しんやの餃子世界紀行 Vol.71
「新谷世界で餃子世界」
餃子世界岡山祝復活。
1ヶ月半の時を経て我々は岡山に戻ってきた。
求められているだろうか。
そうでもないだろうか。
東京で過ごした1ヶ月半は刺激とスリルが満点の一瞬のようなひと時だった。
そしてそんな東京で新谷ひろきは32歳を迎えた。
一つ歳をとり戻る岡山。
正直不安は多々ある。
友達はできた。
しかし身のアテもない街だ。
そして守屋もいない。
空白の1ヶ月半の間の岡山を僕は知る由もない。
不思議な気持ちだ。
それでも朝の岡山駅に何故か懐かしい気持ちを抱いてしまう。
そんな中で復活した餃子世界岡山。
不安は杞憂に変わる。
変わりがわりに挨拶にきてくれるみんな。
店にも新谷個人にも愛着を抱いてくれる人の熱はすごかった。
そして何と言っても安藤くん。
安藤くんがめちゃめちゃいい男になっている。
彼は彼なりに、深く絡むことのなかった1ヶ月半の中で色々なことを経験し、実践して半歩でも大人の階段を登ったのだと思う。
とても自身に満ちた良い男の顔だった。
餃子世界岡山はまだまだやれるかも。
そんな気持ちを抱かずにはいられない。
そして迎えた7月4日。
新谷ひろき大生誕祭。
小さい同窓会みたいな感じになるのかなと思いつつも、餃子世界としても岡山としてもやっと解禁されつつある音出しのイベントだ。
去年までイベント制作の仕事をしていた自分にとって、組み立てから実装まで久々に行う行程を踏むのは気持ちの良い作業であった。
規模じゃない。
イベントとは高揚感なのである。
いざOPENの時間になって続々集まる人、人、人。
一気にパンパンになる人の波、初めましての人もそう出ない人も押し寄せる「しんやくんおめでとう」の言葉。
そうか、始まりからの違和感はこれだ。
普段は人のイベントを裏から支えてきた。
でも今日の主役はしんやなのだ。
主役として迎えるイベントなんていつぶりだろう、そもそもやったことあったけ??
目的はパーティかもしれない。
でも名目はしんやなのだ。
一言でもおめでとうを言ってくれる誰かに対して時間を取りながら作業を進めることが難しい。
平等に接することが難しい。
これは一つ課題が見つかった。
どんどん盛り上がる店内に、良い音が響く。
DJできてくれたみんなは音量に気を使いながら最大限のパフォーマンスをしてくれた。
本当に感謝しかない。
しょうなやハイカロやナオトくんみたいに普段から接点があって回してくれたみんなにはもういうこともない。
まじでありがとうだよ。
カイトくん、飛び込みで回してくれたチャッキーくんやジョーとも仲良くできて嬉しかった。
これからも仲良くしてね。
熱風しか吹かない二階の地獄のスペースで必死に上げ続けてくれたことは感謝でしかない。
そして体力が切れかけたおじさんを必死に支えてくれた萌Pと安藤と奨
にも本当に感謝しなくてはいけない。
君たちのおかげでおじさんはまた一つ岡山で足跡を残すことができたよ。
最後に来てくれたみんなである。
お客様は神様じゃない、人だ。
と思いながら僕は君達との毎日を過ごしているけど、あの日の君たちは神だ。
自分の時間を自分なりに楽しんでくれた。
そしてたくさんのおめでとうにありがとうだ。
少なくとも今まで仲良くしてくれた人。
これからもっともっと仲良くなっていく若いあなたたちへ。
餃子世界はこれから、僭越ながら2度目の産声をあげてあなた達に寄り添うお店を作っていくよ。
そういえばいつか、るるるのひとみさんがいっていた。
「新谷世界でいいじゃない」
その言葉の意味が少しわかったような気がする。
新谷世界で餃子世界。
餃子世界は新谷世界。
なるほど。
50から始めるでもなく、0から始めるでもない。
地盤の上に新谷を重ねていこう。
いけるかな、いけるか。
そんなことを思った今日この頃。
しんやの32歳は君達にかかっている。
君たちが僕の32歳をハッピーに変えてくれ。
しんやひろき。
生まれて来てくれてありがとう。
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