育休取得をパートナーに伝える②

 第一子のときは、もちろん私も育児初心者でしたので、育児休暇を取得しても、どれだけ貢献できるかは正直わからない、ということは素直に伝えました。そのうえで、産後は体力回復と精神面での休養に集中してもらい、育児初期における妻への負担を少しでも軽くすることが一番です。自分にできることを精一杯する心構えがあれば、きっと理解してくれると思います。夫婦そろっての育児取得よる収入面の変動などは、具体的なことは、その後で確認していけば問題ありません。

私の産後に対する考え方を一新させた、坐月子(ズオ ユエズ)とは


 妻の産後ケアについて、衝撃的だった知識として台湾の坐月子(ズオ ユエズ)というものがあります。簡単に言うと、産後の女性はゆっくりと休養をとって心身の回復に努めるというものです。

 日本では、男性が育児休暇を取得しない限り、妻が産後にゆっくりと静養することは難しく、数日実家で休んだら自宅で子育てという方が多いのではないでしょうか。妻が、台湾にゆかりのある友人から教えてもらったようです。私も、妻からその話を聞いて、初めてこうした考え方やあることを知りました。

 この休養期間のために、専門の設備や家政婦さんを一時的に雇うようです。生まれてくる子供のケアはもちろん、産後の妻を労わる文化的な習慣が、お隣の国では当たり前のように実施されていることに非常に驚きました。

 自分が育休を取得するときは、さまざまな背景がありましたが、改めて考えると、他の国の文化や習慣の知識や自分の留学経験が大きく影響していると思います。先輩パパママの育児体験では、最初の数か月がとにかく大変だったという話を聞いていました。その時期を何とか夫婦で乗り越えていきたいという想いがあり、何よりも自分が当事者として育児に関わるには育児休暇の取得が一番の方法だと感じていました。

 振り返ると、育休を取得したことは本当によかった。むしろ、取得していなければ、コロナ禍という未曽有の状況で、とてもやっていけなかったのではないか、と感じます。男性の育休取得率を考えると、先輩パパママは、特に仕事と初育児との両立で大変だったのではと思い、尊敬の念に堪えません。そして、育ててくれた親への感謝を、自分が親になって強く感じます。

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