あの日ほどけた淡い呪いに心からのさよならを

星野源さんの「喜劇」という曲の、

「あの日ほどけた淡い呪いに心からのさよならを」

という部分がとても好き。

淡い呪いって日常の些細な「これはこうするべき」「こうするのが正解」っていう自分が深く考えないまま従っている洗脳みたいなもので
ふと気づいたときにはすごく疲れてるけど、理由が分からないほど、当たり前に自分に浸透しているもの

それらは、誰かの一言とか漫画の一コマとか歌のワンフレーズとかで、急に掬われることがある
掬われてはじめて、自分を苦しめていた「もの」を見て、ああそっか私はそれを怖がっていたんだと知る。

解けた問題は課題として残らず、次にまた会ったときには解決策を知っているから、もう苦しむことがない。
苦しめられた問題というのは、それだけ色々な解決方を考え、何かや誰かとの新しい出会いがあったということで
ただの時間の流れ、年齢とは違う成長をしている。

急に世界の色が増して見えるような、耳がひらいて、匂いを吸って、空気を触っているような、
世界への解像度が1メモリ上がる、そういう感覚がこのフレーズで表現されているのが本当にすごい好き

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