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詩の図書館
2021年8月15日 12:58
とつぜんに、マイスター・ホラはまた想像をぜっするような老人に変わりました。そして、「どこにもない家」の奥に入っていきます。ホラが眠りにつく時、この世の時間が止まります。ぐらぐらっと、時間がゆれたような感じがしました。周りにあった無数の時計が止まりました。いま動けるのは、「時間の花」を持つモモと、カシオペイアだけです。その時、灰色の男たちが<どこにもない家>に押し寄せてきました。ひ
2021年7月28日 21:00
モモはカメのカシオペイアと再会しました。「マタキマシタヨ」カメの甲羅に文字が浮かびます。「アエテ、ウレシクナイノ?」「うれしいわよ。」モモは泣きそうになって言いました。「うれしいにきまってるじゃない、カシオペイア、すごく、すごくよ!」カシオペイアはモモに導きを示します。「ホラノトコロニ ユキマショウ」「いま?」モモは、びっくりしてききました。灰色の男たちはみんなでカメ
2021年7月27日 20:36
モモはひとりで「時間の花」の豊かさを抱えていました。町へ出かけると友だちに出くわします。円形劇場で遊んだ仲です。モモは声をかけました。「で、これからどこに行くの?」「遊戯の授業さ。遊び方をならうんだ。」モモがどんなことをするのかとたずねると、「パンチ・カードごっこさ。」「どのカードにも、いろんな記入事項がいっぱいある。身長とか、年齢とか、体重とか、まだまだいっぱい。」これら