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頭の中が考え事でいっぱいの時

一人でいる時は穏やでいられても、人と関わると心の中に波が立つ。小さな波、大きな波、それをどう乗り越えようかと考えているうちに頭の中がいっぱいになる。ひと波消しても次々と波が押し寄せて、もうお手上げになった時は、自然の力を借りてみるといい。お弁当食べながら花や空を見て過ごそうと思い立ち、朝、サンドイッチを作って出かけた。

大きなお寺の境内の隅っこ、座るのにちょうどよい石をみつけた。たくさんの赤い花が咲いている木が目の前にあった。

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誰も通らない
誰にも見られていない
だけど、たくさんの赤い花の目が私を見つめている。人に見られるのはいやだけど、花に見つめられるは悪くない。赤い目の集団を見つめ返しながらサンドイッチを食べる。頭の中になんの考えも浮かんでいない。ただ、見ている、食べている。
「今、クルミ噛んだ」「干だいこん、パリパリ」「唐揚げ、ジューシー」など、たまに食感や味の違いを感じた時だけ感情がわく。それ以外は思考が止まっている。

ごちそうさま。空腹も心も満たされた。
混沌としていた頭の中がすっきり片づいた。小さな波は勝手に消え、大きな波は前ほどの勢いがなくなっていた。
「考え過ぎていたかな、もうどうでもいいや」そんな風に思えた時、心が軽くなったのを感じた。

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