見出し画像

コーヒー豆のはるかなる旅

コーヒー豆選びのポイントはいくつかある。
・その日に飲みたいテイスト(焙煎深め、ビター感が強め、など)
・食べたいスイーツを先に決めてそれに合う豆
・賞をとったなどのプレミアム感
・風味のプロフィールを読んで興味をもった豆
・店員さんのおすすめ
「まだ市場にあまりでまわっていない」というトークを聞くと興味をそそられる。それが今回出会ったコンゴのコーヒー豆。コンゴってアフリカだよね、ってくらいのことしか知らない。20数年前までザイールという国名だったところ。

豆を買うと、それがどんな国から来たのか、どんな土壌でどんな風に育てられたのか知りたくなる。そして、長い旅の果てに私のところに行きついたことを思うとこれもご縁だと感じる。

さて、このコーヒー豆の生まれ故郷、コンゴは世界最貧国のひとつ。紛争、疫病、貧困などの情勢下、貧困から脱して自立しようとする人々にとって、コーヒー豆栽培は重要な産業のひとつ。コーヒー豆が育った背景を知るとより丁寧に美味しく淹れようと奮い立つ。

説明書きには「ナッツ、ダークチェリーの香り、シャンパンを思わせる後味」と書いてある。シャンパングラスに注いだ時のシュワシュワと泡立ったイメージが浮かんだ。優雅な余韻に浸れそう。

さあいつものように丁寧に心をこめて一杯のコーヒーと向き合う時間の始まり。
豆を挽く音、たちのぼる香り、ドリップする時の粉のふくらみ方、コーヒーを淹れている間は集中。口に含んだ時の風味、味わい。コーヒーを淹れる時にはいろんな感覚を使っている。そして遥かなる旅を終えた豆へ感謝。
甘みとコク、ベリー系の酸味のあとのすっきり感。それが、シャンパンのようなってことかな・・・。表現はどうであれ、これが私の至極のコーヒー時間。好きなことに自由に時間を使えるってことが幸せなんだと思う。

この記事が参加している募集

いただいだサポートは、感動や喜びを見つける旅のために使わせていただきます。 インスタに身近にある素敵なものをアップしています。 https://www.instagram.com/poemist_akemi