昇降。

 

点灯する

ランプが 

移動し

 

扉がひらく

 

朝には

少し重たい

空気を載せて

 

加速度を

 

夜には

 

疲労と

解放と

 

少しの

寂しさを

まとい

 

若干の

軽さを

 

途中で

止まる

もどかしさ

 

止まらずの

満足感

 

思わぬ

遭遇に

 

他愛もない

会話

 

何を

思い出すわけでもない

 

それでも

 

何度

この箱で

往復したのだろうか

 

今日は

止まらず

 

この扉が開けば

もう

 

わたしは

ここの人間ではなくなる

 

想うこと

 

残すもの

 

そんなことは

知るものかと

 

音がなり

 

扉が開いた

 

【蛇足】2020.8.29

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