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こころに深く残る小説や映画を見たあと、
ただ、うつくしい物語だった、と思う。

そこからなにか学んだことや感じたことはなくて、
ああ好きだなって思うことしかできない。

分析して、解析して、ここのこういう部分がわたしのこういう部分に作用して、感動という感情をつくりだしたんだ、なんてことが出来ない。

何にもわからないまま、魔法みたいだなって、
ただの受け手で在れるコンテンツがあることが嬉しい。
いちばん好きな音楽は、素直に受け取ることが難しい。
それが不思議

永遠、をはじめてみた
人が笑い、愛する人とキスをして、生き生きとしている
その瞬間を彼は永遠にした。

わたしはそれをみて、なぜだかあせってしまった
とまっちゃったんだけど、どうしよう、みたいな
焦燥感とどうにかしなければ、の思いがあった。
こわい、と思った。
もう動かない人々や時間や世界のことを、不気味に感じた。

この感動を言葉にすることが難しい。心の中に言葉でファイリングできない大きなもやがそっと置かれてしまったように感じる。