【読書メモ】考える人のメモの技 (著)下地寛也
普段メモをたくさんとっている。そこで思うのはメモのとりかたで情報の吸収力がレインコートとスポンジくらい違う。
だから、メモのとりかたを知るというのは、自分の学びの質をよくすることにつながる。
この本では、メモにはインプットメモとアウトプットメモがあるという。
インプットメモは、本の内容や参考になる言葉、聖句などの情報を自分の知見に使うためのメモで、その場でささっと書けるもの。
アウトプットメモは、自分の状況を整理したり、こどもの将来の方向性を整理したり、発想・創造するための書きながら考えるメモ。発想を広げるためにある程度大きいノート、miroなどが便利。
それぞれのメモの詳細を書き綴ろう。
インプットメモ
みっつの基準があるので、順番に書いていく。
①|メモの基準を持つ
どのような情報を書くのか?
・活用したい情報
仕事や生活で試してみたい、アイデアの参考にしたいといった情報
・面白いと感じる情報
すぐに使えないかもしれないけど、お!というものやワクワクしたり、刺激を受けるような情報
これらの情報を縦(活用したい情報)と横(面白いと感じる情報)に組み合わせて考えることで、自分らしい発想や行動のための「T字型」人間が爆誕する。(縦の棒が専門性の深さ、横の棒が教養・常識の広さ)
②|箇条書きで抜き書きをする
箇条書きは15−27文字がベスト
例 参加率の低いPTA会議を改善する、子供がいうことをきくようになるしつけの仕方
「何をどうするのか?」が、箇条書きの基本的な構成になるとおもうんだけど、 「何を」の部分に「どのように/どのような」を付け加えると更によい箇条書きに変貌する。
③|気づきを加える
メモするときに自分が感じた気づきを加える。
情報は自分の外にあるもので、気づきは自分の中からでたものである。
外から得られた情報に対する自分なりの解釈が、情報を自分ごとにする変換装置になる。
例 参加率の低いPTA会議を改善する→参加のメリットを想像できていないからなのでは?メリットを伝えよう!
子供がいうことをきくようになるしつけの仕方→万人にはあてはまらないので、その仕方を応用して我が子に適したかたちにしよう!
アウトプットメモ
アウトプットメモのポイントもみっつある。
ルールは、①現状→②課題→③打ち手 の順番で書くこと。
① 「現状」をすべて見える化する
書き進める前に、何について考えるのかテーマを書く
1ページを3分割(現状→課題→打ち手)にする
わかっていることを洗い出す(現状の洗い出し)
WHY なぜそれをやっているのか?なぜうまく進んでいないのか?
WHAT 何を主にやっているのか?何が発生しているのか?
WHO 誰が担当しているのか?何が発生しているのか?
WHEN いつまでにやることか?どんなロードマップをえがいているのか?
WHERE どこでやっているのか?どのエリアがターゲットか?
HOW どのような方法でやっているのか?
HOW MACH いくらくらいのコストでやっているのか?
HOW MANY どのくらいの数、量をやっているのか?わかっていないことを洗い出す(現状の洗い出し)
こちらの考え方の参考になるのは、↓の本。
② 自分の視点で「課題」を整理する
・10個書いて、その中から優先度の高いものを3個えらぶ
→課題を書くのだから、マイナスな内容を書く(…ない、…すぎる、…しまう、…だけ など)
課題/打ち手ピックアップのポイント
課題の参考:
打ち手の参考:
③ 打ち手を構造化する
マーク&コネクト法を使って構造化する。
1. 自分がアウトプットしたいテーマに関する特徴やニーズ、課題などをなんでもいいので書き出す。
2. 1つ目のkeywordを選んで強弱をつける
3. 重要だと思ったkeywordを○で囲む
4. ちょっと気になるkeywordにアンダーラインを引く
5. マーキングしたkeywordを矢印でつなぐ
とくに大切だと思った箇所
メモをとる習慣は、長期的な自己成長につながる
メモは自分の外にある。気づきは自分の内にある。
インプットをアウトプットにかえる変換装置を持っていることが大切
そこから得た気づき
メモをとるだけでは、その情報には価値はない。
メモした情報をアウトプットして自分の仕事や私生活への行動に昇華させることが重要。
日常はメモの材料で溢れている。五感を研ぎ澄まして、あらゆる体験をメモしよう。