詩「午後5時」

境内で二人連れが祈る
女はすぐおみくじへ
男はやけに長く

恋の水色が
昨日と混ざり合って
日焼け色なって
苦しいよ

チャイムが鳴っている
足取りが重くなったのが分かった


諦めて軒先から引っ込んだ店主

生活を全て背負い込んだ老婆

さびれゆくのだろう
きっと僕もだろう

チャイムがもう終わる
チャイムがもう終わる


クラッチバッグとアディオリのお誘い
まんざらでもない女を横目見るniko and...

不必要で必要な何かを探して
伽藍堂のワンルーム

思い出すのだろう
きっと僕もだろう

チャイムが聴こえてる
チャイムが聴こえてる
チャイムが聴こえてる
チャイムが聴こえてる...


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