見出し画像

人それぞれの子育て

娘夫婦は共稼ぎ、それぞれ会社勤めをしている。

間もなく2歳になる子が生まれた時、世の中はコロナ真っ最中で、私は行ってやることができなかった。
代わりに娘の夫は3か月の育休を取り、産後を支えてくれた。

そのころの様子を後で聞いて、行ってやりたかったなと思ったものだ。

夫の方は少し違う感想を持ったようで、男性が3か月も育休を取ることは理解できない様子だった。
なんせ自分は、朝9時から深夜0時が定時のように働いてきたから。
私も気になったけれど、今はそう変わりつつあるのだ。

夫がそれとなく、仕事は大丈夫なのかを聞いていた。

すると、会社が育休を取ることを推奨していて、そのための講習もあるという。
恵まれた職場だと思ったけれど、子どもが寝た後で夫が帰宅する生活からは、想像がつかないことだった。

娘が職場復帰した1年前、一週間ほどビジネスホテル泊で手伝いに行った。
…つもりだったが、いきなりの発熱でてんやわんやだった。

共稼ぎで子育てするのは、そう簡単にはいかない。
でも娘は、ずっと家にいてひとりで育児するのは考えられないと言う。

来週、娘は4日ほど遠方へ出張だという。
それこそ考えられない~と思うのだが、パパと孫くんだけで頑張るらしい。

ワーキングマザーと専業主婦の間の溝というか、理解し合えないものは、何かと話題になる。
私は働きながら子育てするのは無理だと思ったので、子どもの成長にあわせたように、専業主婦から派遣を経て今の職(パートタイマー)になった。

価値観やできるできないは千差万別で、どれがいいと他人には決められない。
ただ、国としては女性の活躍する社会になって、税金納めてもらいたいということはわかるけど。

そのあたり、荒川和久さんの記事が本質を突いてる気がして、わかりやすいのでよく読ませていただいている。

娘の生活を見ていると、もう少し時間のゆとりを持てる専業主婦もいいのにと思うけれど、外に出ていた方が、子どもとの時間を濃密に過ごせるのもわかる気がする。

子育てや暮らし方に正解はない。

自分たちのスタイルで、できるだけ自分らしく生きられる道をさぐっていくしかないのだろう。


この記事が参加している募集

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

もしもあなたの心が動いたら、サポートいただけると嬉しいです。 書き手よし、読み手よし、noteよし、そんな三方よしのために使わせていただきます。