持っているもので自分がわかる

引っ越しのおかげで気づいたこと ④

引っ越し業者さんに見積もりをしてもらい、ベッド、タンス、本箱、その他いろんな家電製品の他に段ボール20個分はトラックに搭載できるといわれた。あと2つラックを追加できるか聞くと、もう一つ大きなトラックになり、何万円か値段があがるという。数千円のラックのために大きなトラックにするのはもったいないので、ラックは粗大ごみに出した。これでトラックは満杯。荷物は段ボール20箱に収めないといけない。荷造りが進むにつれて、箱がたりないかも・・と不安になってきた。そしてとうとう20箱目を使ってしまい、箱に入りきらないものがかなり残っていた。
「仕方ない、あとから自分でタクシーで運べばいい」そう思うことにした。

こうやって自分の持っているものを箱詰めしていくと、自分がどんなものをどれくらいの割合で持っているのか客観的に見ることができた。

服はタンスにいれたまま運んでもらったので服以外で箱数を数えたら
料理関連(食料、調味料、食器、調理道具、キッチン回り小物など)6箱
(タッパーや容器は思い切って処分)

本、パンフレット、健康ネタや本から得た知識をメモしたノート、日記、未使用のノート 5箱

まだ荷造りは続くからこの段階で紙類を捨てなければ、と決意。

*図書館で借りられる本や、手に入りにくい本以外は処分
*いい記事が載っている雑誌やブックレットは、興味のあるページをiPadで写真を撮りアルバムにしてから処分

一人暮らしを始める時に、確か400冊以上の本を売りに出し、手元に残したい本だけを厳選したからこれ以上処分できる本はない。

料理は毎日のことだし、作るのも食べるもの好きだから、生活の中で最も大切、物の割合は多いのはわかるけど、それと同じくらい「活字」「紙」系のものを持っていたとは。
私にとって大切なもの、あるいは執着しているものってことだ。
電子書籍だってあるのはわかっているけど「紙」が好き。
使いよさそうなノートや可愛い柄のノートを見るとつい買ってしまう。
本を読んで印象に残った文章や内容はノートにメモしてしまう。
そしていつのまには「紙」が大量にたまっていた。

もっとシンプルでいたい。

大学の卒業旅行で、スペイン、ポルトガル、モロッコ2週間周遊のパッケージツアーに参加した時、私も友人も特大のスーツケースを持参した。ツアーの中に、同じく卒業旅行で、一人参加の女性の荷物は、バックパッカーのような大きなものでない、普通のリュックと小さなボストンバックだけだった。いつも同じ服を着ているという印象はなかった。とてもキュートな女性で「身軽でいいな、素敵だな」と印象に残った。

人生は旅。いつでもどこにでも行けるように身軽な方がいい。そして人生の最期に物を持っては旅立てない。

ちょっとずつでも、執着している物を捨てていこう。そう強く思った。

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