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【レポート】ひと粒で3度おいしい?詩をあじわおう!からだで遊ぼう!<わお!×詩のソムリエコラボ企画>

こんにちは。詩のソムリエ 渡邊めぐみです。
とつぜんですが、ダンスが苦手です。唯一踊れるのは盆踊り。
ダンス必修化の前に義務教育終えててよかったよマジで。

そんなわたしですが、Jazzコンテンポラリーダンスの菅原桃子さんとのコラボレーション・ワークショップ(オンライン)をさせていただきました。

おなじ言葉、おなじオノマトペ(擬態語)ひとつとっても、感じ方は人それぞれ!笑いと表現がたくさん飛び出し、ダンスが苦手なわたしも気づいたら画面をはみ出して夢中で楽しんでいました。詩を味わうよころび。表現するよころび。受け入れられるよろこび。いろんな「よろこび」が重層的に重なり合ったワークショップのようすをお届けします。

詩もダンスも、「苦手」になる理由は一緒?

参加者は小4〜おとなまで、いろんな年代の人が全国から集まってくれました。自己紹介のあとは、詩の楽しみかたをお伝え。

「詩は苦手…」と思う人が多いのは、『理解しなくちゃいけない』と思いこみ、頭のどこかで正解を探してしまうから。詩は理解しなくてOK、見えてきた風景をシェアして楽しむことがコツです。

一方で、わたしは「ダンス」に苦手意識アリ。共催者の菅原桃子さんこと「ももちゃん」に楽しむコツを聞いてみたところ、「おなじだよ!」と笑顔で返ってきました。

「今日やることは身体の表現。正解を求めず、ただ、感じたままに動いちゃえばいい」。そして、「自分もまわりも信じて飛び込むこと」。

おとなになればなるほど、周りの目が気になって体の表現をおさえてしまいがちです。羞恥心はあってしょうがないので、それも含めて、自分も周りも受け入れよう!ももちゃんのポジティブなメッセージがみんなをホッとさせます。

へー、詩もダンスも、「苦手」の根っこは「正解を求める心」なのかも。今日この時間は正解を求めず、ぜんぶオッケーにしよう!となりました。
ぜんぶオッケー。すきな言葉です。

ひらがなやオノマトペを身体で表現する。

まずはウォーミングアップ!ひらがなやオノマトペを即興で表現します。

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「ほ」の表現。まぁるいムーブメントがピッタリ。

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「れ」の動き。左右非対称な感じ。みなさん、すばらしい!

今度は「たぷたぷ」などのオノマトペを表現!楽しくなって体がホカホカ◎

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詩を味わう。からだで表現する。

ことばを直感で受け取って体で表現することに徐々になれてきたところで、今度は詩を味わいます。読んだのは、「ぴたぴた たぷ」ではじまるオノマトペだけの詩。

ぴたぴた
たぷ
たたた
たむ
たむ
たぷ
ぽよ
しゅるしゅるしゅるしゅる
もももももももも
てーん
すすす
もこ

まずは詩から見えてきた風景をシェアすると、あまりに多彩でビックリ!

・水滴のイメージ
・プリンを食べている
・とかげが這い回っている
・子どもが夜中にいたずらしている
・森の中に動物や植物がいる感じ  
 などなど。

どの解釈にも、「ああ〜!」「なるほど〜!」と声があがります。

イメージしたことを体で表現したり、ほかの人の表現を観たり、朗読したりして楽しみました。それぞれの世界観から生まれた動きは見ているだけでもワクワク!演じているときはわれを忘れて「なりきって」動いていました。

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みなさんが周りと自分を信じ、表現に飛び込んでいってくれたおかげで、「わお!」の瞬間がたくさん生まれ、すばらしい時間となりました。

performance group わお!菅原桃子さん(ももちゃん)、参加者のみなさん、ありがとうございました!

いただいたご感想

・色んな楽しみがつまっていた。詩を読む楽しみ。ほかの人の感じかたを
楽しむよろこび。そして、じぶんで表現するよろこび。
・正解にとらわれていたことに気づいた。体で表現することでより『正解のなさ』を楽しめた。
・みなさんの世界観が楽しかった!
・ちょっと前に「はじめまして」だったメンバーと思えないほど、距離感がちぢまった。

ひと粒でたくさんのおいしさを味わえ、新たな扉がひらくようなワークショップでした。

これからも、正解にとらわれず、それぞれの感じ方を祝福し、深められるような時間をみなさまと作っていければと思います。

次回も、お楽しみに〜!

SPECIAL THANKS(謝辞)

今回、わたしは出張先の岡山からつなぐことに。
いつもお世話になっている蔭凉寺(いんりょうじ)さんからつながせていただきました〜!お堂が広いので飛んだり跳ねたりするのには最高でした。
篠原住職、ありがとうございました!!

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【主催プロフィール】
◎Performance group わお!
2017年発足。うた × おどり × え × ことば = からだで感じる体験空間を創造、提供する「パフォーマンス」グループ。メンバーは音楽家、画家、舞踏家などジャンルも様々。コンセプトは「多様性」かつ「いきいき感のシェア」。国籍、性別、年齢、宗教に関係なく、芸術を通じてHAPPYの連鎖を。まさに「わお!」驚きと感動の連鎖が生まれる瞬間を創造!クラウドファンディングでの旗揚げ公演「百万回生きた猫」上演、ZASSO体操、などオリジナル作品を製作しながら企業、保育園などワークショップなど多彩なレパートリーで展開している。
●わお!公式動画
https://youtu.be/Je2XPmjshF8
●わお!公式ブログ
https://ameblo.jp/w0w0526/

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◎わお!副代表 菅原桃子
幼少からダンスを初め、川崎悦子、古田島正子に師事。
桐朋学園芸術短期大学卒業後「音楽座ミュージカル」に所属。退団後コンディショニングトレーナーの資格を取得し、一般の方からプロスポーツ選手等幅広くトレーニングを指導。
現在はダンスの振付指導、コンディショニング指導を軸に子育て奮闘中。

◎詩のソムリエ 渡邊めぐみ
89年福岡生まれ。東京大学で戦後詩をジメジメ研究していたが、もっと詩をみんなで楽しみたい!と思い、㈱ベネッセコーポレーションに勤めながらサラリーマンの聖地・新橋で詩のソムリエ活動を開始。2020年独立、「詩の食堂」や対話型鑑賞など、詩とアートを五感で楽しむワークショップを主催・コラボレーションしている。
●お仕事連絡先 megwatanabe7@gmail.com


そのお気持ちだけでもほんとうに飛び上がりたいほどうれしいです!サポートいただけましたら、食材費や詩を旅するプロジェクトに使わせていただきたいと思います。どんな詩を読みたいかお知らせいただければ詩をセレクトします☺️