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私なりの時間のつくり方

一日は24時間。

人は、必ずいつかは死ぬ(今のところ)。

この二つだけは、人類に与えられた平等な点です。

となると、時間=命。

その限られたリソースといかに向き合うかがキモになってきます。

「やりたいことは山のようにあるのに、時間が足りない!」

「一日24時間じゃ足りない!」

そう私も痛感する日々です。

特に、何かを創りたいとか、何かを生み出したいという衝動や本能が強い人ほど、その傾向は強いと思います。

なぜなら、アイデアがたくさんでてくるけど、カタチにするのには時間がかかるから。

たくさん時間をかけて、あれこれカタチにしているように見える人でさえ、それ以上にやりたいことが多いため、「まだまだやりたいことができていない」と思ってしまいがちです。

この辺のことを整理して、私なりに取り組んでいることや心掛けていることをここに書いてみますね。*あくまで私自身の例なので、ご参考までに。


【1.小人閑居して不善を為す】

「小人閑居して不善を為す」という言葉があります。小人(つまらない人間)が閑居(暇)になると、不善(良くないこと、つまらないこと)をするという意味です。

やりたいことがたくさんあって、普段はなかなか時間が取れないけど、いざまとまった時間ができると、意外としょうもないことばっかりしてしまって、肝心のやりたいことができていない・・という状態になること、私はよくありました。

「せっかく時間があったのに、何もやりたいことができていない・・」と、やりたいことをやらなかった自分を責め、さらに負の連鎖に入り込むわけです。

私って、面倒くさいやつですね。

やりたいことがあるなら、黙ってやればいいのに。

でも、しょうがないんです。私自身は小人=つまらない人間なのですから。


それを自覚してからというもの、時間があってもなくても、やりたいことをやれる仕組みや、自分的に納得して満足する気持ちの持っていき方の方に工夫を加えるようにしてみました。

その結果、気持ち的な焦りや自分を責める悪循環をある程度断ち切り、やろうとしていることも日々着々と進められるようになってきているなぁ、と実感しています。ここからは、その具体的な3つの取り組みについて書いていきますね。


【2.細切れの時間を使うことで、「やりたいことをやれている」実感を常にもつ】

長い自由時間を与えられても、全てが全て創作活動や有意義な何かに注ぎ込めるとは限りません。休日とはいえ集中を遮る出来事は山のように起こるし、アウトプットばっかり何時間も続けると私もしんどくなってきます。頃合を見てインプットしたくなったり、一息ついたりしたくなってきます。

インプットとアウトプットは呼吸のように両方必要だと私は捉えているので。

そこで。

やりたいことを一日10分でも隙間時間を使ってやってみることで、「短い時間だけど、やりたいことやれた」という満足感を生み出すことにしました。

甘いものや炭酸やビールなど、「ちょっと一口」体験するだけでかなり満足できることって、私にはとても多くて。

「ずっとそればっかり何時間も食べたり飲んだりはできないけど、この一口でかなり満足できるよね」という嗜み方で、普段の生活の中にやりたいことを小出しにぶっこむのです。

具体的には、職場の10分の休み時間に、読みたい本を20~30ぺージ読むということをしています。積み重なると、二週間で一冊読める感じになるので、「私、毎日読みたい本を読めてる!一日一日進んでる!」という自己肯定感や「やりたいことやれてる感」が生まれます。

あとは、拘束時間内でも頭の中が自由な時には、頭の中であれこれ構想を練り、メモに落とし込んでいくということですね。メモはメモとして整理せずに、作品制作の際に入力したらどんどん捨てていきます。それでもメモは溜まる一方ですが。


【3.inputとoutputの時間を明確にわける】

これは、ゲーム制作に取り組んでいる今だから余計に大切にしていることでもあるのですが、「シナリオを書く」「素材を集める」「アバターをいじってキャラの立ち絵を創る」といった必要な工程を、全てジャンル別に分けて、時間で区切ってしまいます。

そうすると、「今から30分間は立ち絵創るぞ」「今から30分、シナリオ入力するぞ」といった感じで自分の中で分担作業ができます。ワンオペで活動していると、どうしてもあれもこれもとやらなければならないことが増えてくるため、全てを同時進行で行っていると、その都度あっちこっちに飛んで作業することになるのですが、私はなるべく課題や工程を切り分けます。

例えばシナリオを書く時。生活内で何かをしながら頭の中でずっと構想を練り、一晩寝て、朝早めに起きて30分間で一章分のシナリオをアウトプットして文章化していくといった方法をとっています。

大切なのは、シナリオを書くときに、手を止めて構想をし始めないことです。すでに出来上がっている構想をカタチにして入力するためだけの30分として、シナリオ執筆に当てています。多少変更したり軌道修正したりはありますが、パソコンを前に手を止めることは極力しないようにします。

すると、30分で一章分のシナリオは書けます。それをゲームのボリューム分だけ積み重ねれば、シナリオだけは書き切れるわけです。

終わりが見えてくれば、あとはこちらのもの。ゲームの製作の上で一番のハードルは「完成させること」ですから。


【4.休日に、そこまで自由に使える時間はないと捉えておく】

休日が終わるころに、「自分はもったいない休日の過ごし方をしてしまった」と思うのは、なんだか私は寂しいし、悔しいのです。自由をあれだけ求めていたのに、いざ目の前に自由が与えられると、逆に無為に過ごしてしまったり。

そうなると、「休日だから〇〇しなきゃ」という思い込みを捨ててみようと思いいたるわけです。

そもそも休日にそこまで自由に使える時間がないとしたら、その中でどう捻出するかを必死で工夫せざるをえないわけです。

これって、人間が「明日も明後日も生きていける」と無条件で思い込んでしまっていることと似ている気がします。「永遠に生きられる」わけはないと知りつつも、貴重な時間をついダラダラ過ごしてしまうのは、やはり「小人閑居して不善を為す」ということなのでしょう。私って小人だわ。

となれば。

いつまで生きられるかわからないけれど、その限られた時間を精いっぱい悔いなく生きるための優先順位が見えてくるものです。

これは何があっても実現させるぞ、というミッションが。

そうなればしめたもの。あとは手を動かして、一歩踏み出して、そのミッションを実現させるだけです。そのために、日々を生きるのです。大丈夫。全ての過程は無駄にはなりません。

そんな風に、私は何かを創ることに時間と命を捧げています。

創ることは生きること。

何かをアウトプットして、現実を具体的に変えていくことでしか、私は生きている実感を得ることができないようなのです。

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