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心の居場所のない人に…

Poetic Mica Dropsの映像担当メンバーと言っても過言ではない存在、映画監督宮嶋風花氏。
彼女の監督作品、長編劇映画「愛のゆくえ」が、いよいよ劇場公開となります!
東京の渋谷シネクイントで、今週金曜3月1日より始まり、翌週から全国へと広がっていく予定です。

今週は音担当茂野が、監督宮嶋風花氏と映画の内面について少し書いてみます。

心の居場所のない人たちに観てほしい

現在発売中の映画雑誌・キネマ旬報3月号に、宮嶋監督が寄稿した文章「喪失・欠落の波の中で」が掲載されています。

キネマ旬報3月号 99ページ

「実体験を基にしている」と言ったら、誇張しすぎているだろうか。この映画は、私と同じような心の居場所のない人たちにこそ観てほしい。
 長澤樹さん演じる主人公・須藤愛は顔面緘黙症。私自身も幼稚園の年長〜中学3年生まで声と表情のない日々を送っていた。そして窪塚愛流くん演じる伊藤宗介は、両親を早くに失い愛の家に住んでいる。私自身も両親を亡くしている。
(中略)
愛とは? 少し分かったようで、まだよく分からない。そして、大人になれば居場所が見つかると思っていたが、そんなことはなかった。だけど、生きることはやめてはいけないと思う。何故かは分からないけど、私はこの波の中で生きる。だからあなたにも生きてほしい。そして、この映画で少しでもその答えが見えたら光栄だ。

映画「愛のゆくえ」は、劇場の上質な上映環境で観て聴いていただきたい作品です。
宮嶋監督が描く心の声、伝えたいメッセージを、一人でも多くの人に受け取ってもらえたらうれしいです。
心の居場所のない人は、その居場所を見つけるきっかけになるかもしれません。
心の居場所を持っている人は、心の居場所のない人の気持ちを知るきっかけになるかもしれません。


「愛のゆくえ」音楽

映画「愛のゆくえ」の音楽は、私茂野雅道が担当しています。
愛と宗介の心の中を、深く静かに、シンプルな音で描いてみました。
東京の河岸、雪と氷の北海道、現在と過去をつなぐ川、松明の焔。
美しすぎる映像と、ときに幻想的で、そしてリアルな音空間。
音楽は、水のように、風のように、心の揺れのように、映画の中に漂い、存在しています。
予告編で使われている1曲をここで公開します。現在作成中のサントラアルバム・ジャケット候補の静止画とともにお聴きください!


映画に出演

この作品に、私も少しだけ出演しています。

画面中央、愛(長澤樹)の隣でギターを弾いているのが私です。
このシーンでは、映画全体を通して重要な意味を持つ、ある小さな生き物の歌を全員で歌っています。この生き物が何を象徴しているのか、物語の中でどんな意味を持っているのか、映画をご覧いただくと、それが少しずつ見えてきます!



映画監督 宮嶋風花

映画や映像作品を作りながら、心の居場所を求めて旅を続けている宮嶋風花監督。
「愛のゆくえ」は、宮嶋監督にとって初の長編劇映画になります。
この作品が、広く多くの人々に伝わっていくことを願っています。
この先の活躍を、Poetic Mica Dropsとしても期待していきます! 
そして、宮嶋さん、これからも一緒に作品を作っていきましょう!

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