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パパを頼ることもある

子育てはワンオペだったせいか、何かにつけて子どもと夫の間の連絡係になる。

知りたいことは直接聞けばいいじゃん?と、夫のLINEデビュー(割と最近)を機に、家族のグループLINEを作った。

しかし、娘書く→私こたえる、息子書く→私こたえる、私書く→誰かスタンプ、たまに娘⇔息子、家族LINEはリアル家族そのものだ。

そんな夫のところに、娘からLINEが来たという。
それも、金曜にきたLINEを見逃していたらしい。
(何やってんのよ)

その後の2、3往復くらいの内容について、夫から説明してもらっていたら、日曜の午前中かかってしまった。

そして夫が「よく見たら、コメントの最後に涙の顔文字ついてるんだけど、ワシはその気持ちを受け止めてなかった」と。

「大丈夫!パパにはそれを求めてないから!(笑)」と答えたが、珍しく娘が父親に相談してきたのは嬉しかった。
専門分野だからということはあるけれど、頼られると夫もスイッチが入るようだ。

そして夫の対応が、とても冷静なことにも驚いた。
娘が困っていたら、それに加勢して怒るなんてことは皆無らしい。
娘の夫も多分同じで、お父さんに聞いてみたら?という感じなのだろう。

いつだったか、夫の仕事(ではない仕事)に同席したことがある。
相手に求めることを次々に、それも淡々と言う。

10や20、相手にダメ出しをしただろうか。

後から「嫌なヤツだと思われてるかもよ」と言ったが、夫は平然としている。
それどころか、何でそんなことを言うの?と不思議そうだ。

お互いのためなんだから、それを満たしていない点に気づいたら指摘しないと、と。

人に嫌なことは出来るだけ言いたくない。
それは夫と私の似ているところだ。

それなのに、仕事となるとよくもまぁというくらい言った。

一般に「あなたのことを思って言っている」というのは、大抵言わない方がいい。

しかし仕事となると、さらに完成した商品に問題があると思われたら、やはりそれは言うべきなのだろう。

相手に理解してもらえるよう話すのは、決してクレーマーではない。
理不尽な要求ではないからだ。

日曜の夕方、娘からビデオ電話がかかった。

すぐに、パパに変わるね〜と夫にスマホを渡した。
しかし、孫と少し話しただけで、もっとガンガン説明しまくるかと思ったのに、それでいいと思うよ〜程度で終わっていた。

横から私が口を出さなくても、娘は満足してるみたいだし、それでいっかと思った。
また判断に困ったら連絡してくるだろう。

夫に「怒らないの?」と聞いてみた。

「クレームはいつも受ける側だから、相手のことが痛いほどわかる」らしかった。

起きた問題は小さなことだ。
でももしかしたら、他に問題が隠れているかもしれない。
感情的にならず、私は遠くから見守っていようと思う。

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