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「秋田の漁業を担う」熱い4人の漁師たち(マーケティング部 山崎 恵美)|47キャラバン#13@秋田

はじめに

ポケットマルシェでマーケティングと担当している私(山崎)は、昨年8月(入社してまだ1ヶ月も経たない時期であったが)代表高橋が47都道府県を行脚し、現地参加者との対話を行う「REIWA47キャラバン@秋田」に同行させてもらった。

◆ REIWA47キャラバン とは?
東日本大震災をきっかけに、現場で目にした「生産者と消費者のつながり」を日本中に広げるべく産直SNS「ポケットマルシェ」を立ち上げた高橋が、47都道府県を行脚します。
Withコロナ時代が到来し、3.11から10年が経とうとしている今、生産者と消費者はどのように関係を深めているのでしょうか。講演会や参加者との対話を通じ、気候変動の問題や食、命、幸せについて考えを深めながら、「生産者と消費者が直接つながり合う世界」の未来を探ります。
REIWA47キャラバンにかける高橋の思いの全文はこちら

秋田を選んだ理由。それは日本国内のうち、まだ滞在をしたことがない県が4県あり、秋田はその1県であったから(ミーハーな理由でごめんなさい)。そして、少しでも早く代表高橋と行動を共にして、高橋の考えや人となりに触れたかったからだ。

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(秋田空港を降り立つと、ド迫力のなばまげと、愛らしい秋田犬がお出迎えしてくれた)

実は、47キャラバン@秋田では、とても忘れることができない熱い4人漁師さんとの出会いがあった。なので、今回のレポートはこの4人の魅力を紹介することを中心に記していきたい。

生産者①:漁Tuber(佐々木一成さん)

秋田の47キャラバンで、最初にお会いしたのが、佐々木一成さんだった。
高橋と一成さんは、今回はじめて会うとのことだったが、あっという間に意気投合し、早速漁船に乗せてもらうことに(たぶん、挨拶から船が出るまで10分もかからなかったのではないか、笑)

最高の天気と気持ちよい潮風。オフィスにいるポケマルスタッフに「47キャラバン同行させてもらった方がいいよ!」と早速叫びたくなった。
海の上で、高橋の矢継ぎ早なインタビューが開始。一成さんの日々のお仕事の様子。最近獲れる魚。普段考えていることなど。最高のロケーションだから話も弾む。

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(いつも一成さんが漁に向かう際に眺めているという鳥海山。眼福だ!)

次に、一成さんに『番屋』を案内してもらった。

『番屋』=ばんやとは
漁場や養殖場の近くに設ける作業場兼宿泊所のこと。大量の網や漁の道具が置かれていた。漁師さん同士の会合の場所としても使われたりと、漁師さんたちの憩いの場所でもある。

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【神回と話題!?】番屋で行われたYoutube撮影

普段なかなか一般人では足を踏み入れる機会がない、この歴史ある番屋で、なぜかYoutubeの撮影がスタートした。

実は一成さんは、漁Tuber(チャンネル登録はこちら)としても積極的に漁業や魚の魅力を発信している。

「日本の漁業が直面している様々な問題をこのまま見過ごしていては、育ったまちの風景や漁師という素晴らしい仕事を子供たちに残すことができない」と危機感を感じ、YouTubeやSNSも活用して、積極的に顔の見える漁業を発信しているのだ⇒【必読】一成さんの想いはこちらに詳しく

そんな一成さんのYoutubeに今回は高橋がゲストとして参加。お互いの父親に対する思いや、今感じている危機感などについて熱く対談している。


生産者②③:幼馴染でもあり、高校の先輩後輩でもある仲良し漁師(佐々木徳隆さんと佐藤栄治郎さん)

この若いお2人もこれからの秋田の漁業を担ってくれると確信させてもらった素晴らしい出会いでだった。右の徳隆さん(徳栄丸)、左の栄治郎さん(隆栄丸)も立派に船を操業する4代目の漁師さんだ。

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このお2人の熱さは「なんで漁師になったのか?」という高橋の質問で、すぐにわかった。野球というもう1つの将来の可能性もありながらも、2人とも、大学の推薦を辞退し、漁師になる覚悟を決めたという。そのエピソードから、根底に流れる「漁師という職業への愛」を勝手に感じ取ってしまい、これからもずっと応援させてもらいたい2人になった。

目の前でポケマル注文が入る様子を目撃!

