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ぽか
2021年2月28日 16:20
柳亭小痴楽の落語が好きだ。落語家だし、高座から受け取ったことがすべてだと思っていたのだが、彼の落語を聞けば聞くほど、やっぱりご本人がどんな人なのか知りたくなって本書を読んでみた。柳亭小痴楽の半生を辿る一冊タイトルの「まくらばな」は、漢字で書くと「枕花」。仏事用語で、亡くなった人の枕元に飾る花のことだ。この本には、そんな手向けの花のような何ともいえぬ鮮やかさがある。全編を通して、