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最近の記事

ピアス

自分で軟骨にピアスを開けた。 半年ぐらい前にどうしても自分のことを許せなくなってしまって そして、今はこんなに許せないけれど、いつかまた時間が経ってしまったら忘れて、自分にも周りにも甘えて、また繰り返してしまうんだろうなということが分かっていたから、 だから、どうしても痛みが必要だと思ってしまった でもこれは、ただ、そのことで人に傷つけられる前に、自分で自分に傷をつけておきたかっただけだった 自分で開けるのはすごく怖くて、たった一つ開けるのに30分以上かかった 何回も1

    • source code

      こころに深く残る小説や映画を見たあと、 ただ、うつくしい物語だった、と思う。 そこからなにか学んだことや感じたことはなくて、 ああ好きだなって思うことしかできない。 分析して、解析して、ここのこういう部分がわたしのこういう部分に作用して、感動という感情をつくりだしたんだ、なんてことが出来ない。 何にもわからないまま、魔法みたいだなって、 ただの受け手で在れるコンテンツがあることが嬉しい。 いちばん好きな音楽は、素直に受け取ることが難しい。 それが不思議 永遠、をはじめ

      • アルジャーノンに花束を

        「おれの光りがおまえの暗闇よりいいなんて誰に言えるかい?」 といったチャーリイの言葉にこの小説の全てが要約されているような気がした。 暗闇に光を当てるという表現に啓蒙思想を感じた。洞窟の中や窓の中にいるチャーリイと、それを外か ら見ているチャーリイの比較。啓蒙思想は、無知の状態(暗闇)から、勉強することや知識をつけること(光を当てること)で世界がより見えるようになる、といった思想だが、チャーリイの場合は違う。 彼は手術を受けたことで、光の中にいる利口な自分と、暗闇の中にい

        • 海辺のカフカ

          「もしほんとうに自由を与えられたりしたら、たいていの人間は困り果ててしまうよ。おぼえておくといい。人々はじっさいには不自由が好きなんだ」 海辺のカフカ 大島さん 学校が嫌いだった学生の頃、全く同じことにふと気づき、本当に自由になったとき、私はどう動くのかをずっと考えていた 不自由というのは、体温より少しだけ高い、少しだけ低い温度のなにかに浸かっていることなんだと でも、その自分と似たなにかは、自分の外側を保つために必要な温度を持っているから簡単には抜け出せないんだな

          あの日ほどけた淡い呪いに心からのさよならを

          星野源さんの「喜劇」という曲の、 「あの日ほどけた淡い呪いに心からのさよならを」 という部分がとても好き。 淡い呪いって日常の些細な「これはこうするべき」「こうするのが正解」っていう自分が深く考えないまま従っている洗脳みたいなもので ふと気づいたときにはすごく疲れてるけど、理由が分からないほど、当たり前に自分に浸透しているもの それらは、誰かの一言とか漫画の一コマとか歌のワンフレーズとかで、急に掬われることがある 掬われてはじめて、自分を苦しめていた「もの」を見て、あ

          あの日ほどけた淡い呪いに心からのさよならを