推敲の仕上げに手書き
エッセイ修業をしていたころ、下書きはパソコンですることが多かった。
何と言っても、切り貼りが簡単にできるのが便利だからだ。
おしまいのころには、スマホでメモしたり、ポメラで下書きしたものを、パソコンに送り、文章の流れを確認した。
ポメラというのはKING JIM社のもので、書くことに特化したガジェットだ。スマホより画面が大きく、何より気が散らないのがいい。
文字数が予定の1200字を越えたら、ポメラの仕事は終わりにする。
推敲するには大きな画面の方が見やすいので、パソコンでワードに貼り付けて見る。
さらにそれを印刷して音読する。
推敲は音読に限る。と思っているから。
人に読んでもらうのが一番いいのだけれど、そういうわけにもいかないので、一週間寝かせてまた音読してみる。
そうすることで客観視することができ、アカンところが見えてくる。
そして、最後の最後に、手書きをしていた。
手で書くとさらに、語尾の雑なところや、音読で見つけられなかった間の悪さがわかることがある。
(個人の感想です)
そして、添削を受けるための清書には、気分のあがる原稿用紙を使った。
あたぼうステーショナリーの飾り原稿用紙は、書き心地もいいし、可愛いくて好きだった。
(おっと過去形じゃないですよ)
将来、名前の入った原稿用紙を使うことに憧れてもいた。
作業をこうして文章にしてみると、エッセイ書くのにどんだけ面倒くさいことしてたんだろうと思う。
でも場所や形が変わることで、気づくことは多いのだ。
出先でノートパソコンを開くと「デキる女に見えたら困る」ので(笑)、今は、カフェではポメラを使い、仕上げはパソコンの二段構えだ。
理想の推敲は、ポメラ→パソコン→音読→手書き、だ。
手書きをしないうちは、血の流れていない文章のような気がして、でもこのごろは面倒だから書かなくなっている。
ところで、スマホで書いたままのnoteは、仕上がりの面でいけば65点だろうか。
(本当はもっと低いけれど、バスボンのCMで松本ちえこさんが、65点の人が好きって歌ってたのを思い出したので)
もう少し真面目に、三点リーダーやハテナにビックリマーク、ましてや顔文字に頼らないで、ちゃんと書いていこうと思っている。
飾り原稿用紙に万年筆で書くのだ。
なんだか知顔で書いてしまったけれど(今日はパソコンです)、読み返してみたら、なんだかワケワカメな文章だこと。
【追記】
松本ちえこさんが「65点の人が好き〜」と歌っていたのは、バスボンのCMではなく「恋人試験」という歌でした。
間違いに気づかれた方、同年代です!🤣
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