私たち学生団体はどこへ行くのか

質問ありがとうございます!
今回も盛りだくさんの内容なので質問箱の回答文字数をオーバーしましたので、こちらにて回答させていただきます!

STUDY FOR TWOに似た団体はあるのか?

私の勉強不足かもしれませんが
仕組みが似ている団体さんはあまり目にしたことがありません。というのは、なかなか「win-win」な関係を築きながら国際協力出来ている団体さんが少ないからです。
STUDY FOR TWOの強みは、「寄付」という一方的なwinではなく、「教科書を買う人も安く買える」というwin-winな関係の下で支援が成り立っているところです。
私自身、この団体に学生生活を賭けようと思った一番の理由が、このシステムの優位性にあります。この団体なら社会的地位を獲得して、理念達成に大きく前進できるはず、という確信を持って学生代表になりました。

ところが、現実はそう甘くありませんでした。50大学700人という膨れ上がったこの団体は、意思決定一つするにも多くのプロセスを要し、一人ひとりのメンバーが納得して活動に取り組めるようになるために、win-winな国際協力の形を押し出していく方法を考えるよりも先に、超えなければいけないハードルは多々あります。


STUDY FOR TWOが自立するために必要なものは何か?

ここで二つ目の質問に対する答えについて一緒に考えてみましょう。
私たちSTUDY FOR TWOが学生団体として自立するために必要なことを考えるためには、学生団体の性質、延いては学生の性質について考えてみる必要がありそうです。

STUDY FOR TWOの活動を成り立たせているもの(これを資本と言います)は、98%がメンバー一人ひとりの活動力、すなわちSTUDY FOR TWOにかける気持ちと時間で、残り2%は事務局のメンバーによる団体としての活動です。(具体的には営業チームによる事務局経費集め、PRチームによるブランディングと情報拡散、支部設立チームによる新支部のサポート、会計チームによる法人周りの活動)

では、大部分を占める学生の活動力を支えているものは何なのでしょうか。
それは、時間と成長機会です。
逆に、学生に足りないものはお金と知識・経験です。
より活動をしやすい環境を作り、スピード感を持って団体が前進していくためにはこれらが必要なのです。
具体的に説明していきます。
①お金
これは、事務局経費をより多く獲得することで、活動の様々なメンバーの負担を軽減するとともに、新しいチャレンジに対するコストを払うことも出来るようになります。

⑴負担を軽減する:交通費や倉庫代、合宿参加費やスタツア参加費など。(現状出来ていることは地区代表と支部代表の交通費くらいです。)
⑵新しいチャレンジに対するコスト:Amazonの手数料や有料広告、組織のシステム構築のための種々の料金

②知識・経験
STUDY FOR TWOは団体設立から10年目に突入しました。
そして、この10年間一切活動内容のモデルチェンジは行なっていません。
毎年のように学期末に教科書の回収活動を行い、学期はじめに教科書販売を行なっています。
本来であれば、一つの活動を10年もしていれば、知識・経験が団体として蓄積して活動が円滑に進んでいておかしくないと思います。ところが、私たちの団体は最大でも4年でメンバーが総入れ替わりするので、きちんとノウハウが受け継がれていかず、記録も大して残らないまま、ここまできてしまいました。
その状況を打開すべく作られたのが瓦版です。これまでの活動や議論の軌跡を一つのサイト内に残していくことで、現役メンバーは過去のメンバーからノウハウを受け継ぐことが出来ます。お金と同じくらい、各支部、そして団体内に知識・経験をきちんと蓄積して活動を円滑にしていくことが、STUDY FOR TWOが自立するための唯一の道です。

長くなりました。


活動に対してどのような規模感、視座を持っていけばいいのか?


続いて、どの範囲の規模感と視座を持てば良いのかについてお答えします。

これについては、明確に「これ」とは言えません。私たちの団体に入ってくるメンバーは非常に多様性に長けています。入る理由も続ける理由も辞める理由も様々です。そして、それぞれのモチベーションを制限しないことがこの団体をここまで残してきたのだと思いますし、その「自由度」を前提として入ってくるメンバーが非常に多いからです。

ただ、代表として一個人の意見を述べさせていただくと、「規模感はより大きく、視座はより高い方がいい」ということです。
目の前のことにいっぱいいっぱいになってしまうと、冷静に自分の立ち位置を認識することが困難になってしまうことがあります。
例え小さな支部で活動していたとしても、STUDY FOR TWO全体の規模感は変わりませんし、700人の仲間たちと活動している実感を得る機会は多々あります。そして、視座も高ければ高いほど、自身の成長に繋がります。現状とのギャップに苦しむことは多々あるかもしれませんが、同じ視座で活動に取り組んでいる人が必ずいます。ぜひ、私と同じ視座で活動しましょう!!


STUDY FOR TWOの社会的なインパクト

本題ですかね!
公認申請お疲れ様です。
ここまでSTUDY FOR TWOの良さや課題について書いてきましたが、公認が取りづらいということも活動が前進しない理由の一つです。

社会的インパクトに関しては、いくらでも語り尽くせますが、長くなりそうなのと文章だけで伝えることには限界があるので、こちらをご覧ください。
http://studyfortwo.org/nainaibu/beyondthevolunteer/

(パスワードはメンバーの方ならご存知ですよね)

これまでの受賞歴も載せておきますね
若者力大賞
https://www.studyfortwo.org/wakamonoryokutaisyou/
SOCIAL GOOD PRESETATION優勝
https://picc.or.jp/news/area5/area5_20180326_2.html
優勝賞品の団体公式PV
https://youtu.be/KYhv-CtFgNM

質問者さんは自信が持てないと仰っていましたが、私たちは確実に世界が良くなる方向に動いているということは証明されつつあります。毎年多くの子どもたちが勉強できるようになり、国を支える国民の卵として日々成長しています。そのことをどうか忘れないで欲しいなと思います。


限られた時間の中で、どうこたえて、どこまでを求めて活動していくか

とても良い問いだと思います。
きっと、ある種の諦めが入ってるから迷走しているように感じているのではないでしょうか。
解決方法や、解決方法を生み出すための考え方など、ヒントは世の中にたくさんあります。
質問者さんが、「これをやりたい」と思ったら「どうすればできるか?」を常に考えて行動してみてください。失敗なんかいくらでもできます。それが学生団体の一つの強みです。ノーリスクで挑戦ができる。やらずに諦める前に夢を大きく描いて、小さなところから行動を積み重ねて行ってみてください。大学生活を終えたとき、今では想像もつかないような世界がきっと広がっていると思います。応援しています。出来る限りの知恵と経験を使ってお手伝いしますので、またいつでも相談しに来てください。お待ちしています。

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