しかも、会話をしているタイミングで、ポケマルユーザーさんから、栄治郎さんに注文が入るというミラクル!!とっても嬉しそうな栄治郎さんの表情は、忘れることができない。

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「今までは市場に卸すしかなかったものが、こうやってポケマルを通じて直接消費者さんとお届けできることは、楽しくてしょうがない!」とスマホを放さずに語ってくれ、いかにポケマルが生産者さんの希望になってるのかを、目の前でみることができたこと自体も、今回の同行の収穫の1つでもある。

こんな嬉しい言葉を直接聞いてしまったら「生産者さんと消費者さんがつながる」というポケマル体験をもっと強固なものにしていかなければと、さらに思いを強くするしかない夜になった。

さらに、このお2人もTwitterなどのSNSを利用して使って、積極的に漁の現状を発信している。
⇒佐々木徳隆さんTwitter
⇒佐藤栄治郎さんTwitter

特に、高橋がお邪魔した以降は、生産者同士で繋がってエール交換をしあっていたり、積極的に情報発信されている気がする。高橋との出会いが、生産者さん気持ちの何に発火させていたのだとしたら、この47キャラバンの活動の成果としても嬉しい事象のように感じる。

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生産者④:秋田の漁業の将来を担うといわれる逸材(佐藤正勝さん)

そして、今回の47キャラバン秋田の幹事として、会場や集客を手伝ってくださったのが、秋田の漁師さんのなかでもリーダー(お兄さん的)存在である、佐藤正勝さん(松宝丸)。(3列目の左から3番目)
そんな正勝さんが選定してくれた会場は、元々は小学校だった建物で、高橋の熱い説法にはとってもふさわしい場所となった。

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高橋曰く「正勝さんは人の心が読める人」とのこと。その様子はポケマルに出品されている品を見てもわかる。
一例ではあるが、お正月らしく福袋商品を出品されたり、Facebookフォロワーのみ、Twitterフォロワーのみの商品をつくられたり、はたはたの最盛期にはちょっとお得に買えるキャッチコピーで呼びかけたり。

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消費者さんの立場になって、魅力的に感じてもらえる品や価格などを、いろんな観点から研究されていて、これが多くのファンの方を惹きつける理由なんだと、実際にお会いしてページを拝見するとわかることがあり、勉強になる!

そんな正勝さんは、高橋との出会いや、今年つながったポケマル利用者さんたちとの出会いをFacebookで紹介してくれている。(一部抜粋させていただきました)

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【2020年の感謝】
今年一月に断り続けてきた「東北食べる通信」に特集されました。
この事が自分の概念を変えてくれる貴重な出来事に、そして「ポケットマルシェ」というアプリに参加。
そして、そこで俺に道を教えてくれたのが彼、
高橋 博之(ポケットマルシェ×食べる通信CEO)。
「佐藤さん、初めまして!漁師の佐藤さんをリスペクトしてます!どんな大学出てても、どんな仕事した経験あっても、自分は佐藤さんのように魚1匹獲れません!農家さんのように野菜も米も作れません!」あっけにとられた。
2月のポケマル売り上げは、たったの¥3000位からの始まりだった。
そんな中、人類を脅やかすウィルスが発生。
すべての当たり前が、総崩れする。
そして、ポケマルが俺に手を差し伸べてくれた。
日本中、東北はもちろん、特に関東、関西の方々と繋がり「生産者と消費者を直接繋げる」アプリが「人と人」の繋がりとなり、そこからまた派生して「人が人を呼び、人と人を繋げる」アプリとなっていった。
その繋がりで、沢山の方々から感謝のメッセージ、料理の写真、味の感想、何より『秋田沖の魚介類の美味しさ』への賞賛は、魚を獲る活力と喜びにもしてくれた。
東北開墾スタッフ、ポケットマルシェスタッフ、リピーター様、購入者様、全国クロネコヤマトドライバーの皆様、本当に感謝しています。


さいごに:ポケマルはもっと頑張らねばならない!

47キャラバン@秋田。この熱い4人の漁師さんたちのリアルな実情や生き様を見聞きさせてもらう時間を通じて、ポケマルが実現している「生産者と消費者がつながる」ということが、いかに生産者の希望になっているのかを目の前で感じさせてもらうと同時に、身が引き締まる思いにもなった。

そして、生産者さん一人ひとりも現状を変えようと、試行錯誤しながら情報発信やユーザーさんとのコミュニケーションを頑張っている姿は、とても刺激を受ける実情だった。

ポケマルがミッションとして掲げている「個と個をつなぐ」は、今のサイト機能だけでも、宣伝方法だけでも、まだまだまだ足りないことが多すぎる。この生産者さんの希望になり始めたポケマルというプロダクトを今以上に盛り上げるのも、盛り下げるのも、私たちスタッフ自身の努力もさらに必要だ。

ポケマルチームスタッフ一丸となって、2021年も頑張らねばならない。

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参考リンク

◆ REIWA 47キャラバン特設ページ

◆ 生産者と消費者をつなぐ産直SNS「ポケットマルシェ」


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