ」

          詩「毒親」

          慣れ親しんだ口減らしのリズムが 心を躍らせるの これが私の楽しいこと これが私の好きなこと キラキラの瞳 フロントマン 歌っていたような 言葉を使った日は 胸が痒くてしかたないの あなたのように生きれないの 母さん僕はあなたの子 父さん私はあなたの子 慣れ親しんだ口減らしのリズムが 心を躍らせるの これが私の楽しいこと これが私の好きなこと

          詩「毒親」

          詩「1月1日」

          柔く褪せた残像の ブランケット 掛けて凌ぐ 繰り返す季節 この国はどうやら 脱皮でもするらしい 炬燵でふやけたこの四肢で どうして殻が脱げるというの どのように前に進めというの この鉄風に未熟な羽を 乗せればきっと 刺されてひび割れ 血が滲む 帰り道で見かけた 通った中古屋 ダイニングテーブル たこ焼き機 未使用のタオル 捨てて貰って 気づくもの コドモガナンダノ ケッコンダノ ウツルダノ ナンニンウツッタ ナンダノカンダノ ウタッテクサッタヤツバッカ 猥談だってまま

          詩「1月1日」

          詩「絵画」

          残像が留まる 解像度は日に日に粗くなってる 出来事ひとつひとつ 大きな正方形に膨れる 暇があればそこに絵を描く なぞるように 誇張するように ホコリのような雲は塗りつぶし 目の覚める青さの空に... どれほどの作品を作り上げたか 定かではないが 部屋の一方を常に開放しているので 作品をかき上げ置いておくと 自然に部屋から押し出され 押し出された作品は風に飛ばされる それほどに多い それほどに部屋が狭いとも言える もう、趣味というべきか うずたかく つまれ くずれ だされ

          詩「絵画」

          詩「部屋に蔦が生えている」

          部屋に蔦が生えている 壁にも床にも天井にも びっしり生い茂ってる 少し歩く 絡みつく 外に出ても絡み 伸び 引っ張る 電車の中まで コンビニの中まで 教室の中まで 会社の中まで 絡み 伸び 引っ張る 植物の繊維は強靭 扉にいくら挟まれようが 人に踏みつけられようが 蔦は途切れることがない 天井に茂る蔦の葉の 朝露がぽたりと顔に落ち 目を覚ました 部屋に蔦が生えている 壁にも床にも天井にも びっしり びっしり...

          詩「部屋に蔦が生えている」

          詩「なまものならずもの」

          日持ちのしない僕だから 夜はいつも腐ってる 人の目につくだけで害 だから深夜にコンビニ行くのが 開放感で楽しいわけか おらおら  おらおら 今出るぞ 5×8の 型落ちの窓から 世界の恥部を 覗き散らした この俺様が 今解き放たれてしまったぞ おらおら おらおら 歩いているぞ 5×8の 型落ちの窓から 世界の恥部を 偲ばせて この俺様が 大手を振ってまかり通っているんだぞ 「炊飯器の米を ほっぽってたら 緑やピンクの鮮やかな カビを沢山生やした後に 最後は透明な水になった

          詩「なまものならずもの」