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お手軽ナンを作るとカレーが100倍たのしいよ!/インド・タゴールの詩

スパイスカレー好きがまわりに多い。わたしもその一人で、カレーというだけで細胞が湧き立つ。よくやらかすのが「夕食のカレーが楽しみすぎてお昼もうっかりカレーを食べてしまう」というミステイク。でもどんなカレーにも個性があって一つとして同じでないから、セーフ。

そう、カレーには個性がある。
だから、複数人がルーを持ち寄れば、たくさん味わえてハッピーでは?
そんな真理(ダルマ)に気づき、カレー好きを集めてパーティーをしはじめたのはもう4年くらい前。

カレーパーティーの日には、友だちやその友人・恋人たちがルーを片手に家にぞくぞく来る。しかし我が家には3合のご飯釜しかなく、心もとない。そこで「ナンもつくろうか」と思いたち、みんなで作ることに。

ドライイースト不要の「お手軽ナン」は楽しくておいしい

ナンはドライイーストがなくても意外と気軽にできる(レシピは後述)。

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粉をこねこね。みんなターバン(?)を巻いて本格的。

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いろんな形のナンができて楽しい!チーズを入れたり、面白い形にしたりとアレンジが効くのもGOOD。

そしてなぜか毎回盛り上がるのが、「ナンっぽさ」。
やすませた生地をびよーんと成形すると、「うお〜、ナンっぽい」
ナンの片面をフライパンで裏返すと、「おお〜、ナンみが増した」
と妙に盛り上がる。
なぜ、「ナンになった!」というのがこんなに楽しく、うれしいんだろう。
今後考察していきたい問いである。

これは岡山のコミュニティマネージャー まさと氏に「ナンつくって」と呼ばれたカレー会での動画。(「おっこれ、モスト・オブ・ナンじゃない?」とトチ狂ったことを言っているのはわたしです。)

ナンが作れるようになると、いろんなカレーパーティで「めぐちゃん、ナン作ってよ」と呼ばれるようになるのでおすすめ。スパイスカレーをつくる人はけっこういるけどナンを作れるのはニッチスキル。コロナ禍の今、作れるようになっておくと今後パーティーに呼ばれる確率が高まる。

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こちらはもりぞーくんたちと東京のco-toiroでカレーパーティしたとき。

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てきとうでOK。お手軽ナンのつくりかた

いよいよ作りかただけど、拍子抜けするくらいかんたんなので、ぜひ試してほしい。

【材料】
・強力粉150
・薄力粉100
・塩小さじ1
・ヨーグルト大さじ2.5
・牛乳100ミリリットル
・油(サラダ油・こめ油などくせがないもの)大さじ1/2

【作りかた】
・粉類をまぜ、ヨーグルト、牛乳を加え、形をまとめる。さらに油を加えてこねる。
・生地をひとつにまとめ、常温で30分ほどやすませる。
・ナンに成形し、フライパンに油(分量外)をしき両面を焼く。

アレンジ…チーズやクミンなどのスパイスをまぜこんでもGOOD

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ちなみに、動画のカレー会のときは計量器も計量カップもなかったので、てきとうだ。上記のレシピも、分量間違えて作ったらうまくできたのでメモしておいたやつ。つまり、テキトウに作ってもナンはできる。案ずるよりナン作るが早し。(念のため、ご飯も炊いておけばリスクヘッジ)

フライパンのほかにも魚焼きグリルとかオーブンでも焼けるのでお試しを。

スパイスカレーと喜びみなぎる詩

わたしから言いたいのは取りあえず「ナンを作れるとたのしいよ」ということなんだけど、「詩のソムリエ」のnoteなので、スパイスカレーにあう詩をひとつ。

アジアではじめてノーベル文学賞を受賞したインドの詩人・タゴール。

Stream of Life(Praan)

ひるとなく 夜となく わたしの血管を流れる 同じいのちの流れが
世界をつらぬいて流れ 旋律にあわせて踊っている。
そのいのちが 喜びがなってほとばしり
大地の塵から 無数の草の葉を 萌え出させ
木の葉や 花々の騒がしい波を 立たせる。
そのいのちが 生と死の海の 揺りかごのなかに
満ちたり引いたりしながら揺られている。
このいのちの世界にふれて 私の四肢は 栄光に充たされる
そして私の誇りは いまこの瞬間に私の血のなかに踊っている
幾世代のいのちの 鼓動からくるのだ。

うおおおお〜。

この血がよろこびでたぎる感じ、いい。踊りだしたくなる。
歌もまた、後半からの盛り上がりがとてもよい。

この詩を読むたびに、インドを流れる踊りのスピリット(インド映画でもいきなり踊りだすよね)が脈々と流れていて、ほかの地域じゃ書けない詩だなぁと思う。五感がひらき、有機的でエネルギッシュ。

コロナがおちついたら、「インド音楽と詩とカレー」のイベントをしたい。手でカレーを食べることに慣れていくと、指が美味しさを感じはじめるという。手食でカレーを食べ、音楽を聞き、詩を味わう…いいなぁ。

早くみんなでカレーを食べる日を夢見ながら、せっせとナンの腕をみがく。

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