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GOROmanさんの「ミライのつくり方 2020-2045」を読んで ~その1~

GOROmanさんの新刊

「ミライをつくろう!VRで紡ぐバーチャル創世記」

が、いよいよ明日私の家に届きます。めちゃくちゃ楽しみです♪

その前に、どうしてもこの記事をアップさせておきたかったので、アップします。新刊の前身となる、私の座右の書「ミライのつくり方 2020-2045」の感想文です。

1.「ミライのつくり方 2020-2045」との出逢い

 今とこれからを変えたいという想いは、私の中で常にありました。

 今、ミライに希望が見えないなら、自分で創ればいい。そして、そのミライをつくる際のキーワードが”XR”であることは間違いない、と。

 自分なりに情報を集めたり実践したりしてはいたけれど、先々のビジョンは明確に見えていませんでした。今自分が行っているvirtual関係の創作活動も、「結局まだまだアナログじゃん」という自己嫌悪感もありました。でも、今自分にできるところから一歩一歩進んでいくしかありませんでした。

 いたずらに周囲に翻弄されるのではなく、先を見据えた確たる足取りで歩んでいきたい。でも、きっとこの先ずっと一人で歩み続けるのは難しい。

 そんな状態で、良質な情報を求めていた時のことでした。

「ミライのつくり方 2020-2045 僕がVRに賭ける理由」

という一冊に出逢いました。今から約一年前の、2019年夏のことでした。

 そのタイトルだけで、私が求めているものがそこに詰まっているのを直感しました。GOROmanさんのことは当時Twitterで名前を知っていたくらいで、どんな人なのかはその時点で正直よくわかっていませんでした。(こんなんですいません。)

 「【パルマー・ラッキー推薦】・・ふむふむ、パルマー・ラッキーさんは、Oculus VR創設者の人なのか!」くらいの浅い認識。輝夜月が帯に書いてあるから、ちょっと華やかだなあ、という印象。あぁ、知らないって恐ろしい。

 そんな浅はかな予備知識なのに、迷わず直感で即購入。

 装丁はいたってシンプル。輝夜月のイラストが入った黄色の帯がなければ、他の本に埋もれてしまいそうな、白と黒のそっけないほどにシンプルなカバー。すぐに開いて読み始めました。中身は、シンプルな装丁とは印象が異なる、アツいアツい内容でした。

2. バラシて壊して、構造を知る。

 この本に書かれていたことは、GOROmanさんの、アツい「VR全振り人生」の記録でした。それはそれは激アツです。生い立ちやバックボーンに共感できるところもとても多く、手に汗握りながら読み切りました。

 決定的に私と違っていたのは、GOROmanさんが「なんでもしていい部屋」をお祖母様に与えられていたことでした。

 私も幼少期、メカ的なものをドライバー片手に分解するのは大好きだったけれど、「してはいけないことをしている」という後ろめたさから、親の目を盗んで、掘りごたつの中で小さなプラスドライバー片手に、チョロQのモーターをバラシてニヤニヤしていたくらいのものでした。

 「ぼっこし屋」(ぶっこわし屋、の訛り表現)と親から揶揄され、自分はいけないことをしているという罪悪感が常に付きまとっていました。

 でも、そうじゃない。

 バラシて分解して、構造を知る。それって、とても意義のあること。

 実際、優秀なエンジニアや何かを生み出したりする人にはその体験が根っこにあるケースがとても多いです。そういえば大学の授業で、理科教育法の先生がこんなことを言っていました。

 「何をしてもいい部屋を子どもに与えて、テレビを分解させたり、家電をバラバラにさせたり、そういう環境を親が用意してあげられれば、子供の探求心をはぐくんだり、物事の成り立ちや構造を知る上でとても良い体験になるのです。ただ、部屋は散らかりますし、ものすごいことになります。しかもそのことを怒ったり、片づけを強制してもいけない。親としてそれを容認するのは色々と難しい事情もあるのでしょうけれど、それができれば子どもは優秀なエンジニアや科学者になる可能性が高くなります」と。

 「そんな部屋、私もほしかったな」、とその先生の話を聞いていたのを思い出しました。(ちなみに親となった今、子どもにその環境は創ってあげられておりませんが、一番下の子は分解したり組み立てたりするのが大好きです。)

 GOROmanさんはその原体験をベースに、動いている物の仕組みや構造、ボタンの機能などを理解したり確かめたりしたくて仕方ない幼少期を過ごし、その後プログラミングの面白さにはまっていきました。雑誌を見ながらプログラムを入力してゲームを作って遊ぶ体験から、プログラムを改変して自分なりの工夫を加えていった体験の積み重ね。

 私もMSXで似たようなことをやっていたけれど、正直、「自分の手で思い通りにゲームを創れるぞ」という確信まではたどり着けませんでした。プログラミングの大切さや面白さに気づくのは、ずっと後になった、つい最近の話です。(あぁ・・遅いなあ、自分。でも、それが自分だ。嘆くな。とりあえず黙って現状を受け入れろ。)

 何でもボタンやスイッチを押して機能を確かめないと気が済まない性質だったというGOROmanさん。機能で物事や対象を理解しようとする姿勢は、手順やルールから入りがちな私とは違って、新しい世界を切り拓いていくのに必須のスタンスなのだろうな、と読んでいて感じました。手順やルールに縛られず、とりあえず片っ端から触れてみる、押してみる、使ってみるという姿勢を失ってはいけないな、と改めて私は思うのでした。

 

→GOROmanさんの「ミライのつくり方 2020-2045」を読んで ~その2~へ続く


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