発達障害の長男には、驚くほどたくさんの感覚過敏があります。

発達障害の長男を産んでから、最初に異変に気づいたのは、まだ歩き始めて間もない2歳頃の『トラックのエンジン音』へのパニックぶり。

きっと、もっと前の抱っこ紐の中に居た頃から、色々な音への不快感は主張していたのかもしれないが、育児初挑戦の母、残念ながら赤ちゃんはとにかく泣くものとして受け止めており…私自身も発達障害のために、人と関わることをなんとなく避けてきた部分もあって、周りの赤ちゃんと比べることも人一倍少なかったと、今思えば、もっと早く気付けたかもしれないポイントが沢山あります。

トラックのエンジン音へのパニックに関しても、『この子は他の子よりビビリなのかな…』程度にしか受け止めておらず、トラックやバスなどのエンジン音が聞こえるたびに、慌てて私の足元にしがみつき、動かなくなる様子を、あ、また来た、と、ニヤニヤしながら見ていた母でした。

そんな発達障害の長男の過敏も、成長するにつれ、言葉で説明出来るようになるためか、あれこれ沢山出てくるわけですが。

こんなにもあるのか…と発達障害である私も、数々の過敏を抱えているものの、私より遥かに多くの過敏を抱えている長男に、なんとかなる〜と楽観視しきれず、不安しかありません。

気づいていったであろう順に、以下に書き留めておきます。

トラックやバスのエンジン音
音が聞こえるとパニック状態に突入し、母の足元にしがみつき、音が聞こえなくなるまでフリーズ。断固動きませんでした。

炊いたご飯の硬さや水分量にうるさい
やわらかめのご飯の食感が嫌いなようで、水分が多めで少しでもべちゃっとなっている箇所や、逆に乾いて固まってしまった硬い部分などは、ちょっとでも口に入れてしまうと瞬時に吐き出し、残りすべてに不信感を抱いて食べなくなります。

味の違いにとても敏感
離乳食をとても丁寧にやったからだと思っていたのですが、違いました…
とてもするどい味覚を持っているようで、味の違いにとても敏感です。かといって、好みは独特で、炒め物のピーマンだけをボリボリつまんで食べていたりします。

毛布の肌触りが嫌い
人形は大好きで、スリスリしたりしているのですが、毛布の肌触りは苦手なようで、毛布の下に薄い布団などをかませて使っています。
寝てしまえばぐっしゃぐしゃなんですが。

集中力がいまいちの時は、周囲の音すべてが邪魔
疲れていたり、苛々し始めている時、喋り声や、周りのすべての音、弟の鉛筆を走らせる音でさえもうるさく感じるようで、更なる苛々を招き、癇癪へとつながります。

ヘッドホンをつけるのは血流の音が気になって無理
同じ空間での音に対して過敏に反応することで、周りも大変な時があるため、騒音カットなどのヘッドホンを試してみたところ、今度は耳を塞ぐことで、自分の内耳で発生する耳鳴りのような音が気になってしまったらしく、活躍せずでした。

鞄などのショルダー部分のあたり具合が死ぬほど不快
私が小学生の頃では考えられないような、タブレットの入った重たいランドセルを、当たり前のように背負って登校している長男ですが、それより遥かに軽いリュックなどでも、ショルダー部分のあたり具合で背負えないことがあり、タイミングが悪いと癇癪となり、目的地到達がかなわぬ事態となります。
車のシートベルトでも残念な事態となったことがあります。

光の加減でテレビ画面が見づらい
光にも敏感といえばいいのか、テレビ画面も照明の反射などで見えづらいことがあるようで、気がつくと画面のすぐ近くで見ていたりします。(基本的にテレビに夢中なため、カーテンを閉めれば…などの発想に至らずにテレビに近寄ってしまいます。)

眩しいことがとにかくストレス
部屋が明るいのは良いことであるようで、発達障害の長男にとっては、一定以上の明るさは、ただひたすら眩しいだけなようで、晴れた日中でも薄いカーテンを閉めて、勉強机に向かっていることがほとんどです。

駅やモールなどの人混みでは、声、音、匂い、動き、光、とにかく刺激だらけで落ち着かない
その時の目的を達成するまでは、なんとかなるようなのですが、目的を達成した瞬間、周りの色々な刺激が視覚、聴覚、嗅覚、あらゆるところから舞い込み、一気にぐったりし始め、演技か?と思えるくらいのヨレヨレ状態となります。


などなど…

きっとまだまだ沢山あるので、思い出したら書き足します。

まだ、アイデアは無いものの、いつか、発達障害でしんどい思いをしている人や、発達障害の子供を育てながら頑張る人の支えになれるような起業をしたいので、その資金にしたいと思います! まずは、沢山の人に助けられ、支えられた分、恩返しできるような人間になるために、コツコツと。